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cesta 07

かいしんのいちげき

2024'04.30.Tue
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2008'10.03.Fri



level.45


台風の影響も全く受けずに無事にこの2日間を終えることが出来ますた。ふう。

こんばんわ、スナです。実家に帰っておりますた。


朝っぱらから家事をして、トランクに化粧品ぶち込んで、走って会社に行き、爆弾1つ処理して、再び走って友達と会い約束を果たして、三度走って特急に滑り込み。

駆け込み乗車はお止め下さい~。

特急に駆け込むのって、ホント危険だよ。良い子のみんな~!



「…来週帰れば良かったんじゃね?」

お気に入りの実家のカリモクのソファーに、いつもに増して屍のようにダラ~としていた私に、スナ家のみんな、そして+近所の幼馴染みが口を揃えて言ってましたが、

「今回逃したらこのチケットはタダの紙切れになる!」と言う状態で過ごすのはあまりにも辛すぎたので…それならば、こんな時間に逆らうようなスケジュールを強行突破した方が楽だったので…。

もう2度と買わない、4枚綴り…っ



明日ってか今日からまた爆弾処理…。どんだけ爆弾あるんだYO!



凄く。本当に凄く。
天気が良くて、そして空が美しかったので久々何枚も空の写真を撮りました。

時間的には全くユトリが無かったので、どこにも行けなかったけど、昔良く、リキ君の散歩で歩いた道を、今は1人で歩きながらパシャパシャ。

突如帰って来た、しかも平日だったので、スナ父もスナ母も、そしてスナ姉もスナ馴染みもみ~んな、相手にして貰えず…。

でもじっくり久々に。

私が「私の地元です」と胸張って言える場所に浸って何だかホッとしますた。

今。
私が住んでいる場所は。

沢山の人が沢山行きかい、そしてバスも地下鉄も私鉄もJRも当たり前に沢山動いています。

沢山沢山…車もタクシーも。そして沢山沢山たくさーん!ビルがニョキニョキ…。

こんな場所だと凄く空気が悪くて大変だろうと思うかも知れない。でも今の私にとって、

今日、歩いた「私の地元」の空気の方が大変でした。

くしゃみは止まらないし、眼は痒いし…。オッサン病まで思い切り発病している始末。

多分私はもう…。
ココで生きていく人ではなくなってるんだなあと…何となくそんなことを思ってしまった。


でも。それでも。
この懐かしい、今も昔も変わらないこの場所から見るこの空は、

いつでも私を元気にしてくれます。


言葉なんて何1つなくて。誰も何も言わない。ただの空なんですけど、心で感じるものがココにはある。

いつでも。


「今度はこの店の石鹸を買って来て。緑色のクロロフィル」
姉が言う。

「今度は明太子買って来て。切子の安いので良いから」
母が言う。

「今度は手加減しないから、将棋」
父が言う。

いつでも帰って来て良いよ。って言ってくれる人がいる。


ドタバタだったけど、体が空気に拒否反応を示したけど、でも、

荒みきって疲れ果ててしまっていた今、帰ってよかったなあと思う。


明日からも頑張るぜよ!!








年が明け、年度も変わり、見慣れた顔たちは散り散りに飛び出し、代わりにまだまだガキ面をした沢山の子供たちが入学してきた。
心地よい風が日焼けしたカーテンを揺らしている放課後、俺は各教室を回っていた。
「あれ?キザサワ。何の用?」
殆どの生徒が帰宅、もしくは部活動に参加している時間帯なのだが、2年のある教室の扉を開けた俺に聞き慣れた馴れ馴れしい声が掛かる。
「ポスター貼ってんだよ」
教室の後ろにある緑色の掲示板の前に立ち、丸めて抱えていた大きな紙を一枚、引き出しながら俺は言う。
「暇ならちょっと手伝え」
俺の傍まで来たハルタに俺は画鋲のケースを差し出す。
「何のポスター?喫煙所募集のポスター?」
「んなの貼り回ってたらクビだよ」
俺は呆れながらその大きな紙を両手で広げた。
「え?マジ?」
広げたその紙を見てハルタは眼を丸くする。
「マジだよ。何ならオマエもどうだ?あ、オマエな、春休みのあの課題、何だアレ?ムラサキの作ったワケの分からん定食の絵なんか描いてくんなよな。しかも一週間分。何の献立だよってか、俺も知ってんだよ、毎日食べてんだから」
俺の発言にハルタはいつものムッとした顔をする。初めのうちは何て憎たらしい可愛くない女子高生だと思ったが、今ではこれもコイツの愛嬌の1つのように見える。慣れって怖いな。
「なになに~?キザサワが何かやってるって珍しいよね?」
ハルタと一緒に屯っていた女子生徒達も近寄って来た。1人は携帯を構えて写真まで撮っている。
「お~い、俺は見世物じゃねーぞ。ほらハルタ、さっさ画鋲を止めろ。腕がもげそうだ」
「はいはい、お年寄りは大事にしないとね」
ハルタは身軽に棚の上に乗ると、画鋲を止め出した。
「え?キザサワ、本気?」
見ていた女子生徒たちがざわめく。
「つうか、キザサワってこんな絵、描く人だったの?凄いうまいじゃん!」
「…オマエらな、俺は美術の教師だぜ?」
ようやく解放された俺は腕を回しながら答える。ちょっとした人だかりが出来て廊下を歩いていたヤツラや、教室にいた他の生徒達も何事かと近寄ってきた。
「キザサワ…どうしたんだよ?熱でもあんのか!?」
「ヘンな宗教にでも入った?ごめん、俺、祈らせてやれないわ」
ポスターを見た奴らは各々俺に向かって失礼なことを本気の顔で言う。煙草が吸えない今、俺は白衣のポケットからチュッパチャップスを取り出すとパクリと銜えて言った。
「オマエらに芸術の真髄を教えてやる」
俺はたった今、貼ったばかりのポスターを見た。デザイン事務所で必死こいていたあの頃の技術が、こんなカタチで役に立つ日が来るとは思いもしなかった。
『美術部員、募集』


※そーいや。「svobodný」(日本語で「お気に入り」って言う意味…多分。ちなみにチェコ語)を何気にちょっと変えますた。猫の「銀河鉄道」のアニメはマジでオススメ。

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