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cesta 07

かいしんのいちげき

2024'04.19.Fri
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2009'01.09.Fri



level.46 (※遅くなりましたが「きらめき団2008」展覧会に沢山のご来場、誠に有難うございました)


「svobodný」(チェコ語で、お気に入りって意味…たぶん)を変更してみますた。

ちょっと壮大&ECO的な感じのモノで…って蟲師が浮いてる…。良いんだ、コレもこっち系だよ!



こんばんわ、スナです。今日の1枚は、その「svobodný」でもご紹介している「ecocolo」って雑誌の今月号の特集テーマです。

パラパラと立ち読みした限りでは、私のイメージにピンと来る内容ではなかったのですが、まぁ、読んで損はない雑誌なので、今月号は何気に購入してしまった。
ちなみに表紙は市川実日子さん。この人、凄く好きです。


幼い頃。
空ばかり眺めながら過ごしてました。特に学校からの下校途中は口をポカンと開けてテクテク歩くものだから、電柱にぶち当たるのは日常茶飯事。

小学校のとき、日記を毎日書いて提出しなくちゃいけなくて、でも特に何も書くことがなくて、いつも空のことばっか書いていたような…。

その中で、雲について書いた日があったのですが、それがその学校新聞の詩の優秀作品として掲載されたことがあるんですけど、

「え?日記ですけどソレ。詩じゃないよ!ポエムでもないよ!」

と凄い焦った記憶がある…。今ではこうしてつらつらとくどい文章を書きますが、ようやく文章を書けるようになった頃は、まさしく散文でした。


そんなお天気マニアのような子供だったのに、気付けば…

大人になった今、空を見上げることが殆どありません。

たまに思い出したかのように見上げても、ニョキニョキと聳え立つビルやマンションで肝心の空は申し訳ない程度に見え隠れするだけ。

「あ~。晴れ?」みたいな…。


だからたまに実家に帰った時や、高い建物がない広い場所に行くと凄く胸がドキドキします。

ああ、やっぱり空はこうでなくちゃ!と。



冬空はドンヨリと重く、そして低いときが多いけど、だからこそ、春を待つ楽しみもあるんだよな~とか思ったりもする。

そう言いつつ…
今週末は雪になるそうです。天気予報は1つも見ませんが、その代わりにお昼を一緒に食べている人がいつも教えてくれるので1つも困りません。


つうか。

帰宅が夜中になるのだけは、何とかもう…止めたい。年賀状、書けないっつうの!(ブログアップするならこっちを書けって話ですけど…)

ま、

「え?これって年賀状?もう年賀状くじ見ちゃったんだけど~!」

って言うのもアリかなとか…(イヤ、ない)



初っ端からご迷惑をおかけ致しますが、いつものごとく気長にお付き合い、願います…。



<シシン>ゆきんこ~!おお、生きてたか~!!元気そうでなによりじゃ!召喚して頂けるのは大変嬉しい話だが、わしゃ~、HPが既に10くらいしかありません…。役に立てるか分かりません…。ちなみに時間も限られておりますが、それでも宜しければ元気に召喚しちゃってくだせぇ。また連絡しま。ありがとねー!!</シシン>










「お代わりは?」
行きつけのバーのカウンターから馴染みのバーテンが躊躇いがちに声を掛けてきた。
「いや…もう十分じゃ。ありがとうな」
微笑んだが、頬が引きつっていたのが自分でも分かった。バーテンは少し顔を曇らせる。
「…誰かをお待ちで?」
頬杖を付くとため息混じりに話をした。
「友人に金を貸した。結構、大金じゃった。だけど返って来ない覚悟でワシは貸した。その友人から昨夜電話があって、今日ここで会う約束をしたんじゃ…」
バーテンは黙ったまま聞いている。再びワシは溜め息をついた。
「約束の時間は20時。今は何時か分かるか?」
「…22時前ですね」
「金のことはどうでも良いんじゃ」
両肘を付き、頭を抱えた。
「大切な友人を1人失ってもうた。それが悔しくて仕方がない」

