2007'08.12.Sun
level.1
昨夜…。
雪の夢を見た。
友人が亡くなった真冬の夢を見た。
暑くて目が覚めたら…もうとっくに予定起床時間は過ぎていて…でもそんなことよりも、雪の夢を見ていて、でも暑くて起きて汗ビッショリでってな「夢と現実」がごっちゃになって混乱して…。
ちょっと、疲れが出たらしい。
こんな日は…
ゴチャゴチャしたことに頭を使うことが出来ない。
買い物リストを作成して…。旅をするために必要なものたちのリストと、旅先での目的の買うべきものたちリスト。
本当はレートもチェックしながら、細かく所持金の振り分けまでしたかったが、全く頭が回らず、何度も同じ計算をしてたので止めた。
夕方、これらを購入した。
本当にこれは必要か!?今持っているもので良くないか!?そんなことを考えながら、必須アイテムたちを買ってゆく。
何気に達成感があって、ちょっとスッキリした。
夏はニガテだ。
ちょっと前までは…。
冬が大嫌いなので、真反対の夏のことなんて考えたことは無かったけど、てか、この夢を見るまで何とも思ってなかったから…。
今日、私は、
夏がニガテになった。
「夏」のイメージは…。
入道雲に夕立。朝顔にヒマワリ。海に山。
そんなちょっと…心が浮き立つ明るく楽しいイメージが際立つが、
でも私からすれば…
真っ赤に染まる夕焼けにカナカナ鳴くヒグラシ。ホオズキにリンドウ。迎え火に送り火。きゅうりの馬にナスの牛…。
四季のあるこの国で、最も切なく儚い季節だと思う。
『ゆめうつつ』の季節。
「スナちゃん、箱を折ってよ」
オヤツの駄菓子を一緒に食べていると、彼女は良くそう言って、新聞の間に挟まっている広告チラシを出してきていた。
シッカリ者で、キチンとしていた彼女は、菓子の包みが散らばるのがイヤだったのだ。そのくせ、私が何度教えても箱の折り方は覚えなかった。
「仕方ないなあ~」
元来、ズボラで面倒くさがりの私は、菓子の包みなんて、全部食べてしまった後にまとめてゴミ箱に捨てれば良いと思っていたので、渋々折っていた。
「はい、どうぞ」
「…スナちゃんは、いつもべっ甲飴、食べてるよね。好きなの?棒付きキャンディー?邪魔にならない?」
箱のことはそっちのけで、彼女はそう言う。
行儀悪く口に銜えたまま、箱を折っていたのが気になったようだ。
別に特別好きなワケではなかった。いつも彼女の母親が作ってくれたこの「べっ甲飴」が好きなだけなのだ。
今日の昼間…。
このクソ暑い中、私は不器用に作った、焦げたべっ甲飴を持って、お墓参りに行って来た。
「アンタのおかーさんみたいに上手には作れなかったけど…」
墓に向かってボリボリ食べる。
「アンタの夢を見たよ。帰って来んの?」
ボリボリ…。
「明日から私も実家に帰るよ。アンタもアンタの実家でユックリすれば良い」
パキンっと薄い飴が割れた。
「来月の明日だよ」
ガリガリその飴を、煎餅のように咀嚼しながら私は呟き、空を仰いだ。
「あっついねー!」
昨日よりは翳ったりもしたけれど、それでも信じられない暑さで、次から次に汗が流れる。
帰りにコンビニでチュッパチャップスを買った。
中々おしゃぶりが卒業できなかった私は、集中したい時はいつも、口の中に何か放り込む。
飴玉だったり、棒付き飴だったり、ガムだったり、はたまた…親指の爪だったり…。
買い物をして、少しスッキリした気持ちで、帰り道にある小さな小さな神社の傍の裏道で、
セミの死骸を見た。
昔、あっという間に死んでしまうセミに、物凄い同情して心底悲しくなったその夜、物凄い高熱を出したことがある。
きっとあのセミが、私を連れてこうとしてるんだー!なんてうわ言を言っていたと、後に母から聞いた。
今も。
やっぱり少し切ない気持ちになるけれど、でもそれ以上に…。
思う存分生きて満足だろう?お疲れさま。
そんなちょっと…羨ましい気持ちになる。
自分の命の儚さを本能的に知っているイキモノは、とても強くて美しい。
「スナちゃん!箱を折ってよ」
もうすぐ、帰ってくる彼女の為に、綺麗な折り紙で1つ、箱を折った。好きなだけ駄菓子食べなよ。そして少しは、アンタのお母さんが作ってくれたべっ甲飴も食べてみなよ。ホント、美味しいから。
結局…。
今日したことは、買い物だけだったけど…。でもムリはしない。
丁寧に1つ、箱を折って満足すると、「折り紙帖」を取り出してきて、次々に折った。
「cesta」で出会うことになるだろう、遠く離れた場所のまだ見ぬ人々を思って折った。
「お盆」と言う行事が…その国々にもあるのだろうか?
