2008'12.30.Tue
level.46 (きらめき団2008展覧会開催中。会場へはコチラから→)
今日の1枚は、昨年2007年12月28日の夕焼けです。今年はドタバタで1枚も年末の写真がない…。
こんばんわ、スナです。昨夜UPしたアホ絵総集編のように、写真総集編もしようかと思いましたが、こっちは予想外に多くて途中で絶対力尽きそうだったのでやめて、約1年前の夕焼けを引っ張り出してみますた。
まるで今日の夕焼けのようだけど、コレ、1年前ですからね。何だか妙にヘンな感じがします。写真と言うものは不思議だ~。
ちなみに。
この日のブログの内容は、まだ旅の熱が覚めやらぬ感じで、そしてだからこそこの「当たり前の日常」が愛おしくてたまらない。みたいなことが書かれております。
って、他人事のように言ってるけど、自分が書いたんだからね。
でも2008年12月末の今、そんなことはスッカリ忘れていて、「ああ、そうだったなあ~」と…。
「当たり前のこと」って恐ろしいです。当たり前過ぎて何も感じなく通り過ぎてしまう。
でもそれがどんなに凄いことか…っ
電車1つ乗るにも、スーパーで1つ買い物するにも、カフェで1つ飲み物を注文することですら、
本当に大変でした。
でも。そんな苦労をしたからこそ、今、私が帰るべき場所、今、私が居るべき場所が良く分かる。
私が生まれる前からずっと一緒にいるのが当たり前だった「家族」の有難さが、遠く離れてみて痛感するのと同じような感じ。
朝起きたら姉がドレッサーを既に占領しててハミガキできなくて本気の言い争いをしたことや、
家に帰れば、料理が下手な母のヘンな匂いのするカレーにウンザリしたり、
風呂好き家族なので1番風呂の取り合いをするけど、何故かやはり大黒柱の父が1番であるのにいつも不満だったり…。
今ではそれらが凄く懐かしい。
そーゆー思いを確かめることが私は好きなのかも知れないなと…。
現に。
1年前の2007年12月28日のこのブログには、この私の居るべき場所での生活が楽しくて、「どうして旅なんてことをしたんだろう…」みたいなことも書かれていたけど、でも同時に、「きっとまた、ウズウズするのは分かっている」みたいなことも書いてあった…
まさにその通りです。イヤだな、1年後、ズバリ予想しないでくれる?
でもちょっと違うのは…。多分。
それなりにこの2008年を頑張って歩いたからだ。旅にも出たいけど、でもそれだけでもない。他にも同じくらいやりたいことがある。
そうやって人は。
少しずつ少しずつ、変わっていくんだ。
最後に。
2007年12月28日のブログの最後にも紹介していたことをここでもご紹介したいと思います。
私の尊敬する写真家の1人、一ノ瀬泰造さん。
尊敬しているのは今でも同じ。彼は本当に素晴らしい人だと思う。
今年。
きらめき団展覧会なんて大層なことまでさせて頂き、その結果、凄く勉強になったし、益々、写真の魅力にもハマっていきました。
何とはなしに始めたカメラですが、自分を表現するモノの1つとして凄く自分に合っていたと思います。
大層なカメラは持てないし、あまり持ちたいとも思わないけど、でも、
私に合ったカメラで、私の目線で、私の好きなモノを撮ればそれで良いんじゃないかとも思う。
一ノ瀬泰造さんに惹かれるのはきっと、
彼も彼の等身大でシャッターを切ったようなそんな風に見えるからです、彼の作品は。
極自然体な彼の写真は、飾り気のないものだけど、でも何故かどれもこれも眼を離すことができません。
一ノ瀬泰造オフィシャルサイト
同じようにまた、サイトをご紹介してみますた。ご興味のおありの方、宜しかったらどうぞ。