「頭は別に下げて貰わなくて良いんですよ」
淡々とした冷たい言葉が俺の脳天に降り注ぐ。
俺は歯を食いしばって頭を下げている。冷たい言葉が降り積もる。
「あ、あのっ!明日の朝一で必ずお届けするよう手配しておりますので今日のところはどうか…」
「もう結構です。あ、それから今後一切、おたくらとの取引もやめさせて頂きますから。それじゃ、ご苦労さん」
店主はピシャリとそう言い捨てると店の扉を乱暴に閉めた。俺は伸ばかけていた手の先をそのドアにぶつけ、思わず両手を包み込んだ。
悔しい。俺のせいじゃない。全て受注処理ミスをした受発注担当者の責任だ。ギリッと奥歯を噛み締めた。全て現場を駆けずり回る俺ら営業に全て降りかかる。こんなことは日常茶飯事だ。そうだ、大丈夫。想定内のことじゃないか。
自分に言い聞かせながら社へと戻った。
「フジイ、オマエキタムラ商店の店主をやっちまったそうじゃないか。さっき店から電話が入ったぞ」
部署の扉を開けるなり支店長の罵声が飛んできた。
「あそこはな、小さな店だか昔っからのお得意さんなんだ。全くこれだから本社から来たやつは…」
ズキンと頭が痛んだ。冷たい言葉に頭の芯が冷え切っている。
俺のせいじゃない。こんなに俺は必死でやってるのに。
チラリと受発注担当者たちの席に目線をやるとクスクスと笑ってやがった。キタムラ商店担当者が俺を見て笑ってやがる。
「ムカつくんだよね、なんか」
トイレのドアの向こうからそんな声を聞いたのを思い出した。
「本社からやって来たんだぜ~みたいなエリート気取りでさ、何か喋り方も耳障りだし?」
あいつ…っ
気付いたら俺は社を飛び出していた。

「オイ!何だね、君は!?」
廊下が騒がしい。こんな時間に何だ?俺は壁に掛けてある機能重視のシンプルな馬鹿でかい時計を見ながら思っていると突然準備室のドアが開き驚いた。
「キシザワ!」
「え?タロー!?」
「すみません、キシザワ先生。スグに追い出しますから」
警備のオッサンが慌てた口調でタローの腕を掴んでいる。
「キシザワ!俺、実家に帰る!!」
「あ、とりあえずそいつ、俺の知り合いなんで大丈夫ですよ。お騒がせしてすみませんでした」
俺は警備のオッサンに謝りながらタローを準備室に入れた。
「今すぐ帰るから!」
珍しく興奮している。見たところ仕事の真っ最中のようだが…。首から下がったままの社員証を揺らしながらタローは頭を掻き毟っていた。
「皆、分かってないんだ。俺はエリートなんかじゃないから本社から支店に転勤してきたんだし、この喋り方だって向こうじゃ普通なんだ。モジャの方が滅茶苦茶ヘンだし、キシザワの方がよっぽど気取ってやがるってんだ!」
「…オイオイ」
タローはドカリと古ぼけたソファーに腰を下ろすとうな垂れた。
「俺は…。俺だって…」
ハァ~と俺は息を吐くと頭を掻いた。コイツのこんなに切羽詰った姿を見るのは初めてだ。そして、この準備室にやって来たのも初めてだ。無意識でも俺のところに来てくれたのは初めてだ。
「…行こう」
俺はそっとタローの肩に手を置いた。タローが顔を上げる。
「行くぞ」
今度はキッパリとそう言うと俺はさっさとコートを羽織り、準備室を出た。

