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cesta 07

かいしんのいちげき

2024'03.29.Fri
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2007'08.10.Fri
level.1

こんなブログなんぞを書いておきながら何ですが、
アナログ派です。

携帯やPCがないと、もう生きていけないけど、
アナログ派です。

何故かと言えば…。
余計な機能がついていないから。


コレはコレだけしかない!ソレはソレだけしか出来ない!
そーゆーのは、分かりやすくて潔くて…とても良いと思う。

それに…。単純明快な分、
自分で試行錯誤して、自分なりの…オリジナルの使い方が出来るのが良い。

例えば…。
「鉛筆削り」

鉛筆自体この現代に存在するのか…てな感じだけど…。
まぁ、とにかく、鉛筆削り機。

姉のは電動の…、突っ込めば物凄いイキオイで、あっという間に鋭く削ってくれると言う…その当時にしては最新の機種(?)だった。

そして私のは…。
取っ手が付いてて、グリグリガリガリそのハンドルを回さないと削れない手動式。まぁ…色鉛筆などにオマケ的に付いている小さな削り機ではなかったものの、結構手間がかかるヤツだった。

小学入学間際の、或る春の日。
真新しい学習机の上に、その鉛筆削り機は、ちょこんと置かれていた。母が勝手に買って来ていたのだ。

凄く嬉しかったけど…
小学校に通い出し、毎日毎日…何本もの鉛筆をガリガリ削るのは、クラスの中でもチビッコの類に入っていた私の小さな手には、結構な重労働だった。

フンフン!と格闘している隣では…
「ガガーッ!」と姉の電動鉛筆削りが調子よく、次々に鉛筆を削っている。

母を恨んだ。

或る日。
姉が不在の時に、こっそりその電動鉛筆削りに、恐る恐る鉛筆を入れてみた。
「ガガー!!!」
物凄いイキオイで吸い込まれて、本当に驚いた。
しかも
加減を掴めていなかった私のその鉛筆は…桐のように尖って、ちょっと怖かったし、使い物にならなかった(チビッコのくせに筆圧だけは強かった私は、一瞬で芯を折った…)

何だよ、これ!?
生まれて初めてストレスと言うものを感じたのは、この鉛筆削り機だったかも知れない。

こんなのに振り回されるくらいなら…と、それ以後、1度も姉のは使わなかった。グリグリガリガリと、鉛筆削りの頭を押さえながら1本1本、削った。

金属の金具で木の鉛筆を挟んで固定するもんだから、鉛筆の頭には削るたびに新たな挟んだ後が付く。
短くなればなる程…
まるで「噛んでんの!?」てな具合だ。

でもそれがまた、愛着が湧いた。
短く、ボロくなる度に、沢山書いたんだなあ~なんてしみじみ思う。

姉の、危なっかしい乱暴者の電動鉛筆削りでは、削れない短さも難なく削った。
図工用の、太くて柔らかい鉛筆も、難なく削れた。

自分の調節次第で、それなりに調整が効いた分、鉛筆の持ちも姉より良かった。
そしてそれには…。
「裏技」的なものも密かにあったのは言うまでもない…。

そうして。
「シャープペンシル」と言うものが、携帯電話の普及並みの速さで広まり、私も使うようになるまで、その鉛筆削りは、鉛筆を削り続けた。

ちなみに。
姉の電動君は、シャープペン時代が到来する前に殉職してしまったが、私の鉛筆削りは…未だに健在だったりする(色鉛筆やら、スケッチ用の太い鉛筆を削るのに、ホンの時折だが使っている)

恐るべし…っ!

とまぁ…。
長ったらしいくせには、説得力がってか、的を得ていない例え話をしてしまったのだけど、

アナログ派です。


一体何が起こっているのか…!?
こんなアナログ派を主張する人間には、絶対に分からないイキオイで、デジタル化が進んでいるこの現代。

「音楽も聴けます!」「TVも見れます、ワンセグです!」「小説やマンガやDVDも見れます、もう重たい本を持ち歩かずに済みます」

…それって…。携帯電話なの…?
って言うか…ワンセグって何ですか?


ビジネス的な面で考えれば…。
クリックした次の瞬間には、相手先に届く「メール」やら、
莫大な資料を簡単に整理でき、的確なデーターを弾き出し、新たな分かりやすい資料をあっという間に作り出せる、「パソコン」。
世界中のどこに居ても、殆ど繋がる「携帯電話」。

それらは、本当に物凄い革命だと思う。


でも。やっぱり私は…。
その人が丁寧に一生懸命、一筆一筆綴った「手紙」が好きだし、
積み重ねられた、膨大な紙の資料を、1枚1枚、自分の手でまとめ、集計したり…何度も何度も捲ったり書き直したりするからクチャクチャになった、ある意味「味」のある…作成者の努力が、苦労が垣間見られる資料が好きだし、
何だか常に「監視」されているような携帯電話よりも、ドキドキしながら1つ1つ回した、「ダイヤル式電話」が好きだ。あの頃は…まるで呪文のように、いくつもの大切な人の電話番号を全て覚えていたのに…今では実家の電話番号も危うい。

能率、効率、スピード…。
それらを最優先にした「デジタル」は…どうもニガテだ。


そんな私が自然と惹きつけられ、そして選んだ場所。
世界トップレベルの、マシーンばかり次々生み出している、この私の生まれ育った国からは、何千キロも遠く離れた国。

その国のこれからのことは分からないけど、今、その国では…

その昔、万物に神が宿ると言う考え方をし、かたちあるもの全てに敬意を払って生きてきた私の祖国が、失いつつあるモノを、ちゃんと当たり前に今もずっと持ち続けている。

だからと言って、決して特別なモノは何1つない。
ただ、どんな時も一緒に過ごしてきたそれら1つ1つに、執着し、そして愛着を持って接しているだけだ。

遥か昔から…。私の遺伝子の中にも組み込まれているモノを確かめたくて、私はその国へ行く。

その前に…。
今は実家の私の部屋のクローゼットに、ヒッソリと眠る「鉛筆削り」を、ダンボールの中から取り出して、そして鉛筆を削ってみようと思う。

その鉛筆を使って、目指す街から大切な人へ手紙でも書いてみようと思う。


ずっとずっと…
私を見守ってきてくれた、古ぼけた鉛筆削り機もきっと…。
小さな小さな「神」が宿っていて、そしてきっと…。
私をこれからも見守ってくれることだろう。





※明日すること。

□電子辞書を使いながら英語とドイツ語のお勉強(電子辞書をスムーズに使えるようになる)
□チェコ最終日のホテル&ポーランドの宿、検討。
□レートの確認。所持金検討。

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