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cesta 07

かいしんのいちげき

2024'11.05.Tue
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2008'07.12.Sat



level.43


■問1 各部の名称を答えよ。


こんばんわ、スナです。念願の「肉」にありつくことが出来ますた…っ!

まだホルモンなんて大物は勿論、焼きすぎて硬くなってしまったロースとかも食べることが出来ませんでしたが、カルビやタンとか…ハムハムと。

いやはや。良かった。


あ、実家に帰っておりますた。
そしてリビングのドアを開けるなり「肉を食わせろ!」と叫んだ私に、両親は呆けておりましたが、「ねーちゃんがヨガから帰って来たらね」と当たり前に答えてくれますた。

つうか。

我が家のねーちゃんがヨガから帰ってくるのを待つ(ヨガってのもどうなんってな感じですけど)のは分かる。

しかし。
何故にご近所のFさんファミリーにまで声をかけ、ご一緒するのかが分からない。

肉争奪が激しくなるだけだろが!


利き腕の左で必死にハムハム肉を口に運び、ちょっとは使える右で鉄板の狙っている肉を死守。

両刀BANZAI!


何とか皆それなりに肉を満たした後、うちのねーちゃんの部屋にあるPS2でゲームをしよう!となったのですけど、元々あまりゲームに関心が無く、むしろ今、海外ドラマにご執心の姉は、
「プリズンをブレイクするからアンタらどっか行け!」
と、まだ始まってもいない位の時点で言い出し、仕方なくそのソフトを提供してくれたヤツの部屋のPS2で再開したワケですけど、そのゲームと言うのが皆さんもご存知、

「戦国BASARA2」と言うものでして、色んな意味で面白かった。


ま、ワケも分からないモノをいきなり1からやるのもダルイので、私は何かずっと試合?をするヤツしかしなかったんですけど、

「何か…ウザくね、コレ?」

取り合えず。
それぞれのキャラの技を出すのが好きなので、それだけはまず覚えるんですけど、ドッカンドッカンと画面いっぱい、「コレ…てんかん起こしてもおかしくないよね?」てな大暴れしている真っ最中に、後ろのベットで寝タバコしながらマンガ読んでいる幼馴染みに振り向いて言えば、

「ウザイよ、特にオマエが今使っているその真田幸村は」と。


「おやかたさまぁぁー!」とかずっと叫んでんですもん。おやかたって誰だよ?


う~ん。

おやかたさまー!の声が耳鳴りのようになってしまって仕方なく、今度は伊達政宗にしたんですけど、

何で6刀!?

「ねぇ、これ全部使うの?どう操作すんの?」

またもや振り向いて指示を請うが、その前に勝手に6本、振り回してますた。

「あ…もういいわ。つうか、英語喋ったよ!?伊達政宗、英語喋ってんよ?」


とまあ…。始めは色々と大変でしたが、慣れてくれば楽しいモンです、格ゲーは。

ストレス発散ですな。

ちなみに。
1番使いやすかったのは、前田慶次ですけど、声が何だかイラっとして気に食わなかったので、あまり使わなかった…。

結局。
自然と1番使っていたのは、毛利元就だったんですけど、ま、デッカイ武器や飛び道具的なモノは、元々ニガテなので、それ以外だったら何でも良いんですけどね、単純ってことですね。


