2009'04.05.Sun
level.47
出勤途中、通り道の桜並木のサクラ吹雪に眼を奪われるの図。
ああ、もうスグ戦場だわさ…と足取りが重くなるそのタイミングに、桜並木があります。
このコンクリートジャングルの中に、突如グラウンドがあり、その脇にズラリと桜の木が並んでいるのですが、この季節は本当に美しい。
今日は「霧雨が降ってる?」てな、生憎のお天気でしたが、本当に心底「クルリと反転して帰りたい…」と思ったその瞬間、サァっと風が吹き、ハラハラと桜の花びらが舞い散りました。
思わず足を止め、そのピンク色の世界に一瞬浸り…。ああ、メルヘンだ~と…。
ホント、儚いメルヘンだったよ…。
朝から怒涛の如くハチャメチャで、儚いメルヘンに浸った時に乱れた髪の毛を手櫛で直す暇もなく、ウガー!と暴れまわっていた矢先に、本当にワケの分からないクレームまがいの内容のメモが電話受付さんから回って来て、
「何じゃコリャー!?」と本気で引き裂こうとしたその時、
「あ、桜の花びら」
メガネ上司のボソリと呟く声が聞こえ、反射的に振り返ろうとしたらば、ニュッと私の頭に手が伸びていたので小動物のように体を強張らせれば、
「あ、ごめんごめん…。はい」
1枚の花びらを差し出され、「は?」と呆けてしまったという…。
「いつもは俺の頭にイチャモン付けてくれてっけど、今日のスナさんの頭、スーパーサイヤ人だよ?」
花びらを受け取り、慌てて手櫛で整えている私をニヤニヤしながら見ているので思わず、
「んじゃ、代わりに…ハイコレ」
クレームまがいのワケの分からない仕事を押し付け、結局全てメガネが対応してくれたという…本当にごめん。
交換条件(桜の花びらは交換条件か…?)を飲んでくれないともう、新たな仕事なんて受け付けられないほど、飽和状態なのです…。
いつ、なんどきに…担当お客さんからお叱りの電話を頂いてもちっとも可笑しくない状態…。
隣の島のリーダーからも。
時折誰も担当できないオーダーがこっちに回ってくることがあるのですが、その時も私は反射的に交換条件を出してしまうのですが、そのリーダーは、物凄く渋って結局こっちの条件は受けてくれない。
そのリーダーも既に自分の仕事や自分の部下の世話で手一杯なのは、私でも重々分かっているので結局は、
「ああ、とりあえずこっちが全て受けるしかないんですね」
とか、ちょっと嫌みったらしくネチネチと困らせることを言って引き受けるのですが、
メガネは必ず交換条件に乗ってくれる。まぁ…自分の部下のことだからってのもあるだろうし、餌付けのようにパンも食べている立場として弱いのかも知れないけど、
取り急ぎ、ここまでやってくれれば後は引き継ぎますからと言う案件でも、全部最後まで自分で処理をして、そして終了した後に報告だけしてくれる。
ああ、そうか…と。メガネ信者の気持ちが何となく少し、分かった気がした。
手一杯で髪の毛に手櫛を入れる隙間もないほど、必死こいている人間に、色々アドバイスや指示を出してやらせるよりも確かに全部自分がした方が早いし確実だ。特にこの皆が皆、飽和状態になっている異常な中では、イレギュラーとして仕方のないことだと思うけど、
本当に相変わらず、メガネにオンブに抱っこだなあ…とちょっぴり情けなくなってしまった。
とりあえず。
明日を乗り切れば、サーカス!!なので、明日1日くらいは、キィキィ言わずに「スマート」に乗り切りたいもんだと思う。
…出来るかな。不安。
桜の花びらがくっ付いて来ていることにすら気付かないほど、仕事に振り回されていますけど、水面下では色んなことが動き出しています。
だって春なんだもの(関係ないだろ…)
ってか、やっちまわなければならないこともずっと山積みなんだけど、ま、1つ1つ焦らずクリアーすることが一番の攻略法だな、うん。
こんな簡単で地道なことを再度言い聞かせないとならん自分に少々ガッカリもするけれど、
とりあえず、折角のこの人生ゲーム、エンジョイ★しなくちゃな。
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