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level.1

いつも思うのだけど…
どうすれば此処で私は戦闘モードになれるのだろうか！？

別になる必要なんてないからなれないのだろうけど、でも出来ればこの街でも自分に負けずにいられる人間になりたいと思う。

住めば…それなりに頑張るのだろうけど…踏み出す勇気がない。

言葉も文化も何もかも違う、そんな場所には思い切って飛び込んでいけるのに…此処ではそうはいかない。出来ない。

私の故郷。

人は、
大切なものや人を抱えていればいるほど強くなれると思うのだけど、そういったものが抱え切れないほどある私の故郷では私は反対に脆く、情けなくなってしまう。


今まで、
随分、折れそうになりながらも叩いて、叩き上げてどうにかここまでやってきたこの自分の心が、今度の旅を終えて…もっともっと強く、ちょっとやそっとでは折れないってより寧ろ、竹のようにしなやかで真っ直ぐになれたら、そしたらその時は…、

自分の愛する故郷が、
自分を癒してくれる受動的なものとしてだけではなく、
守りたいと思えるものになれるのだろうか。

明日から現実。
「夢うつつ」の「夢」から「うつつ」へ帰る電車の中でそんなことを思いつつも、もっともっと頑張ろう、頑張れる。なんて風にもちょっと武者震い的な、そんな前向きな気持ちだったりもする。



　（Cesta~episode2~番外編）