「つうか、おま…。どんだけ強くなってんだよ!?」

気付いたらドッカンドッカンと必殺技を出して暴れまくってますた。毛利元就。

「俺…。毛利元就なんて使わないんだけど。どうせなら伊達政宗鍛えろ」

リクエストを頂いたので仕方なく、目の回る6刀流の伊達政宗をテキトーに使っていたのですが、英語が気になって気になって仕方がない。

「独眼竜は伊達じゃねえ、you see?」

「Here we go!Yeah!」

「OK, Are you Ready?」

「ya!」「ha!」「Shit」「Ya-ha-!」「hey ya!」


「…もう、やめて…」

幼馴染みのこんなにも悲しい声を聞いたのは初めてかも知れない…。


※伊達政宗をご使用になるときは、周りに人がいないか十分確認いたしましょう。

つうか、どうして一緒に叫んでしまうのかが、分からない…。


ま、色んな意味で面白かったです。戦国BASARA。









「そんなノンキに笑っている場合じゃないでしょーが!?」
全て階段を上りきり、店長に向かって叫ぶが息が切れて格好がつかない。
「フジイ君、運動不足なんじゃない?」
反対に店長が茶化したように言う。ちょっとムカついたが確かに…。タバコ、止めようかな。
「どんだけ皆が心配してると思っているんですか!?さ、早く帰りましょう。あ、ココ、携帯繋がらないんだった…」
首を長くして待ちわびているハルタとキシザワに一刻も早く伝えようと、自然と携帯を取り出していたが、使い物にならないことに気付きちょっと気まずい気持ちでそのままパタンと閉じた。
「どこでもいつでもすぐに繋がるって言うのは凄く便利だけど、反対に凄く怖くない?何だか常に監視されてる、鎖に繋がれているって感じで」
ぎこちなく携帯を仕舞っている俺に何気なく店長は呟いた。いつでもどこでも繋がってくれないと仕事にならない仕事をしている俺には一瞬、店長の言葉にどきりとするが、黙っていた。
「とにかく、さ、帰りましょう。俺、休み明日までしか取ってないんですから」
腕を掴もうとするとビクッと店長は小さな体を強張らせる。
「明日帰れば良いのなら、今日は時間在るのでしょう?」
ええ、まぁ…そうですけど~。伸ばした腕の行き場を失って仕方なく頭を掻きながら俺は答える。
「此処から見える夕焼けは、凄く綺麗なんだよ。折角だからフジイ君にも見て欲しいな」
店長は甘え上手だと思う。

日没まではまだ時間があった為、だらだらと俺たちはそこで時間を潰した。店長が持ってきていた食べ物と飲み物を分けてもらう。早朝に宿の婆さんから頂いたおにぎり以来、何も口にしていなかった為、俺は貪るように店長の料理に有り付く。店で出す凝った各国の料理とは違い、とても質素であったが、どれもこれも相変わらず美味しかった。ムシャムシャがっついている俺を店長は微笑んで見ている。
「このパン、美味しいですね?」
モッチリしたハイジのようなパンを少し持ち上げて見せる。
「それはねえ、この近くに住んでいる…まぁ~、師匠みたいな人に教わったパンなんだ」
ニッコリ笑って店長は言う。
「あ、もしかして途中にあった古い家に住んでいるお婆ちゃん?」
「そう。あら、フジイ君もお婆ちゃんに会ったのね?」
「勝手にタクシーの運ちゃんが行きましたから。あ、タクシー借りっぱなしだった。やっぱ、早く帰りましょう」
「大丈夫よ。ゲンさんでしょう?今頃あの人、お婆ちゃんのところでお昼寝でもしているわ」
そんな気楽な…。でも実際そうかも知れないと思った。此処では全ての時間がとてもゆっくりだから。
「この地域一帯は、とても土地が痩せている上に海の傍だから食物を育てるのが大変なの」
水筒のお茶を注ぎながら店長は話す。
「日本人の主食であるお米を育てることが出来ないから、代わりになるものを皆必死で探して、そして育てて…。何度も何度も失敗しながらね。そうして出来上がったのがこのパンなの」
「店長はホント何でも知っているんですね~」
素直に感心したのだが、とても悲しそうな顔をし、店長はその顔を隠すように俺に背を向けて窓際に行った。
「何も知らないのよ、私は。気付くのはいつも何もかも過ぎてしまった後」
ごくんと飲み下すと、俺は店長の後姿を見た。白いコック姿の店長しか知らなかったことに今更気付く。何処にでもいる女性の格好をしているその後姿は、何だか全然知らない女性のようで、何だか幻みたいでそのまま消えてしまうのではないかと何故か思った。そして俺は気付いた。俺は、店長のことを何も知らない。
店長どころか、ハルタのこともキシザワのことも…。モジャ野郎のことだって、そしてインテリメガネのことも。
でもそれが何だって言うんだ。
「ありがとうね、フジイ君」
クルリと振り返り、満面の笑みでそう言った店長を見て俺もニッコリ笑う。
「タローでお願いします」

