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cesta 07

かいしんのいちげき

2024'04.27.Sat
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2008'09.26.Fri



level.45


『返事がない。ただのしかばねのようだ』

に、なってますた。こんばんわ、スナです。いや~、暑いですな。もう間も無く10月だというのに、当たり前にタンクトップでアイスを齧りながら扇風機にバンバン当たってます。

真夏だよ、このスチュレーション。


久々、ミルの写真でも撮ってみよう!と意気込んで、ヤツが1日のうちで1番気を抜いている朝に、バカみたいにデジカメを構えながらソロリソロリ、気配を消しつつ近づいたんですけど、

やはり動物には勝てないな…。

ドン臭い私の気配なんぞ、寝ぼけているアイツには朝飯前で、いつものごとくカメラに突進してきますた。

「どわー!」

一瞬、ヤツが顔を背けた隙にカシャリ☆やっとこさ撮れた1枚がコレってどうよ?


もう、いやっ!



朝から何やってんだってな話ですけど、んなことより今日は別のことについて話をしたかったんで、します(お好きにどうぞ…)


この前の日記で書いた「アフリカ料理」での話。私の隣の席に座っていた子が彼氏の話をし出したんですけど、ま、それは別に当たり前の世間話ってな感じなんで何の変哲もないんですけど、内容が、

「毛について」

その子の彼氏は両腕の、二の腕だけにファサ~と毛が結構あるらしいんですけど(ポパイみたい)、その毛が彼女は好きで好きでたまらないらしい…。

その毛がある人だから!と言っても過言ではないくらいのイキオイだ。

「んじゃあ、毛深い男が好きなのか?」との質問。勿論出るわな。

しかし、そーゆーワケでもないらしい。ガレージ何チャラの人みたいな、私の昭和レトロの小さなTVでもその毛がハッキリと確認できるような、そんな元気一杯の毛はNO!らしい…。

良くわからん。

しかーし!この毛談義も、勿論、毛がある人前提なので、うちのオヤジのような「コレ、ビニール?」って思うような皮膚は論外…。

なので。

何だか私には良く分からないんですけど(今までもあまり周りに毛深い男性がいなかったし、別に毛がどうのとか考えたこともなかった…)

一生懸命、得意の妄想で想像している私を置いて「毛談義」は白熱している。

「昔、彼さぁ、広告会社の営業もやってたらしいんだけど、今と同じ格好だったみたいで…上司と何度もバトルしたみたい」

そのポパイのような(毛を持つ)彼氏さんは、頭はボウズで、ヒゲがあります…(写メを見せてもらった)

そのヒゲがお洒落ヒゲ?っての?何かこう…アートなんですよ。プロレスラーにいるみたいな…?

「いつも上司に『このヒゲを手入れするのに毎朝どんだけ掛かってると思ってんですか!?』と熱弁してたんだって」 

ふぅん…。

「毛」を大事にしている彼氏(でも頭はボウズ)に、毛フェチの彼女は夢中ってなワケで…世の中は平和だなと。

アフリカ料理を、もっさもっさ食べながら私は思いますた。
ヒゲも別にあってもなくてもどっちでも良い…。あ、でもカトちゃんみたいなチョビヒゲは…ちょっと困るな。いや、別にカトちゃん並に似合ってんなら良いけど、何か「ペっ!」ってやりたくてたまらなくて仕方がなくなりそうだからヤッパ困るな、うん。

1人でヒゲ妄想。もっさもっさ。

「ヒゲって言えばさ、あの髭剃り後の匂いがたまらないよね」

でたよ、ニオイフェチ。
クルクル薄パンを「オヤジの靴下の~」と表現してくださった子が言った。

「髭剃り後?匂うの?ってか、それは剃刀で?それとも電動?」

もっさもっさ口を動かしながら私は尋ねた。

「どっちでも!」

ふぅん…。別に髭剃り後にワザワザ近寄ってニオイを嗅いだことがない…。面倒くさい…。つうか、毛穴のニオイをワザワザ嗅ぎたくない…。

「ニオイって言えばさ、耳の裏のニオイが1番、その人のニオイがするらしいよ」

毛談義勃発人が、今度はニオイに食いついた。

「あ、私も家で掛けているメガネの柄をさ、何気に匂ったりしちゃうんだよね~」

自分のニオイですか!?さすがニオイフェチは一回りも二回りも違うな…っ!

「メガネ掛けてるけども!メガネ☆ラブですけども!自分のメガネ、匂ったことないよ!?」

私の発言にニオイフェチはすかさず言う。

「んじゃあ、彼氏のメガネを匂うんだね?」

益々あるかよ!

「…前の彼氏は柄のシッカリしているセルフレームのメガネ掛けてましたけども、匂ったことも、そしてそれを匂いたいと思ったことも1度もございません」

つまらないの~。とニオイフェチ。つまらなくて結構です。ってか、フツーは匂うもんなの?!


「ところでさ、腋毛がたまにシュって直毛の人っているよね?」

また毛フェチが何か言い出したよ。確かにいるけどさ、シュってしてる人。

「あれ、いいよね~」

良いんだ…。


「あ、私も好きです~」

今まで黙っていた、最年少の子がオットリと口を挟んだ。何故ココ?!何故ココで発言!?


