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cesta 07

かいしんのいちげき

2024'05.19.Sun
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2008'05.07.Wed



level.43


今度の日曜は「母の日」ですな。この前、既に強制的な感じで母の日用の「プレゼント」は終了してるので(彼女、スナ母はおねだりが天才的だ)立場的には何もしなくてもOKなんですけど、丁度と言うか、ナイスタイミングと言うか、はたまたバットタイミングと言うべきか…帰省するので、何かしら用意して現れた方が家の敷居を跨ぎやすい気がする…。


ヘンな葛藤をしてます、どうも!

金曜、切花を買って帰ってミニアレンジでも作ろうかとも思う。

でも金曜は…店が閉まるのと同じくらいの時間になりそうなんだよな~。(今から弱気)



うちの母は華道をしてます。親戚にその筋の師匠と言うか、先生がいるのもあって…。あ、家元ってのか?

私はぶっちゃけ、華道とかフラワーアレンジメントとかそーゆーのがあまり好きではありません。

若かりし頃は、母に反抗してるだけだと思ったけど…華道じゃなくて、フラワーアレンジでもブーケでも…結局、全て同じだった。


生きた花を切るという行為があまり好きではないのだ。



「作品」とか「商品」とか割り切るのに時間が掛かる。



人間の癒しの「観賞用」として品種改良されて、本来の自分の出番でもないのに温室で立派に育て上げられて…茎を折られて…。

辿り着いたその先で、束ねられたり、葉を引きちぎられたり、はたまた狭苦しい花瓶や剣山なんかに挿されたりして…。

何が自然の美だと思ってしまう。



勿論、不器用な人間の代わりに、その不器用な人間が大切に思う相手の気持ちを安らげたり喜ばせたりする力になるのは素敵なことだと思う。

でもむやみやたらに私は花鋏を持つことが出来ない。



植物に対して…こんな風に接してしまう私は、華道に深く関わりを持つ家系の母を心配させたり嫌な気持ちにさせたりしたこともあったけど、でもこんな私でも、

植物や花を愛で、そして美しいと思う気持ちは同じだ。


だから。
何かのイベント事がある時は、必ず私は花鋏を持って帰る。お盆や正月とか…。

家に生けるべき花は、私が主に生けることになっている。私もそれがせめてもの私の仕事だと喜んでやっている。


折角、
高いお金を支払って買った美しい立派な切花を、末永く楽しみたいと思う気持ちも分かるし、私も切花を管理するときはいつもはズボラな性格だけど、全力で几帳面になる。

でも、
どんなに高い値段の付いた美しい立派な切花も、地面に根を張り、シッカリと自分で生きている名も無き小さな花の前では、どうしても色あせて見えてしまうのは私だけだろうか。


「スナは良い子だね」

昔、父にポツリ言われたこの言葉は、まだ私が幼かった頃、父の実家の田舎で見つけた田んぼのレンゲ畑を、必死で父の手を引いて見せた時だった。

父にとっては見慣れた景色だったろうけど、私にとってはその一面赤紫のレンゲがとても衝撃で美しく、感動したのだ。

この手一杯に摘んで持ち帰りたいとも思ったけど、今ここにこうしてあるのが美しいのだと気づいた瞬間、家にいた父を呼ぶために走っていた。


レンゲ畑はスグに無くなり、田んぼはやがて水が張られ苗が植えられ全く違う姿になる。

まるでレンゲは幻だったんじゃないかと思うほど。


それでもまた季節がめぐり、田んぼは幻のレンゲ畑になる。

でもそのレンゲたちは、昨年見たレンゲとは違う。だからまた私は感動するのだ。


同じようでいて同じではない。


自分が「おわり」を迎えても、次の者がそれを引き継ぎ「はじまる」のだ。

そしてその次も。

ちゃんと次の者へ引き継ぐ為に、それぞれ自分の与えられた「時間」を精一杯生きる。
例え、踏まれて、地面に這いつくばって泥まみれになっても、雨に打たれグッタリうな垂れても、風に吹かれ飛ばされそうになっても、それでも必死に生きる。

そうして守り抜いたバトンを次の者へ託すのだ。


「自分」の部分だけカットされた切花には、その強い生命力を感じられない。何も彼らは訴えてこない。

生きているといっても私にはドライフラワーや造花や、今はやりのブリザードフラワーやらと同じように感じる。



「もう植木鉢は持ってこないでよ」

土日に帰ると言った私に、母は鋭く言った。まるで捨て犬や捨て猫を拾ってくるみたいな言い方だ。

「切花も良いわ。…もう無理に切花に関わらなくても良いから。母の日、今年はもうやって貰ったしね。あの日傘好評よ」

母はいつでも私を見透かしている。



「Clover Festival」を作成していると、こんな自分のコンプレックスを感じているイヤな部分を思い出し、何だか少しブルーになってどわーと吐き出してしまいますた。やれやれ。

もうスグ母の日。花屋は「かき入れ時」なのに、こんな批判するようなことを申してまことに申し訳ございません。

カーネーションは初心者にも扱いやすいし、何より茎の節で簡単に手折ることが出来るし、持ちも良いので是非!母の日に!!

…何のCM?







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