2008'10.14.Tue
level.45
とりあえず…生きてます。
とりあえず…気付いたら快速電車で1時間の場所にいますた。
とりあえず…そこで暮らしている古い友人に連絡しますた。
とりあえず…友人は会ってくれますた。忙しかったのに。本当に有難う。
とりあえず…ファミレスに入りますた。
とりあえず…パヘ、注文しますた。
とりあえず…話をしますた。
とりあえず…ちょっぴり泣きますた。
とりあえず…泣きながらパヘ、完食しますた。
とりあえず…パヘは美味しくて、そして、
とりあえず…ちょっとスッキリしますた。
店を出て、
着ていたジャケットのポケットから、当たり前のようにミルキーを取り出し、「食べる?」と言った私に、その古い馴染みの友人は思い切り?苦笑しますた。
きょとんとしている私に、「昔っから、スナちゃんのポケットにはお菓子が入ってたよね~」と。
そうだっけ?と私も笑いながらミルキーを口に放り込みますた。そんな小さな小さな、本人も気づいていないクセを、ずっと昔から知っている人がいるってことだけで私は…。
とりあえず、明日も笑えそうです。
とりあえずだけど、それでもそのとりあえず、力を振り絞って前に踏み出す。泣きながらもその涙を拭って、笑う。
そうしていれば、そのうち、そのとりあえずは、一時しのぎのとりあえずではなく、
ずっとずっと続く確かなものとして自分の糧となる。
でもそのとりあえずも。
1年に1回、会えるか会えないかってな、ホント、頑張らないと会えないような、そんな別々の街で今は暮らしているけど、でも会えば必ずいつもいつも本気で必死に全力で相手をしてくれる…一筋縄では納得しない気まぐれな獣のような私を知り尽くしている…馴染み深いこの友人がそこにいてくれるからなんだよなと思う。
ありがとうね、Mちゃん。
ちゃちなナイロンリュックを背負ったタローの後姿を見送る。結局はコイツが飛ぶことになり、こうして空港まで見送る立場として来た訳だが、その頼りない後姿に思わずため息が出た。その時不意に左手を掴まれ、反射的に顔を向ける。タローを真っ直ぐ見ながらも、口はへの字に曲げられたハルタの横顔。力強く俺の手を握り締めているのは無意識なのかも知れない。だってその真っ赤に腫れた目には涙が溜まって皮肉にもキラキラと光っていたからだ。ハルタのその細い指を握り返すと今、初めて気づいたかのような顔で俺を見た。
「大丈夫だから」
ボソリ呟いた俺に、ハルタは怪訝な表情をする。少しは笑えばハルタも安堵の反応を示したかも知れないものの、俺だって不安なのだ。
「大丈夫だ。タローはやる時はやる男だ。昔飼っていた犬のタローは、そりゃあ男前だったぜ」
ボソボソと1人勝手に話し続ける俺に、突如ハルタは空いていた左腕を伸ばすとそっと俺の頭を撫でた。驚いたと言うより呆気に取られて思わずポカンと口を開けた間抜け面でハルタを凝視してしまった。
「うん。タローさんはやる時はやる男だよ。だからそんな不安そうな顔をするな」
掴んでいた俺の左手を離すと乱暴に涙を拭い、ニッと笑ってハルタは言った。
「学校に戻ろう。鞄とか取りに行かないと…。そして、待とう。タローさんを信じて。それに何かできることがあるかも知れないし。ウカウカしてらんない」
「そうだな…戻るか」
※私は会いに行く専門なので…「待つ」と言う事をあまり良く分からないんですけど、とりあえず、
「会いたい」と言う気持ちでそれぞれのすべきことをするって言う行動が凄く好きです。人間のってか、動物の特権だと思う。タローとジロー物語、あれほど感動して泣いた映画はない(関係…あるか、あるのか!? 微/妙…)
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