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cesta 07

かいしんのいちげき

2024'05.06.Mon
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2008'05.03.Sat




level.43


このくらいどーん!と大きく示さずにはいられない本です、コレェェェ!!!


ユキンコォォォォ!あったYO-!!!!


折角設けた「svobodný」(←チェコ語でフリーエリアってな感じの意味)の欄を、そろそろ違うのに変えようかなと思ってAmazonさんにフラリ、訪れたらば…&あまり期待しないで検索してみたらば…っ


あったよー!あったのだよー!!!

「THE ARRIVAL」



この本は…。
ポーランド、ワルシャワにて持金ほぼ全てをスラれ、それでも母国じゃぱ~んには帰国せずカナダに行くのだ!と、大使館に借金をし、シマダに無理を言い、そして乗り込んだカナダにて巡り会った本です。

金がないのに海外にいることが既に可笑しいと思うのですけど、それでも当たり前に楽しく過ごせたのは、ユキンコのお陰。

そして。
結構…良い値段が付いていたこの本を、どーしても!どーしてもっ!!欲しくて、でもその場ではお金が足りなくて…。代わりに支払って貰って…。駄々っ子だよ…。

意外にヘンなところでプライドが高いので、「ここまでしてこの本をゲットする意味があるのか!?」とも一瞬、思いもしましたが、それでもっ!!


どーしても欲しかった。



本当に凄い。本当に凄いから、コレェェェェ!!!!!!!!!


今思えば…

この本に出会う為にカナダに行ったと言っても過言ではない。カナダでこの本に出会う運命だったのだ…っ!!


英語がニガテな方。ご安心下さい。

この本は全て「絵」だけです。言葉は最初と最後だけ。内容は全て「絵」で表現されてます。

だから!本当に凄い。



また、

殆ど「初めての海外」と言っても過言ではない&ロクに英語が喋れないどころか、聞き取ることすらままならない、そんな状態のチビッコ日本人が、たった1人で約2ヶ月…海外を転々とし、そしてこの地球を一周したその、最後の海外最終目的地にて出会ったってのがまた一層、感動を与えてくれたのかも知れない。

初めの1回目。
本屋にてパラパラと立ち読みした時は、単なるアドベンチャーと思った。

部屋に帰って2回目。
ジックリ読むと、アドベンチャーどころか、リアルな「転勤」ってか「移住」で、何だかしんみりした。

続けて3回目。
気付いたら、涙が止め止めも無く溢れていた。

涙を拭って、心を落ち着かせて4回目。
「良かった…っ」と心の底からホッとし、そして何だか分からない勇気と希望が沸き上がってた。




日本に帰国して…そして、日本の社会人として再び当たり前に生活をし、そしてその生活費を稼ぐ為に当たり前に仕事をするこの日々になっても、

時折、パラリパラリと捲っている。



あの時。
本気で「非現実」の世界を旅していた私と、今、必死で頑張っている有り触れた「現実」で生きている今の私では、また…

感じる感情が違う。

「非現実」で。
必死こいて、でも楽しくて…。でもやっぱりそれなりに疲れていて、懐かしい、あの自分のテリトリーに帰りたい。そんな気持ちが凄く凄く強かったあの頃は、

やはりこの本に凄く「共感」ってか「共鳴」していた。


そして。
言葉は勿論、読み書きも、交通の便も、紙幣や硬貨のお金も、買い物も、友人関係や、仕事…。そんな、「当たり前」のことを、「極々ありふれた日常」を、当たり前に過ごす、そんな今の自分は、