そんなワケで。

腋毛がシュッとしている人は良いよね!と言うことで…。


こんなもんです。独身女性の呑み会ってのは。











「俺なんかと一緒にいるとロクなことないから止めとけ」
スケッチ帖から描きあがった絵を丁寧に破り取り、似顔絵の本人に渡しながら俺は言う。サトシがムクリと起き上がり俺を見た。
「俺はサンタクロースのジーサンでも、サンタクロースの見習いでもねぇ。単なる高校のボンクラ教師だ」
サトシはじっと俺を見つめている。チラリ横目でその顔を見て俺はスケッチ帖を構えた。
「オマエもいるか?」
コクリと頷き、さっきまで小さな子が腰掛けていたその小さな椅子にサトシは座る。こうして改めて向き合ってみると、コイツも随分成長したもんだ。
チラチラと視線を動かし、サラサラと鉛筆を動かす俺にサトシは言った。
「キシザワさんは、そうしていつも自分を嫌っているんですか?」
鉛筆を止め、俺は顔を上げる。前髪の間から光るその澄んだ黒目が俺を貫く勢いで真っ直ぐ見ていた。
「そうして一生、自分を嫌って自分を責めて自分を遠ざけて生きていくんですか?」
「…何言ってんだ、オマエ」
「可哀相です」
ハッと俺は息を吐いた。オマエから哀れに思われるなんてな。
「…僕が言っているのはキシザワさんではなくて、カナコさんのことです」
サトシの口から発せられたその名に俺は咄嗟にスケッチ帖を強く掴んだ。グシャリと紙がよれる。
「カナコさんが、可哀相です」
思わず俺は立ち上がっていた。サトシは変わらない澄んだ眼で俺を見上げている。
「カナコさんといつになったらちゃんと向き合ってあげるんですか?」
「…知ったような口、利くなよ。ちょっと休憩だ」
何とかそれだけを発すると俺はクルリと背を向け広間から出ようと歩き出した。足が震えていることに気付く。足だけではない、未だに強く掴んでいるよれたスケッチ帖も、そしてへし折らんとばかりに握り締めている鉛筆も離すことは出来ない。全身が震えていた。
サトシはそれ以上、何も発しなかったが痛いくらい視線を感じる。俺は震える手で重たいドアを押し開けると廊下に出た。

裏庭の小さなベンチで煙草に火をつける。一呼吸吐き出すと俺はうな垂れた。
今年こそはと思っていた。今年で最後だと。いや、此処に来ることは嫌いではないし別に義務だとかも思っていない。むしろ自分で来たいから来ている。だからそうじゃなくて…。
「あ、やっぱり。かすかに煙草の匂いがしたから…」
声がして俺は閉じていた眼を見開く。体は動かない。
「どうしたんですか、どこか悪いのですか?!」
ようやく俺は頭を持ち上げ背筋を伸ばすと声のした方を見た。1人のシスターが俺を見ている。
「すみません。ちょっと疲れただけ…」
「また子供たちがはしゃいじゃっているのでしょう?皆、この日を毎年楽しみにしてますから」
ニッコリ笑う優しい笑顔。ちょっぴり老けたけど、その笑顔は全く変わらない。
今も昔も。
「今から夕食の支度になりますけど、今年もミサまでいらっしゃるのでしょう?」
俺はコクリと頷く。再び彼女は微笑む。この笑顔を見る度、昔は心が躍ったが、今は締め付けられるように辛い。
「今日はクリスマス・イヴですから子供たちの好きな食べ物を沢山準備してたんですよ。朝から本当に大忙しで…」
ベンチから立った俺の隣を歩きながら彼女は嬉しそうに話す。
「夕食もきっと、大騒ぎですよ」
歩きながら俺はチラリと彼女を見る。真っ直ぐ前を向いて笑いながら声を発している彼女の横顔は心底、今の生活を楽しんでいる…そんな幸せに満ちた横顔だった。
もう、十分解放されてんじゃねぇのか…?一瞬、そんな思いが頭をよぎる。
「あ、今年も絵を描かれたんですか?」
俺は再びコクリと頭を縦に振る。バカみたいだが、声を発することが出来ないのだ。自分でも自分が何を言い出すのか分からない。
「それは是非見ないと。本当に素敵だから…」
彼女は立ち止まるとニッコリ満面の笑みで俺を見上げた。
「私、アナタが描かれる絵、凄く好きです。キシモトさん」


午前2時を少し過ぎた頃、ようやく俺は店の前に着いた。車のエンジンを切り、ため息をつく。心なし気持ちが落ち着き、俺はドアを開けた。後部座席からハルタとムラサキへのプレゼントを抱え出し、とっくの前に明かりが消えた店のドアを軽くノックした。人の気配がし、
「おかえりなさい」
ドアを開けながらムラサキが静かに呟いた。


※キッシーは左利きって言う設定。どーでも良いし、どこにもそんなの使うところないけど。
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