※すんません…。ちょいと興奮してしまうことが発生し、それの対応をしてましたらば…。眠くなってしまいますた。もう限界、電池切れ。明日も仕事。
明日、仕事納め無事に終了したらば、皆様の年末ご挨拶参ります。早く行きたくて仕方がないんですけどっ!(逆ギレ…最悪だ、この人…)
「お疲れさま~」「お先~」
いつもと同じ1日が終わりを迎えている。誇り高い戦闘着から各々の私服へ着替えた従業員達が次々と安らぎの場所へと帰っていく。
「お疲れさま~。また明日ね」
ゴミを捨てる為に勝手口に出ていた私も、すれ違う従業員達と挨拶を交わしながら厨房へと戻る。
「ジークフリート、明日のランチなんだけど…」
私の呼びかけにジークフリートが振り向く。珍しくルカもレオもまだコック着のままそこにおり、何かしら3人で話をしていたようだ。私の声に2人もハッと顔を上げる。
「…どうしたの?」
不穏な空気に思わず身構えた。
「行こう、ムラサキ」
ルカが不意にそう叫んだかと思えば、レオが私の腕を掴んだ。
「何!?どうしたの!?」
引っ張られながらも振り返る。ジークフリートが優しい眼で頷いていた。
「ジーク、まさか…!?」
後ろからルカに背中を押され、前方ではレオに腕を引っ張られ、すっ転びそうになりながらさっき通ってきたばかりの従業員通路をバタバタと通る。
「何してんの~?」
私服に着替えたカメリエーレのジョヴァンニとアントニオを途中追い越した。しかしレオもルカも彼らを無視して進む速度を落とさない。
裏口をイキオイ良く開けると、ゴミ捨て場の細い路地を通って店の裏にあたる通りへと出た。
「ちょっと!レオルカ!!」
「だからまとめて呼ぶなって!!」
2人は急に立ち止まり同時に叫ぶ。私はつんのめって私の腕を掴んでいたレオにぶつかって止まった。
「いった~」
鼻を押さえながらレオとルカを交互に睨んだ。2人は並んで私を見下ろしている。イタリア生まれのイタリア育ち。生粋のイタリア人である2人は長身だ。まぁ、あの店の従業員は皆男性でしかも揃って背が高いし、日本人女性の中でも小柄である私は見下ろされるのが日常なので、レオとルカが壁のように私の前に立ち塞がっているのは別に良い。ただ、2人の表情に私はどきりとした。2人とも今にも泣き出さんとばかりの顔なのだ。
「レオ…。ルカ…」
鼻を押さえたままの鼻声で私が呟くと2人は気まずそうに私から目線を外し、通りの向こうにある建物を見た。
「…今日1日、ムラサキがヘンだったのは100歩譲って見逃してやる。だけど、今日1日だけだ」
通りを見ている姿勢のまま、ルカが言った。
「明日からは許さねぇよ」
同じく通りを見つめた姿勢のままレオが続け、そして2人は私を再び見た。その表情は先ほどとはうって変わって朗らかないつもの2人だった。
「さぁ、行っておいで」
2人は私の両脇にそれぞれ一歩ずつ後ずさり、私の前が開けた。両脇にずれた二人を交互に見上げ、そして真っ直ぐと通りの向こうにあるバールを見据えた。
夜、23時過ぎ。バールの灯りも消え、初冬でもあるこの時期は通りを行く人影はポツリポツリ。時折木枯らしが吹き、壁に貼られていたポスターやチラシと思われる紙切れがカサカサと舞った。
「…モジャ」
バールの入り口の傍にしゃがみ込んでいる姿が眼に映り、私は思わず名を呼ぶ。電灯のボンヤリとした明かりに薄っすらと浮かび上がるそのモジャモジャの頭が不意に動き、ゆっくりと持ち上がった。私の呟きなんて聞こえたハズは無いのだが、私を見据えるとニッと笑った。それが合図のように私はユックリと足を一歩踏み出し、彼へと近づいていった。
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