やはり、あの時感じた「共鳴」を今は感じることが出来ない。


この本は。
単なる「空想の中のお話」だ。カンペキに「他人事」として眼に映る。


だから。
こんなに素晴らしい本だと言っても、皆さんにはどうしても伝わりにくいかも知れない。


でも私は、私にとっては。

確かに、私の魂と共鳴した本である。




そして。
これだけは言いたい。


この作者の表現力は只者ではない。



私が。
たった1人、全く知らない世界に飛び出した理由と、この主人公である「お父さん」の心境は全く異なる。

追われるように住み慣れた土地を離れ、大切な家族の為とは言え、新居地を1人訪れるお父さんは、本当に寂しかったろうし、辛かったことだろう。

何を言っているのかサッパリ、でもどうにか無事に突破しなければどうしようもないイミグレ。

何とか突破し、無事に目的の地に着いても、右も左も分からない。

言葉は勿論、宿の施設の使い方、食料の買い方、乗り物の乗り方、この街のルール…。まるで初めて外に出された子供のように、何ひとつ、分からない。


でも。
それでも必死にひとつひとつクリアーし、馴染んでいくお父さんの姿がとても嬉しい気持ちにさせてくれます。

「当たり前のこと」を、ひとつひとつ、丁寧にやり遂げ、そしてマスターしていく、その根本的な大切なことが、この本には練りこまれている気がする。

そして。

生活するということ…「生きるということ」とは、一体何なのか?そして、生きていく中での「幸せ」とは何なのか?

そんな…。
人として生きる為に当たり前の、根本的な大切なことだけど、でも、あまりにも当たり前すぎて見えなくなっている、そして忘れてしまっている。

そんなことを気付かせてくれる一冊です。


「旅」と言うものには。

「departure」と、そして「arrival」が存在します。

そしてその、「arrival」の先が重要なのだと思う。
「arrival」する為だった、その「旅」の意味がようやく現れるんじゃないかなあと…。



私が昨年。
突如、何もかも切り捨てて…この旅の途中でこの命が終わっても、それでも良いと覚悟を決めて1人飛び出したその終わりには、

この「THE ARRIVAL」が待っていてくれた。


私が旅した意味のヒントが、この「THE ARRIVAL」には確かにあった。


「宿命」と言うのは信じないけど、もがいて抗うけど、でも…。

「運命」と言うものは信じる。



もう…。一歩も歩けない。このワルシャワから出られず、ここで生きていくのも死んでしまうのもアリかも知れない…。

大使館の人が手配してくれた、まるでB級映画に出てくるような、ぼろっちいアパートのようなホテルの一室で1人、

眠れず、暗い電灯の下でボンヤリ思ったりもしたけれど、それでも、想像もつかないほど心配をかけてしまったカナダで待っているユキンコの、不安そうな顔や、そして…

懐かしく愛おしい日本でずっと待っていてくれている大切な友人達の、心配しながらもこのブログを見るためにPCの前に座ってくれている1人1人の顔が浮び、

私は恥を忍んで大使館の方に借りた大切なお金を、単に帰国する為に使わず、カナダに飛ぶことに決めた。


本当は。
ナケナシの、うまく数えることがままならないポーランドゾルチのクシャクシャの紙幣と硬貨を必死で計算し、地図を開き、日程を練り直すと、何とか旅は続けられそうな気もあった。

でも。

もうこれ以上、大切な人々に心配をかけるのはイヤだったし、そんなことをしてまでする旅では決してなかった。

かと言って。
こんな結末で日本に帰ることも出来ない。


B級映画に出て来るような、ぼろっちいアパートのような一室で一晩、そんなことを考えていた。



スリに会い、そして殆ど一文無しになってしまうのは宿命だったのかも知れない。

でも私はこうして無事に無傷の健康体でアッサリとポーランドを脱出し、予定より少し早かったとは言え、カナダでユキンコに会うことが出来、そして日本の首都を満喫までして、無事にアジトに帰還し、相棒のネコを抱くことが出来た。


予想外だった「宿命」を受け入れた後、自ら選んだ予定外の「運命」だったけど、間違っていなかった。

ユキンコには本当にご迷惑をおかけしたけど…あわわ~。


もう。
飛ぶことなんて出来ない、飛びたくもない。そんなグッタリと疲れ果て、ボロボロのベットにグッタリと腰掛けて過ごした、小汚いホテルの一室で過ごしたあの夜はきっと、一生忘れることはないけれど、