カランコロンと懐かしい音を立てドアは開く。カウンターにはモジャがボンヤリと座っていた。俺とタローの気配に近づき、チラリと目線を寄越すがスグにまたボンヤリと頬杖をついている。
「何なの、今日は揃いも揃ってしけた顔をしやがって…」
ハルタが傍にやって来た。「定食」とタローと声を揃えて言うとハルタは躊躇ったが、スグにキッチンへと入っていく。少ししてハルタではなく、店長のムラサキ自らがカウンターの中に立つと俺達を交互に見た。
「あのさ、今、何時だと思ってんの?食事は既にオーダーストップしたんだけど」
俺達はそれぞれ腕時計や携帯をみて時間を確認するが、それでも黙って座っていた。そんな俺達をムラサキは少し首を捻ってみていたが、それ以上は何も言わずキッチンへと入って入った。
「ほら!」
再びムラサキの声がして俺達は顔を上げる。カウンター越しにムラサキは腕を伸ばしてドン!ドン!とそれぞれの前にアルコールを置いた。
「モジャ!」
モジャにはヤツが帰国すると必ず最初に口にする日本酒。マスに入れられたガラスのコップギリギリまで注がれてる熱い日本酒だ。「コレをこの店で呑んで初めて帰って来たって実感するんじゃ~」とモジャは満足そうに息を吐いていた。
「タローちゃん!」
タローには黒ビール。何にしてもいつもコイツはビールを呑んでいるが特に黒ビールを呑んでいる姿が多い。この店ではギネスの缶とグラスが出され、自分で注いで呑むのだが、今日はムラサキ自身が並々とグラスに注いでタローの前に置いた。
「キッシー!」
名を呼ばれ俺はムラサキを見る。ワイングラスを差し出していた。俺が受け取るとニッコリ笑って赤ワインを注いでくれた。客が全部捌け、俺だけになった時に良くムラサキが差し出してくるのがワインだった。まだ後片付けが残っているのに楽しそうにムラサキは自らのグラスにもワインを注いでいる。
「かんぱ~い!!」
1人大声でそう言うと、タップリ注がれたその赤ワインをイキオイ良く飲んだ。ムラサキの白く細い首がゴクゴクと上下に動いているのをカウンターに並んだ俺達は、ただ凝視していた。
「ふぅ~」
グラスを一気に空け、ムラサキは軽く息をつき、グルリと俺達を見る。
「私の奢り。好きなだけハルタに言いな」
んじゃね~と手を振りながらムラサキは厨房へと戻ってゆく。
「アホ3兄弟…」
ボソリと呟く声がして振り返るとハルタが沢山の皿をカウンターに置こうとしていた。
「来週出す予定の料理。試作品だからタダ。だけど感想を言えって」
試作品とは思えない、豪華な料理が美味しそうな匂いを漂わせている。
まるでお預けの犬みたいに俺達はその料理たちをぼんやり見つめていた。
「…ムラサキのヤツさ、今、担当医にアルコールを控えるよう言われている。最近、ちょっと呑みすぎだから、アイツ。あんま無理させるなってか、心配かけさせるな」
最後にそう言ったハルタはクルリと後ろを見た。俺達もつられて振り返るとそこには、インテリメガネが静かにワインを飲んでいた。俺達の視線に気付き、メガネを軽く持ち上げると、
「最近、薬を変えた。アルコールに過剰反応を示すから呑まないように言っているのに…全く」
「は?ってか、え?」
俺は思わず声に出していた。メガネのレンズをキラリと反射させてインテリメガネは俺を見、そして言った。
「キシザワ君とのドライブはいい気分転換になると良い顔で言っていた。良い傾向だ。この調子ならもう処方をしなくても良いかも知れない」
俺はガタリとスツールから降りた。
「ん?キッシー知らなかったのかえ?」
モジャがパクパク試作品を口に運びながら言う。
「え~?まさか。俺だって気付いてたのに」
早速ハルタにギネスのお代わりを頼みながらタローも言う。
俺はそんな彼らを反射的に見た。
「インテリメガネさん、ムラサキの主治医だよ」
さっきまで幼い子供のように喚いていたタローから飄々とした聞かされたその言葉に、俺は思わずカウンターに両肘を乗せ、体を支えていた。
「キッシー、もうちっと人を見る目を養わないとな~。幾ら似顔絵が得意って言ってもな、人の内面も見れるようにならんと…」
モジャの言葉を遮るように俺は叫んだ。
「今日は呑むからな!オイ!昨日の続きやるぞ!大富豪だ!!」
結局。
一番最後にババを引いたのは俺じゃなかろうか…っ?


※そうです。頑張れキッシー。
いつも楽しいばかりじゃない。それどころか、店を一歩でたその先の、自分を待っている現実は、悔しいことや辛いことばかりで…。でも誰にも分かって貰えなくて…。
それでもまた、それぞれが集まると、さっきまでズンと胸を押し潰そうとしていたものたちは、なんだかどーでも良いことのように思えてしまう。
こいつらは何1つ、分かっちゃいないのにな。
でもいつもありがとな。

そんな友人関係が好きです。




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