忍者ブログ

cesta 07

かいしんのいちげき

2024'04.27.Sat
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

2008'10.01.Wed






level.45


さっき、帰ってきたんですけど。


こんばんわ、スナです。相変わらず爆弾だらけです。ビックリです。
本気で仕事に追っついてませんー。どうなる年末!?

こーゆー。
昨日の記憶は勿論、今日1日の記憶すらもままならない程コテンパンにやられたときは、

こーゆーマンガを読むことが多いです。

本気で下らないマンガです。貴重な人生の時間を費やして良いのか…?とちょっと不安になるくらい、下らない。


TOPに貼り付けている「B.B.Joker」に収録されている「安藤君のお父さん」がかなりツボです。

一ページ目からオチが分かったのはアレだよ、sof●●ankのCMのおかげだよ。

ってか、コレ、かなり古いです。一番初めにコレ読んだとき、「何て斬新なんだ…」と衝撃を受けた記憶が薄っすらある。

絵が思い切り少女マンガってか、うん、マジで綺麗だと思うんですよね。丁寧に描かれているのに、内容が…っ

そのギャップが良い…っ!

ま、2人で製作されてるのでそれもそうかなとも思うが…(ネタ担当者+作画担当者)


台風、どんな感じなんだろ…。珍しく天候を気にしているのは、明日明後日、物凄くアクティブに頑張らないとならんので。

スロー再生してるような人間なのに、物凄い倍速で動かないとならんので。


もうね、この現代社会、天候に右往左往させられてる場合じゃないからね。台風が来ても地震が起こっても、やらねばならんことがある。

あ~やだやだ。


あ、10月ですね。すんません、まだ荒んでます。月を越えてしまった…っ


あ~やだやだ。


はっ!イカンイカン!!マンガ読んだのにー
明日も張り切って行くぜよ!










「私ね、この店から一歩も出られないんだ、ごめんね」
今日は予定があって無理なんだ、ごめんねって言うようにサラリと言われて俺は一瞬、固まった。
「は、い?すまん、もう1回言ってくれないか?」
「この店から出られないって言ったの」
「あ、俺の聞き間違いじゃなかったみたいだ~」
あはは~と笑う俺にムラサキもあはは~と笑う。
「って、笑い事じゃねぇー!何だ、それ?」
この店の近くに美味しいラーメン屋を見つけた時のことだ。たまには自分で作る料理ではなく他の料理も良いんじゃないかと軽く誘った返答がこれだ。
「あ、体はすこぶる健康優良児だよ。これでもハルタより頑丈なんだから」
コック服を腕まくりをし、力こぶまで作って見せてくれた。
「精神的なものだって」
「ものだってって軽く言うけどよ、自宅にはどうやって帰るんだよ!?」
「あ、このキッチンの先が自宅だから。この店、自宅の一部だから」
「買い物は!?」
「仕入れはネットやFAXや電話で配達して貰ってるし、日常品や細かい買出しはハルタや、お手伝いに来てくれてる人たちがやってくれてるし…」
「気晴らしは!?映画やウィンドーショッピング、スポーツや、美術館図書館博物館…っ!ドライブ、山、海!!」
「う~ん…。ね?」
「ね?じゃ、ねーよ!行きたいだろ?そうだろ?」
「そうねぇ…。でももう十分好き勝手あっちゃこっちゃ見てきたし、それに…それがこの病気と関係あるみたいだし…。ま、とにかくごめんね!」
ムラサキはそう結論付けると顔の真ん前で両手を合わせて俺に頭を下げた。
後に…。ハルタから聞いた。
「ムラサキは…探してたんだ、ずっと。世界中をね、転々としてたの。…ムラサキはさ、自分の居場所を探してたんだと思う。当時私は小学生で、そして高校を卒業したばかりのムラサキの気持ちなんて分かるワケもなかったけどでも今、あの頃のムラサキと同じ位の歳になってさ、うん。何か分かるよ…。だから私は無理にムラサキをあのドアの向こうに引っ張り出そうとは思わないけどでも、う~ん」
そこでハルタは将棋盤から顔を上げた。バチリと視線が合って一瞬怯むが、今まで見たこともないほど真剣で、そして泣きそうなハルタの顔を見たのは初めてだったので目を逸らせずにいた。
「やっぱり…寂しいよ。せめて私の高校の卒業式くらいは見て欲しい…と思う」
モジャ野郎と初めて会った時にも少しだけ聞いた。
「ムラサキはな~。高校生ん時に親しかった先生を事故で亡くしてしもうてな、それからフラフラと放浪癖が出るようになった。まぁ、前からそのケはあって居なくなる度にワシが見つけ出しに行ってたんじゃが、まさか世界中を追いかけっこするなんて思いもせんかった~。あ、そういやキッシー、カナコ先生って言う美術の先生、知っちょるかね?その先生と仲が良かったらしくてのぅ…。まだ若い先生だったようなのに、お気の毒じゃ…」
そうか…としかその時は答えなかったが、俺は内心引っくり返る程驚いていた。同じ母校出身とは言え、選択科目の美術教師なんかとムラサキがまさか親しかったとは思いもしていなかった。
「え!?キッシー、カナコ先生知ってるの?ってかアンタもあの高校の出身だったんだ!んじゃ、母校に戻って教職ってことかあ~良いね、何かそういうのって」
「別に好きで戻ったんじゃねぇよ」
聞きたいことは山ほどあるのに、1つも何も聞けないままである自分に苛立ちながら俺は煙草を取り出す。
「カナコ先生…。私が3年生の時に学校辞めちゃったけど、辞めるその日、凄く幸せそうだったんだよ」
ボソリと呟くムラサキに俺は思わず顔を上げる。カウンターの内側にある簡易椅子に座って頬杖付いているムラサキの表情は、影になってよく見えない。
「あのまま、何事もなく夜行列車に乗って、東京で待っている彼氏さんのところまで行けるハズだったのに…神様は残酷だよね」
「…神様は、別にカナコ先生に対して残酷だったんじゃねーよ」
「え?」
「俺だよ。俺が全て先生の疫病神だったんだよ。俺のせいで先生は刺されたんだよ。自分の旦那にな」
「…東京で頑張っている年下の彼氏って…。もしかしてアンタのことだったの?」
俺はムラサキからカウンターに視線を移して頷いた。
「ああ…そうだ」