過去に囚われたくはないけれど、でも年に数日…。
体はないから触れることは出来ないけど、目には見えないけど、声も聞けないけど、でも。
その大切な人の魂を温かく迎え入れても良いんじゃないか?
そんな「お盆」の行事があるこの日本が、私は好きだし、必ず実家に帰ります。
まるで。
自分が懐かしい家に帰る「魂」になったような…そんな気持ちで特急電車に揺られる。
「行ってらっしゃい」
彼女がステップを降りて、そうニッコリ笑って言う。
「お帰り。そして行ってきます」
私がその電車に乗り込む。
そんなお盆の夏休み。
夢うつつの夏季休暇。
「うつつ」は一時休戦。
行ってきます。
昨夜…。
雪の夢を見た。
友人が亡くなった真冬の夢を見た。
暑くて目が覚めたら…もうとっくに予定起床時間は過ぎていて…でもそんなことよりも、雪の夢を見ていて、でも暑くて起きて汗ビッショリでってな「夢と現実」がごっちゃになって混乱して…。
ちょっと、疲れが出たらしい。
こんな日は…
ゴチャゴチャしたことに頭を使うことが出来ない。
買い物リストを作成して…。旅をするために必要なものたちのリストと、旅先での目的の買うべきものたちリスト。
本当はレートもチェックしながら、細かく所持金の振り分けまでしたかったが、全く頭が回らず、何度も同じ計算をしてたので止めた。
夕方、これらを購入した。
本当にこれは必要か!?今持っているもので良くないか!?そんなことを考えながら、必須アイテムたちを買ってゆく。
何気に達成感があって、ちょっとスッキリした。
夏はニガテだ。
ちょっと前までは…。
冬が大嫌いなので、真反対の夏のことなんて考えたことは無かったけど、てか、この夢を見るまで何とも思ってなかったから…。
今日、私は、
夏がニガテになった。
「夏」のイメージは…。
入道雲に夕立。朝顔にヒマワリ。海に山。
そんなちょっと…心が浮き立つ明るく楽しいイメージが際立つが、
でも私からすれば…
真っ赤に染まる夕焼けにカナカナ鳴くヒグラシ。ホオズキにリンドウ。迎え火に送り火。きゅうりの馬にナスの牛…。
四季のあるこの国で、最も切なく儚い季節だと思う。
『ゆめうつつ』の季節。
「スナちゃん、箱を折ってよ」
オヤツの駄菓子を一緒に食べていると、彼女は良くそう言って、新聞の間に挟まっている広告チラシを出してきていた。
シッカリ者で、キチンとしていた彼女は、菓子の包みが散らばるのがイヤだったのだ。そのくせ、私が何度教えても箱の折り方は覚えなかった。
「仕方ないなあ~」
元来、ズボラで面倒くさがりの私は、菓子の包みなんて、全部食べてしまった後にまとめてゴミ箱に捨てれば良いと思っていたので、渋々折っていた。
「はい、どうぞ」
「…スナちゃんは、いつもべっ甲飴、食べてるよね。好きなの?棒付きキャンディー?邪魔にならない?」
箱のことはそっちのけで、彼女はそう言う。
行儀悪く口に銜えたまま、箱を折っていたのが気になったようだ。
別に特別好きなワケではなかった。いつも彼女の母親が作ってくれたこの「べっ甲飴」が好きなだけなのだ。
今日の昼間…。
このクソ暑い中、私は不器用に作った、焦げたべっ甲飴を持って、お墓参りに行って来た。
「アンタのおかーさんみたいに上手には作れなかったけど…」
墓に向かってボリボリ食べる。
「アンタの夢を見たよ。帰って来んの?」
ボリボリ…。
「明日から私も実家に帰るよ。アンタもアンタの実家でユックリすれば良い」
