2008'07.06.Sun
level.43
まだまだ…スカーッとした空では無いですけども、気付けば夏もすぐそこまで来てんだなと。ケータイしか持ち合わせて無かったので画像悪いですけど。
こんばんわ、スナです。ゲンキデスカァァー!
私は元気じゃないです。未だにウドンもしくは蕎麦の食生活です。
しかしその、ある意味ただれた食生活を除けば後はまぁ、だいぶフツーです。
てか、フツーって何だ…?とか…ね?
そんなワケで。
歯医者のイケメン先生からはもう痛み止め&腫れ止めの処方は止めます!宣言をされてしまい、まぁ私もそうだなと思ったのですけど、
ホントにね、思い切り咀嚼を出来ないってのは酷ですよ。
なので。
せめて痛み止めでも下さいとイケメン先生に縋ろうかと電話したけど今日は土曜で休みだった…。
漬物石を軽く3,4個担がされているような過度のストレス社会では、肉を引き千切れるくらいでなければ生き残れません。
まさに弱肉強食…!
それなのにウドン&蕎麦ってどうよ。もう限界。
肉を食わせろ。
肉を思い切り引き千切りたい。「はじめ人間ゴン」が食べているような骨付き肉に貪りついて、思い切り髪を振り乱してその肉を引き千切りたい。
噛み千切りたい。
野獣のようでホントすんません。これでも乙女ですから。乙女座ですから(関係なくね?)
でもよ、
肉を思う存分引き千切って噛み千切りたいので痛み止め下さい。なんて何か言いにくくね?
と言うワケで。
心の友のキノキノ(自分の通帳を平気で預けられる)に、その鬱憤を晴らせば、
「耳鼻科に行けば?」
なるほど!!(え、そうなの?)
耳鼻科に行ってきま。ホント病院強化月間だよ。
耳鼻科なんてこれまでの人生で1度くらいしか行ったことがないのでちょっとブルーですけど、耳鼻科にビビるレベルなんかじゃあ、インドになんて行けるワケなかろうもん!と。(何故に耳鼻科=インド?)
ああ、噛み千切りたい。←これしか頭ん中、ナイよ~\(^0^)/
最近、仕事が忙しい。定時になっても「今、超ピーク!」てな感じ。帰ろうよ~。
明日は早出をします。もうアレ以上、居られなかった…。コレ以上、仕事を抱え切れなかった…。
そうだよ、早出だよ!忘れてたー!既に「時間外願」出してんのに、
「アレ?フツーに来たよ、こん子。別に遅刻じゃないけど、遅刻以上にタチ悪いよね、コレ」
とかなるところだった…危ない。
明日くらいには、ジャガーの新刊が届く頃なので、明日こそ早く帰らないとならないのだ。
残業出来ない理由が「ジャガーを読むから」って…。
どうせ病院通い強化月間ならば…。YOU、頭もってか全身診て貰っちゃえよ。
「ムラサキは今、この島にいる。ただし、この情報は約3時間前のものだ。今からすぐに向かってもアイツを捕まえられるか分からない。この島への航空便はなんせ、1日1往復だけだからな。今日の便はもう終了しているが、とにかく明日の便に乗るためにも、この島へ便を出している空港のある街まで今からすぐに向かわないとならない。この空港への交通手段も限られてっからな」
「え?店長、小麦粉を買いに行ったんじゃないの?」
素っ頓狂な俺の声に、キシザワはため息をつく。
「ムラサキは…。あの店から外へ出ることが出来ない。買出しやその他もろもろは全てハルタがカバーしている」
「え?」
俺はハルタとキシザワを見つめた。相変わらず険しい表情で黙りこくっているハルタと、ため息を付きながら地図を仕舞っているキシザワ…。
「体が弱いとかそんなんじゃない。あんだけ毎日料理作ってんだからな。自分は味見程度でしか口にしないくせに。…心理的なものだ」
地図を白衣のポケットに押し込みキシザワは続ける。
「話せば長くなる。一分一秒も惜しい今は悪いが話をしている暇がない。とにかくムラサキを見つけ出す。その為に俺が今から行って来る。少し時間を要するかもしれない。ハルタを1人、あの店に残しているのも心配だ。だから俺はオマエに監視役を頼んだ」
自分自身が確認するようにキシザワは短い言葉で話を繋げた。こいつもただ冷静を装っているだけで、内心、今すぐ駅なり空港なり向かいたいのだろう。
「ムラサキは、キザサワの気配はすぐに気付く。だからタローさんが行くのが一番なんです!」
