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cesta 07

かいしんのいちげき

2024'05.02.Thu
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2008'09.24.Wed



level.45


デンゾーさんの「J」がもげてしまいますた…。帰って来てPC立ち上がるまでに、何気にキーボード掃除してたらば…、

「バキ!」

とね。

真ん中に穴、あいちゃった。もう、何だって良いし、あんま「J」を使わないので良いんですけど、意外に気になって打つのがめっさ遅い。


ごめん、デンゾー。悪気は全くないんだ(そりゃそうだ)


こんばんわ、スナです。すんません、中々皆様のところに行けません。興奮状態で皆様のところに行くと…とんでもないコメントを残しそうなので…あわわー、荒しのようになりそうなので…だわわー。


大した仕事ではないのですが、やはり…仕事から帰ってくると暫くはヤハリ、ちょっとした興奮状態なんですね。

風呂に入ったりすると少しは素の状態に収まるんですが、それでもなんかこう…ウロウロしたりと落ち着かない。

そんな時は…絵を描くのが1番なのです。
朝からさっきまでPCと睨めっこしてガッチガチの体なのに、改めて自分の机の前に座って、適当にサラサラ描いていると、段々と心がクリアになってくる。

あ、家に帰ってたんだった…と思う。


お盆に帰省した時に残っていた往復チケットを思い出し、期限が来月半ばまでなので、そろそろ帰る日を考えないとなあと思ってたら、こんな絵ば、描いておりますた。

実家は基本、フツーの一軒家なので和室があまりないのですけど、1階の父の部屋と、そして襖で仕切られてるだけで続いている隣の仏壇のある部屋は和室です。

私が家に帰り、父に「帰ったよー」と挨拶をすると、

「おかえり」とか「お疲れ」とか「帰ったか~」とか、そんな当たり前に返ってくるだろう返事ではなく、

「お茶」


疲れてんですけど。一応。



それでも茶とお茶請けを持っていくと、隣の仏壇の部屋に居て、

「何だよ!?」と思えば、将棋やらオセロやらを少年のようにイソイソと用意してるんですな。

突っ立っている私に気づくと、少しニヤリと笑って、

「一戦、どう?」



今の父は。

定年退職し、ノンビリ老後を楽しんでいるただのジーサンで、頭もヤバイですけど、何気に描いた絵は、フッサフサの若者になっちまいますた…。


小学生の頃、良く遊んでくれたときの印象がめっさ強い。
私が年頃になると共に、この家を建て、1人単身赴任になってしまったからあまり印象がない。大学で再開した時、めっさ歳食ってて驚いてしまった程。


一応…。
お堅い役所勤めだったので、ビシッといつもスーツに七三の姿でしたが、休みの日は髪の毛下ろして、かーさんがどこからか買って来たラフな格好をしてボンヤリ縁側に座ってることが多かった。


友達が多く社交的で、活発に外に飛び出して行く姉とは違って、陰険で1人部屋に閉じこもってばかりだった私に、ボードゲームを教えてくれたのは父だった。

私が中学に上がると同じ時期に。
父の初めての単身赴任が決定した頃、初めてチェスを教わった。

「基本、将棋と同じだよ」

何だかちょっぴり、大人になった気がした。



ぶっちゃけ、
友達を作るのに、父から教わったボードゲームが役に立ったことは1度もないけど、

人との関わり方を教えてもらった。


大勢で楽しく騒ぐより、1対1でジックリ向き合うのが好きなのは、大方この時の影響だと思う。

そして、そんな自分が嫌いではない。



最近。

遅くても昼過ぎには家に帰り着くような時刻の電車に乗るのは、

「お茶」

と無愛想な顔でぶっきらぼうに言う剥げた白髪のジーサンが、お茶を持っていったときには、フッサフサで黒々していた頃と同じ目で、

「一戦、どうだ?」

と言うのを見たいからなんだと思う。









「キシザワさんって、高校の美術の先生なんですよね?」
子供用の小さな椅子に、落っこちないように腰掛けている俺の真ん前に、同じく子供用の椅子に腰掛けてじっと俺を見ているその子の絵を描いている俺に、サトシは話しかけてきた。
「まぁな」
毎年の恒例行事。年に1回ココに訪れる俺は、1人1人の似顔絵をこうして描いてやっていた。最初はガキ共の扱いに困って何気に描いたのがキッカケだったが、意外に好評で毎年続いている。
「キシザワさんがいる高校ってどんな感じなんですか?」
「別に普通だよ」
サトシはつまらなそうに俺の横にゴロリと寝転ぶ。
「俺…来年から高校なんですよね~」
「あ、オマエもうそんな歳かよ?」
「そうなんですよね~」
「それで?どこにするんだ?」
「キシザワさんがいるところが良いな~」
「あのな、ココからどんだけ距離があると思ってるんだ?」
「どうせ僕、来年はココを出ないといけませんから。どこだって良いんです」
俺は動かしていた鉛筆を止めるとサトシを見た。組んだ腕に頭を乗せてサトシは天井を見ている。
「…少し不安なんです。知っている人がいるところが良いな~なんてね」
サトシはこの修道院で一番の年長者だ。そして同い年の子が居ないため来年の春には1人でココを旅立つことになる。
「…去年高校に進学したヤツと同じところにすれば良いじゃねぇか?ほら、アズサちゃんって言ったっけ?」
「アズサは女子高ですよ。それに彼女は今、里親と一緒に幸せやってます」
「あ、そう…」
俺は再び鉛筆を動かし出す。
「キシザワさんは何で高校教師やってんですか?」
ボソリ問うサトシに、反対に俺は質問を投げかける。
「オマエは何かやりたいこと、あんのか?」
「弁護士か医者か政治家…出来れば石油王」
「オマエなら何だってなれるさ」
「スルーしないでくださいよ。ボケた本人が凄く恥ずかしいじゃないですか」
別に冗談のつもりではなかったのだが…。サトシは桁外れに頭が良い。人の先の先まで本能的に読み取ってしまうから通常の施設ではなく、この修道院に引き取られた。
「サトシ君はですね、頭の回転が早過ぎる為、自分と同い年の子達とうまく接することが出来ないのですよ」
昔、ボソリと神父が呟いたことがある。
「里親もね、沢山申し出があったのですよ。でもいつも一週間も持たずにサトシ君は此処へ帰って来ることになる。サトシ君は何も悪くないのに…」
神父は搾り出すような掠れた声で呟いた。
「神は…残酷なお方です」
その後スグにそのセリフを打ち消すことを言っていたのだが、俺には凄く心に突き刺さった。
そう、神はいつだって残酷なのだ。


※やはり…「J」結構使うー!明日、あろんあるふぁ~で止めようと思ふ…。大丈夫かな…。


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