パキンっと薄い飴が割れた。
「来月の明日だよ」
ガリガリその飴を、煎餅のように咀嚼しながら私は呟き、空を仰いだ。
「あっついねー!」
昨日よりは翳ったりもしたけれど、それでも信じられない暑さで、次から次に汗が流れる。
帰りにコンビニでチュッパチャップスを買った。
中々おしゃぶりが卒業できなかった私は、集中したい時はいつも、口の中に何か放り込む。
飴玉だったり、棒付き飴だったり、ガムだったり、はたまた…親指の爪だったり…。
買い物をして、少しスッキリした気持ちで、帰り道にある小さな小さな神社の傍の裏道で、
セミの死骸を見た。
昔、あっという間に死んでしまうセミに、物凄い同情して心底悲しくなったその夜、物凄い高熱を出したことがある。
きっとあのセミが、私を連れてこうとしてるんだー!なんてうわ言を言っていたと、後に母から聞いた。
今も。
やっぱり少し切ない気持ちになるけれど、でもそれ以上に…。
思う存分生きて満足だろう?お疲れさま。
そんなちょっと…羨ましい気持ちになる。
自分の命の儚さを本能的に知っているイキモノは、とても強くて美しい。
「スナちゃん!箱を折ってよ」
もうすぐ、帰ってくる彼女の為に、綺麗な折り紙で1つ、箱を折った。好きなだけ駄菓子食べなよ。そして少しは、アンタのお母さんが作ってくれたべっ甲飴も食べてみなよ。ホント、美味しいから。
結局…。
今日したことは、買い物だけだったけど…。でもムリはしない。
丁寧に1つ、箱を折って満足すると、「折り紙帖」を取り出してきて、次々に折った。
「cesta」で出会うことになるだろう、遠く離れた場所のまだ見ぬ人々を思って折った。
「お盆」と言う行事が…その国々にもあるのだろうか?
過去に囚われたくはないけれど、でも年に数日…。
体はないから触れることは出来ないけど、目には見えないけど、声も聞けないけど、でも。
その大切な人の魂を温かく迎え入れても良いんじゃないか?
そんな「お盆」の行事があるこの日本が、私は好きだし、必ず実家に帰ります。
まるで。
自分が懐かしい家に帰る「魂」になったような…そんな気持ちで特急電車に揺られる。
「行ってらっしゃい」
彼女がステップを降りて、そうニッコリ笑って言う。
「お帰り。そして行ってきます」
私がその電車に乗り込む。
そんなお盆の夏休み。
夢うつつの夏季休暇。
「うつつ」は一時休戦。
行ってきます。
※明日すること。
◎明日からの帰省の為の準備をすること。
~手持ちバックの準備~
□電子手帳を使って、語学のお勉強。(電車の中で聞くウォークマンに、ドイツ語の会話集と英語の会話集を追加しておくこと)
□各国の情報を書いたオリジナル情報帖を、各国分持って帰ること。
□疲れたら、折り紙を折ること。
~トランクの中身~
□トランクの中には、各国の本を入れて、このお盆中に読めるようにしておくこと。
◎明日からの帰省の為の準備をすること。
~手持ちバックの準備~
□電子手帳を使って、語学のお勉強。(電車の中で聞くウォークマンに、ドイツ語の会話集と英語の会話集を追加しておくこと)
□各国の情報を書いたオリジナル情報帖を、各国分持って帰ること。
□疲れたら、折り紙を折ること。
~トランクの中身~
□トランクの中には、各国の本を入れて、このお盆中に読めるようにしておくこと。
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