だから何で俺?切羽詰ったような目でハルタは俺を見ているが、俺はやはり頷くことは出来なかった。
「本当は…アタシが今すぐにムラサキの元に飛んで行きたいけど…」
そこまで言うとハルタはまた下を向いてムッツリと口を閉じた。俺はタバコを取り出すと火を付け、キシザワにも勧めた。黙ってキシザワも一本引き抜く。
「無理するな。大丈夫だ。ちゃんと変装してバレないように行くから。オマエは大人しく家にいろ。中村さんがイヤならオマエの友達でも良いから誰か傍に居て貰え。俺もコマメに連絡するから」
結局また俺は蚊帳の外だ。つうか変装…?宥めるように言うキシザワにハルタはブンブンと頭を横に振っている。
「だからっ!いい加減にしろよ、ハク!何度言わせれば気が済むんだ!?こうしている間もムラサキは違うところに行っているかも知れないんだぞ!?」
「あ~もう!分かりました…てか、全然分からないけど、とにかく俺がその島に行って店長を見つけて連れて帰ってくれば良いんだろ?」
またもや一触即発しそうなキシザワの声色に、慌てて俺は口を挟む。2人が俺を見る。俺は頭をガシガシ掻いた。
「丁度大きな仕事もひと段落ついて今、ちょっと暇な時期だから2,3日なら有休取れると思うんす、俺。だからハルタはキシザワと大人しく待ってろって、な?それだったら文句ないだろう?」
コクリとハルタは頷く。キシザワは盛大にため息を付く。
こうして俺は今、小さなプロペラ機に揺られているってワケだ。
「あ“~」
爺さんのような声を発しながら俺はユックリと熱い湯に浸かる。足を伸ばして壁に寄りかかるとバシャバシャとお湯で顔を濡らした。
かぽ~ん。
平日の、しかも地図にも点でしか載っていない何処ぞの島の旅館…。当然、一緒に入浴しているのは地元のジイサン数人の侘しさ満点の浴室だ。
「疲れた…」
昼、この島に上陸してから今の今までずっと歩き通しだった。営業で歩き回るのは慣れているとは言え、今回は人探しだ。
ハッキリ言ってそんなドラマの刑事のようなこと、したことない。肉体的な疲労は勿論あったが、それ以上に精神的に俺は疲れ果てていた。
俺はザバーと両腕を持ち上げると浴槽の縁に置いてため息をつく。数時間あればグルッと一周できるこの島一番の繁華街をシラミ潰しに聞きまわった。ハルタから受け取った一枚の写真は、何度も何度も出し入れした為既にボロボロになっている。
何しに来たんだ、俺?ぼんやり天井を見上げる。ポツリと冷たい水滴が額に落ちた。
「そうか…。お疲れ様。こっちも情報が入ったらまた連絡をする。今日はユックリ休め」
いつもの低い声でキシザワは言ったが、淡々と喋るその裏には落胆の色が隠せていなかった。
と言うかさ…。俺はズブッと湯に深く沈みながら思う。なんで此処?なんの根拠があって此処?!
『携帯も通じない南の島の夕焼けを見に行ったことってある?』
この間、俺が店を出た後ポツリと突如、店長が言ったのを思い出したとキシザワは言っていた。夕焼けは良いよ~。そう言ってボンヤリ頬杖を付いていた店長をその時は気にもしなかったが、『小麦粉、買ってきます。紫』それだけ打たれたメールを見て咄嗟に思い出したらしい。そして調べた結果、日本で携帯が通じない場所はこの島だけとのこと。いやはや、便利な世の中になったもんだ。
『海外だったらどうすんだよ!?』
空港へ向かうキシザワが運転する車の中で俺はふと尋ねた。キシザワは首を振る。
『アイツのパスポートの期限は過ぎている。更新もしていない。なんせ外に出られないんだからな』
現にこうして飛び出してんじゃん。つうかパスポート持ってんのかよ!?俺はブクブクと湯に沈む。
すぐに帰ってくる。大げさなヤツラだと見送ってくれたハルタとキシザワの姿を見ながら俺はそう思っていたが、実際に未だ…店長は帰って来ていないし、連絡すらない、そして取れない状況だった。
大浴場と称した、寂れた小さな浴場から部屋に戻り、いつの間にか敷かれていた布団へダイブすると、俺はすぐに意識を手放した。
※「星の王子様」の趣味の1つは、夕焼けを見ることです(豆知識)
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