同時に絶対なんとしてでもカナダに行きたい!そう強く思ったのもあの時だった。


そんな想いが叶って辿り着いた先で出会ったのがこの本です。



旅と言うものは。

根無し草と同じ。だから「自由」な分、とても「不安定」で「不安」で「孤独」で「寂しい」

心身ともに想像を絶するほどの「疲労」そして、限りなく訪れる「この旅の終わりへの渇望」


そんな、果てしなくそして儚い願いと戦いながら旅人は、それでも一歩一歩、運命を切り開きながら進む。


その先に。必ず。

「ARRIVAL」はあって、そしてもっとその先には、

この手にする為に旅した真の「目的」をちゃんと掴むことが出来ることを信じているから。

どんなに一歩が辛くて困難でも…

「希望」だけは手放さない。

絶対に。




そんな、

頑張っている全ての「旅人」たちに是非とも読んで欲しい本です。




そして、いつの日か…。

そんな必死に毎日戦っている「勇者」たちが、それぞれの旅の途中で、ホッと一息つける場所を作れたらなあと思ってマス。

勿論。訪れた人誰もが、この「THE ARRIVAL」を手にできるようにしたい。だから、私はその日まで大切に大切にこの本は扱っております。

みんな会いにそして読みに来てね。


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すごいなぁ・・・
またまたお久しぶり^^

旅先で、そんなことがあったのね~
ドラマチック。
というか、すごいよね。
旅先で、試練と課題をいっぱいクリアしてきたんだよね。
まじ尊敬します。
リアルに旅の話を聞かせておくれ。

今度のNLPは参加しないの~?
あゆ: URL 2008.05/03(Sat) 03:34 Edit
あゆちゃん!
わーい!コメントサンキューでござる♪
マレーシアはいかがでしたか~?楽しんできたかな?
一歩外に出てみると、今まで気づかなかったこととか沢山あるし、そして何より世界は広し!って実感するよね。
同時に。
なんて私は日本★ラブなんだとつくづく思う…あははー。

尊敬なんてそんな…っ!お恥ずかしい。
自分の力を試すってのに「旅」は良い。そして、どんなに自分は沢山の人に支えられて今、生きているのかってのを身を持って知ることもできる。

これだから旅はやめられません~。また金が貯まればスグにでも飛び出してゆく予定でございます。
ただそんだけです、私の場合。だから沢山のアンテナを張り巡らせているあゆちゃんの方が私は何倍も尊敬しておりまする。むふ。

NLPは…時間と金がないのでパスです。NLPよりも今はインドにご執心のスナ公です。
私にとってNLPは…何てーのかな、心の中や頭の中にモヤモヤがあって、でもそれをうまく自分では晴らすことが出来なくて、その助けにNLPがあるってな感じで思っているから、今、私はハッキリとやりたいこととかあって、寝る時間やトイレの時間も苛々するくらいです。

またユトリが出来たり、次のステップに移るときとかにもし、そのモヤモヤが発生したらば是非参加したいと思ってマス。
ありがとねー。
2008/05/04(Sun)
ARRIVAL や!!
あったんやー!
紀伊国屋にもなかったとにね。
到着地がない旅なんてないものね。

ゆみこさんがカナダに来てくれて、救われたのは私のほうさ。
エリンギのKY&ややDVに悩まされてた時期やったから。リスきゃわいかったね。カモメはアレやったけどね。
やつの城大爆笑エリアやったし。

なつかしいのー

私のARRIVALは、どこへ向うのやら。

また、人生の旅に出まふ☆
ゆきんこ: 2008.05/04(Sun) 15:54 Edit
ゆきんこ。
何故かこの前…
あの伯爵の城を思い出し、1人ニヤニヤしてますた、電車の中で。

そうそう!あったんだよ~さすがAmazon!!でも帰国してスグに調べたときは無かったし、今回も在庫が少ないみたいだからまた無くなるかも~。ホンに家法のように大事な本ですたい。

この作者の関連の本も一緒にズラズラ出てきたので、資金にユトリが出来たら…絶対買う!
こーゆーマニアックな本ばかりホント好きだ!

私の「ARRIVAL」もまだまだですたい。みんなそうだよ。
だから必死こいて、もがいて抗って…そうやって生きてるんじゃないかなあ。そしてそーゆー人は本当に美しいなあと思う。

ゆきんこもクンクンも…。とても美しく私には映ってます。だから二人と会うと私も頑張らなくちゃ!て思う。

5月前半は仕事漬け&帰省でドタバタですけど、まだ間に合いますかー?

旅立ち、決定したらお知らせしておくれ。
2008/05/06(Tue)
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