あの時と同じように今、俺は必死にカウンターの木目を数えている。約半年程も前のことと全く同じ自分に悔しくて涙が出そうだ。そう思っていたらポタリと凝視している木目に雫が落ちた。俺は泣いていた。ぼやけた視界に薄紫のものが映る。お絞りではなく、ムラサキ自身のハンカチだった。
「キッシー。カナコ先生がカナコ先生で無くなった時って泣いた?」
下を向いたまま身じろぎもしない俺にムラサキは続ける。
「私達の大好きだったカナコ先生がいないこの世界になってから今日まで泣いたことってある?」
それでもまだ何も反応を示さない俺の手にハンカチを持たせると、ムラサキはスツールから降りた。
「今日やっと認められたんだよ、キッシーは。もうあの頃のカナコ先生はいないんだって」
穏やかな口調でそう言うと俺の両肩を抱いた。

「今、教会に着いた…」
真っ白な息を吐きながら俺は電話の向こうに伝える。そう、お疲れさま。聞き慣れたムラサキの声を聞いた瞬間、一気に気が引き締まった。視界まで急にクリアになった気がした。
「なぁ、帰りに店に寄っても良いか?何時になるか分からないが…」
思わぬ俺の発言に一瞬息を飲む気配を感じたが、
『うん、勿論。気をつけてね。あ、アンタの大好きなイチゴの生クリームケーキもあるよ!』
いつもの元気な声でムラサキはそう言った。じゃあ、後で。そう伝え電話を切ろうとしたその時、
『カナコ先生、旦那さんの暴力に辛い思いをしていたみたいだけど、でも東京で頑張っている彼の声を聞くと全部チャラに出来たって言ってた。アンタもチャラにしておいで。私は何時でもここで待っているから』

「…あの頃の『美術のカナコ先生』はもう、この世にいないけどでも『優しくて笑顔の素敵なカナコさん』は今もちゃんといる。どんなに会いたくて…話をしたくても絶対にその願いは叶わない私とは違って、キッシーはまだ間に合うんだよ」
必死に俺に伝えようとしているムラサキの気持ちが痛いほど伝わって俺は、ハンカチを顔に押し付けると嗚咽した。
「いつの日かきっと…。カナコ先生、思い出すから。年に1回どこからかやってくる『サンタのキシモトさん』ではなくて、ずっとずっとカナコ先生を思い続けている『不器用で一途なキシザワ君』だって…」
ムラサキはそう呟くと、無様に泣き続ける俺の肩をずっとずっと抱き込んでいた。その温もりに俺はまた声を詰まらせる。
違うんだ、ムラサキ。無理に思い出して貰わなくて良いんだ、俺のことなんて。今日、彼女の幸せそうな笑顔を見て本当に心底そう思ったんだ。俺が引っ掻き回した辛い過去なんてもうどうだって良いんだ。過去に囚われているだけなのは俺だ。
先生。今まで本当にごめんなさい。そして、心から有難う。
俺はもう行くよ。逃げてばかりの自分にはホトホトうんざりだ。逃げるための一歩ではなくて、向き合うための一歩を…。
先生のような教師になりたいんだ、俺。


※映画のようなシナリオが極有り触れた日常となっている今、こんなピュアな男はいないと思いますが、キザサワなんで。つか、いつまで続くんだ?本人も誰も分かりません。
PR
Post your Comment
Name:
Title:
Mail:
URL:
Color:
Comment:
pass: emoji:Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
[386] [385] [384] [383] [382] [381] [380] [379] [378] [377] [376
«  BackHOME : Next »
profil
HN:
suna
HP:
性別:
非公開
kritika
[01/07 danna]
[08/12 える]
[02/19 ちか]
[02/15 える]
[01/12 える]
[11/16 ちか]
[11/14 きのきの。]
[11/11 みち]
[11/11 kotomi]
[11/11 ゆきんこ]
svobodný
































cesta 07 wrote all articles.
Powered by Ninja.blog * TemplateDesign by TMP  

忍者ブログ[PR]