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cesta 07

かいしんのいちげき

2024'04.26.Fri
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2010'09.29.Wed


level.50


この前久々。
家で晩飯を食してみました。何を食っているのか?なんてのは、料理にトンと興味のない私にとってどーでも良いことなので、敢えてぼかしてますけれど、そう!撮りたかったってか言いたかったことは、

箸の向きが左ってことですよ。


こんばんわ、スナです。秋の夜長、皆様いかがお過ごしですか?

過去にも何度かブツクサ呟いておりますが、私、左利きなんですね。

もう何十年もコレでやってきているので何か言われてもサラっと流せるのですが、そんな私でも「またやってしまった…」と今でもそしてこれからも恐縮してしまうことがあります。

右利きの右側に座って食事をしてしまうこと。

これが結構やってしまうんですよ。まぁ、どちらも気をつけながら食事すれば良いのですが、やっぱり「箸は右」ってのが当たり前のこの日本では、どうしても気まずい…分が悪い…。

それでも今日も明日もこれからも。
私は左で箸を持ち続けますけどね。


こういった食事の時が「左利き」の指摘をされることが多いのですが、その時に決まって一緒に話をしてしまうのが、

ジーサンの話です。

母方の祖父がこの家系で唯一の左利きだったらしく、そして頭の渦が二つあったのも、このジーサンと私の2人だけなのです。

隔世遺伝っての? 
甘いモノが大好きで花や植物を愛で自分の好きなことにはトコトンまっしぐら…ってなジーサンが、私の中では一番血が濃く繋がっているなと、子供の時から何気に同じ匂いを感じ、私はこのジーサンが好きで好きでたまらなかったワケです。

ジーサン側からすると…。今思えば、自分のペースを崩される幼子がチョロチョロして「ウザッ」てな感じで、特に相手もして貰えなかったのですが、それでも華道の家元だったこのジーサンから私も華を教えて貰ったりもしたのです。

しかし。
そんなジーサンとの思い出も…小学校半ばまでしかありません。


もっとちゃんと分別が付き、メキメキ色んな事を吸収できるパワーを持つ青春時代に、本当はもっともっと沢山、ジーサンと触れ合いたかった。


「ジーサンがスナにって」

何年も昔に母から貰った鉄の花鋏。左利き用の特注だったのですが、実はそれは、ジーサンが愛用していたものだった。


だから私は。
右利きの右側に座って恐縮しながら食事をしても、左利きであることを誇りに思っています。左利きで良かったと。もし子供が生まれたら強制左利きにしたいくらい。



そんな私が。
左手では絶対に食事をしてはいけない文化を持つ国へ行きます。

日本なんかよりも遥か何千年何万年もの気が遠くなるような昔から存在し栄えた国へ。

左で食べるからこそ美味しいと感じて生きてきた私には、どーしても不安要素であります。

旅慣れたバックパッカー共らが皆「中級レベルはあるね」と言う、日本人では常識を覆されてしまうと言う、そんな複雑で根深い文化と宗教と歴史のある混沌としたカオスの国で、一番の不安要素がコレですよ。

思わず左手出ちゃったらどうしよう。


この一ヶ月は右で食べる修行をすることにします。郷に入れば郷に従え。が私のモットー。


と言う事で。

インドに行きます。決定です。会社にはまだ言ってないけど決定です。




前のブログで。
大変マズイ状況だ!とワタワタしておりましたが、やっぱり第一希望の出発日のチケはゲット出来ず…。大安でもあったからこの日が良かったんだけどな~(ヘンなところで験担ぐ…)

でもま、良いや。何だって良いや。


だって。
ずっとずっと…気になっていたインドに行けるんだもの。


金とその気さえあれば。誰だっていつだって行ける。

そんなモンの筈だったのに、何故か、ずっとずっと行けなかった。


1人で遠出をするなんて。
考えもしたことがなかった高校生の頃、何故かインドと言う国にだけ、引っ掛かった。

でもやっぱり。
自分がその地に行くなんてことは思いも考えもしなかったワケで。
ただの地理の授業の1つだった。


そんな私が現実に行こうとしている。

何年もの時を経て。

それだけで何だかもう、全てOKになる。



ただの小汚いドタバタの、あっという間の短い旅になるだけなんだろうけど、

それでも何か1つ、

とてもとても重要なことが1つ、私の中で区切りをつける気がする。そんな気がするのだ。




「世の中の大概のことは、どうにかなるもんだ」

またもや家の近所のコンビニで上のカメラに遭遇し、立ち読みしているその近くの飲み物コーナーでウロチョロしている私がそう言えば、

「は?」

と振り向かれた。

「何か、良いことあった?」

「いつもと同じ奴隷ですよ。良いことなんて、1つもないですよ。お、洋なしオレとか出てるじゃん。今あったよ、良いこと」

「…甘いモンばっか飲んでんのね。しかも新作には弱いのね」

「ジーサン譲りですから」

「何それ?」

孫に甘い食べ物や飲み物ばかり、それも新商品ばかりを買って来て私と一緒に食していたジーサンの笑顔を思い出す。



出発まであと一ヶ月ちょっと。

準備が間に合うかどうかホントハラハラ状態なんですけども、

世の中の大概は、どうにかなるもんだ。


明日もシャンティな1日でありますように★
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