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cesta 07

かいしんのいちげき

2024'05.05.Sun
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2008'04.26.Sat



level.43


今日。
会社で面談がありますた。

「もっと頑張らんかぃー!」的なこととかそんな感じのことを言われて益々圧力をってか、圧縮!?をかけられるのかと、そんな風に思っていたのでイヤだのぅ…と気が重かったのですけど、予想とは反して思い切り私の話を聞いてくれる、面談と言うより「相談」てな感じで、1人30分のところを気付けば50分近く取ってしまってますた。

ホントはもっともっと言いたいこととかあったのですけど、後に待っている方々を思い、尻切れトンボのような状態で終了。

それでもカナリ、スッキリしてますた。気が軽くなってますた。


話を聞いてくれた方は、入ったばかりの頃研修を担当してくれた方の1人で、もっとも話をしやすかった方であったのもあるのだろうけど、実際の今の現場をリアルに知っているワケでもなく、かと言って私がしている業務内容を全く知らないって訳でも無い(てか研修担当なんだから知っていて当然)てな人なのもあって、凄い小さな細かいちょっとした疑問とか引っかかっていることとか、不満とか…そんなことも全て瞬時で理解してくれて…だからスッキリしたのだと思う。

結局は。
どうすれば良いとか、こうした方が良いとか、そんなアドバイスとかそんなんは全くなかったワケだけど、それでもスッキリした。



学生から社会人になって…

不安や不満や悩みや疑問や…そういったものがドンドン複雑且つ細かくマニアックになって、同じ職場、もしくは同じような職業をしている人にしか中々その心のモヤモヤを打ち明けることが難しくなった。

勿論、友人に話しても良いのだけど、でも…「ま、無理せず自分のペースで」とか「大丈夫!?」とか…そんな抽象的だったり、心配かけさせてしまったり…そんな感じだから中々言えない。

言えなくなってしまった。

どう、切り出せば、何処から話し出せば良いのか分からないってのあるし、そんなことを考えていると何だか面倒くさくなって打ち明ける前に何だか疲れてしまう。


自分でも十分分かっているつもりだし。これでも社会人歴長いんで。

『無理せず、自分のペースで。気張らず気楽に前向きに』

そんなもんだ。



でも。
やっぱり「吐き出す」と言う行為は、とても重要なことなのだと思った。言葉を操り、そしてコミュニケーションを取って生きている人間は。



案外。
私はプライドが高いのかも知れないなとも思った。弱みを見せることが恥ずかしい。

自分のうまく行かなかったこととか、失敗したこととか…そんなことをマジメにシュンとしながら話すことが出来ない。誤魔化すように少し冗談交じりで言ってしまう。



結局は。
この私のマイナス的な負の塊を真っ直ぐ投げても、ちゃんと受け止めてくれる人がいないんだと思って、そして怖がってるからだから投げないんだと思う。

ヘタに回転かけたり、カーブだったり、フォークになったり…。

ズバン!と直球ストレート勝負をかけきれないのだ。


相手を傷つけたり、困らせたり、心配かけさせたくないから。



そんな…何だか良く分からないけど、上手く言えないけど、でも何だか心がスッと少し軽くなった今日は、それなりに直球を投げられたから何じゃないかな~と言うようなことを、帰りの電車を待つプラットホームで地元の幼馴染みに話をしたらば、

「中々直球投げられるピッチャーはいないぜ?」
と言ってくれますた。この野球バカは、野球バカなりの答えをしてくれましたが、何だか涙が出そうになった。


グダグダ遠まわしに自分でも何を言っているのか良く分からないチグハグな日本語を、たどたどしくボソボソと話したのに、

沢山の人が利用するこの大きな駅のプラットホームは、凄く凄く騒々しくて、上手く聞き取ることも出来なかっただろうに、

それでもじっと黙ってずっとずっと延々、同じ調子でボソボソ話す私の声を聞き逃さないように聞いてくれた、そんな親友に感謝。


時折「うん…。うん…」と低い声で相槌を打って、結局は最後に一言だけ。

それだけでもう、十分だ。私は別に、何も求めてはいなかったのだから。

「無理するな」とか「大丈夫か」とか「オレの場合は~」とか、「そうか…大変だな」とか「困ったな」とか…

アドバイスも同意も、そして同情も心配もいらない。

ただ、聞いて欲しかった。


そんな、
ワガママでプライドの高い私の性格をイヤと言うほど見てきたこの男は、

何も言わなくても分かっている。一緒に過ごした過去と、こうして遠く離れた場所でお互い別々の生活をしている今が同じくらいの時間になっても、それでもまるで染み付いた本能のように知っている。


「つうか、さっさ家に帰れ。今、何時だと思ってやがる?」
ボソリ呟いた声とはうって変わっていつもの説教染みた声で、ガンコジジィのようなセリフには、ムッとしたけど。

「今、帰ってるけど電車がまだ来ないんだよ!電車来ないと帰りたくても帰れないでしょーが!」

私もいつもの調子に戻って淡々と言い返すと「はいはい」と面倒くさそうな返事と共に、車のエンジン音と音楽が聞こえた。

「俺も今、帰ってるとこだから。オマエがウダウダ長電話してくるから路中してたけどもう限界。メシ食わせろ。帰らせろ。運転させろ」


地下鉄やバスや新幹線や…そんな沢山の交通手段が集まっていて、こんな遅い時間でも沢山の人々が忙しなく行きかうこの大きな駅のプラットホームで電車を待つ私と、

ポツリポツリと気まぐれにしか電灯がなく、交通手段も自ら運転する車が頼りの幼馴染み。

全く違う場所にいるけれど、同じ時間に、同じように疲れてお腹を空かせている帰宅途中だと言うのが何だか少し、不思議な気がした。


「大丈夫だから。んじゃあな、今日の我が家の晩飯はチャーハンと餃子だから」

何が大丈夫なんだ?チャーハンか、良いな。「オバサンとオジサンにヨロシク」と伝え電話を切った。

ズラリと反対側のプラットホームに落ちそうなくらい列が出来ていたけど、丁度電車が滑り込んできたので、その列は速やかに電車に吸い込まれ、私もついでに吸い込まれた。

金曜の夜の電車は満員な上に、酒臭い匂いやウルサイ乗客も多かったけど、今日の私は気にならなかった。


今頃…大好きなマヨネーズをかけたチャーハンを貪って、ガーガー寝ているこの男は、

もうすぐ誕生日。

今年は何か贈り物でもしてやろうと思う。




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