名前も、単にその人を呼ぶためのものでしかない。仕事やプライベートや、そしてそれに繋がっている過去や未来のこと、それが何だって言うんだ。
店長は時折悲しい表情もするけれど、突拍子もない人だけど、でもこんなにも良い顔で笑う。今の俺にはそれだけしか分からないけど、でも同時に今の俺にはそれだけで十分なのも事実だ。
仕事や肩書きや…。血液型や誕生日、星座や干支、身長体重。生まれは何処で、今は何処に住んでいる。食べ物は何が好きで反対にニガテな食べ物は何だ。
そんなデータたちが必ずしも必要ではないのだ、こいつらは。
ああ、そうか。
俺はやっと分かった気がした。こいつらは俺の言葉が通じない外国人だってか、宇宙人だ。なんて思ったこともあったが、それもそうだなと今なら納得できる。
根本的に違ったのだ、俺とこいつらは。しかし、何故にそんなヤツラが俺なんかに関わりを持ってきたのかは未だに分からないのだが。
「でもまさかタロちゃんが来てくれるとは思わなかった~。キッシーがプリプリ怒りながらやって来るのかと思ったのに」
確かに、俺もまさか自分がこんな所まで来るなんて思いもしなかったですよ…。
「…ハルタが、泣きそうな顔で俺の職場へやって来たんです。そう言えば…あんなに取り乱したアイツを見たのは初めてだったな。アイツの親戚なら、あまり不安かけさせちゃダメでしょう?そう言えば…ハルタの両親とかっていないんですか?」
何気にサラリと言ったのだけど、まさか、
「うん。血が繋がっている人間はこの世に私だけ」
サラリとそんな返答が頂けるとは予想もしなかった。
「まだ、高校生なのにね。あの子には随分と寂しいことや辛いことばかりさせてきちゃった。私がしっかりしないといけないって分かってはいるんだけど…ほら、こんなだから私」
ポリポリと頭を掻く。俺は何と言って良いのか分からず、下を向いて水筒のコップ代わりの蓋を弄んでいた。
「帰ったらハルタの好物をたんと作って、そしてうんと甘えさせてあげるつもりよ」
そう言うと店長はまた俺に背を向け、窓辺から海を眺めた。そんなことを言う店長自身もまだまだ若い年頃だろうに、俺と大差ないだろうに…。ハルタと同じような真っ黒で艶のある髪質だが、ベリーショートのハルタとは違って、潮風に靡いているロングの髪をぼんやり見ながら俺は思う。自分の未来、そして大切に思う人の未来…全てを受け止め抱えて行けるほど俺たちはまだ、歳を重ねていない。だから…こうして時折ズレが生じてしまう。1人、突如飛び出して来た店長の気持ちがほんの少し、分かる気がした。ほんの少しだけど。
「昔ねぇ、ホント10年ぐらい昔のことなんだけど、前にも此処に来たことがあったのね」
突如ぼそぼそと店長が話しだした
「その時は…夕焼けがみたいとかじゃなくて、ただ何となく…日本の果ての果てに行きたかった。だから北の北海道でも良かったんだけど、当時私、まだ高校生でそんなにお金なんて持ってなかったし…」
俺が修学旅行で清水寺を見て凄いな…と本来の意味とはちょっとズレた凄いなを感じていた頃、店長は此処にいたのだ。
「過敏な年頃な上に色々重なって…。ホント何かもうあの頃は全てが最悪でとにかく逃げたかったのよね~。んで気付いたら此処に居たわけ」
気付いたらそこは無人島でしたって何かの漂流記じゃないんだから…。俺は呆れたが、
「あ、ほらタロちゃん、そろそろだよ」
店長が手招きをするので立ち上がり店長の傍に行った。
真っ赤な大きな夕日が海に沈もうとしていた。
恐ろしいほど美しい光景だったが、何だかとても胸が締め付けられる。泣きたくなってきた。夕日ってこんなにも切ないものだったのか?良く海の夕日に向かって叫ぶシーンがあるけれど、叫んでいるヤツラもこんな気持ちだったのだろうか…。
「終わるのは悲しいけど、でも始まりでもあるのだから…」
ぽつりそう呟いた店長の横顔は、真っ赤な夕日に照らされてとてもとても儚くそして強く綺麗だった。


※夕日が見れる時間におうち、帰りたい…。
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