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cesta 07

かいしんのいちげき

2024'04.25.Thu
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2008'09.07.Sun



level.45


最後の最後で…
ちょっとばかし慌しくて、時間ギリの撤収作業後、思い出し慌てて、撤収作業のお手伝いに来てくれていたキノキノにケータイ渡して撮って頂いた1枚。

記念すべき、1枚ぃぃぃぃー!!!!コレェェェー!!!!



え、何やってんの?ってな目で周りの方々からは見られましたが、どーしても撮って欲しかったんす。

私が!このヘタレの私がっ!!!

「私の写真を撮ってくれないか?」

なんぞ申し出ることなんて、ほうき星周期ぐらいの割合なんですけど、今日は!どーしてもっ!!!!!

ありがと、キノキノ♪



一体、なんぞや…?とお思いでせう。こんばんわ、スナです。

今日は有休を取ってまでやってたことがあります。



フリマ出店です。ヒャッホゥー!!



ふと。
数ヶ月前の或る日突然、

「あ、やってみよっかな~」

と思いついたのが始まり。本気の本気でスナと言う人間は、


インスピレーションで出来てます


ですです~♪キャッホゥーイ!!


テンションたけーな、オイ。高いさ!高いさね!!



今まで。
フリマや蚤の市、バザーなどに「客」としてフラフラ出没はしておりましたが(ドイツでも一日中ハシゴしてたし)、こうして「店主」としてその場にいるのは生まれて初めてのことでして…。

インスピレーションで生きてはいますけど、でもやっぱり…相当のプレッシャーとか、不安とか、恐怖とか…ハンパないですよ。

しかも1人となれば。


元々。
「モノ」に対して極度の感情を持っている&万年ビンボーの私にとって、人様に「あげても良いよ!」ってなモノを持ち合わせていないんですよね~。

結局。自分長年使ってきて&あ、もう良いかな~ってな私物はトラコンのリュックと、どこのか分からん小さなショルダーバックと数冊の単行本。

あとは…すんません、貰い物ですた。あわわ~!


でもバック2点はですね、まさかの新主でして…。

リュックは…。
ダンディーなオジサマが「コレ、エコバックいけるよね?」と。ナイスです!オジサマ!!そのまま背負って帰った後姿はダンディーでした!

ショルダーバックは…。
「これ、丁度いいんじゃない?」と母親に言われた小学生低学年くらいの男の子。私は一番短くしてナナメ掛けをしてたんですけど、そのままナナメにかけた男の子の姿が本当に可愛くて可愛くて…。

全開で長くしてもギリギリになるくらいの青年になるまで使って欲しい!なんぞ勝手に念じたり…。


「モノ」って、こうあるべきだとツクヅク思いますた。

どっちもですね、ぶっちゃけ10年以上、私と共に過ごしてきたバックだったんです。それなりに…思い出もあるワケです。

でも。ヤッパリもう出番はないな…と思ってしまうこともあるんです。人間ですから、心変わりや、こう…ね、歳を取るとどうしても持つのに抵抗があるようにもなるワケです。オジサマが若者リュックを背負ったら「あ、イカしてんね!」と思うけど、一応…年頃の女ですから。

そのまま捨ててしまうより、「ああ、今度はこの主がオマエと思い出を作ってくんだよ。長く愛して貰えることを祈ってるよ。いってらっしゃい!」

そう、何だかちょっと…感傷的になりつつ「可愛がってやってくださいね!!」と叫ぶ私に、自分自身、ちょっと良いなとか…ね。

こうした「感情」や「気持ち」「思い」が大切だと思います。ゴミ軽減にも大いに役立つわけです。



ま、

それだけじゃあ、あんまりなんで、自分で作成したんですよ。自分の写真を使ったカレンダーやハガキ。

初めて作ったコースターやランチョンマット。

あとは…。ま、思い切り趣味に走った「紙類」なんですけど~。


グラシン紙や、蝋引きマチ付き袋、駄菓子屋や昔の八百屋とかが入れてくれた筋入りの茶袋…などなど。


インドの広告で、インド人が1つ1つ手折りして作ってくれたポチ袋とかも…あっははー!



ま、やはりと言うべきか…これら紙たちは、同い年くらいの、しかもそんな細々したのが好きそうな女性にしかウケませんでしたけど(オッサンが「何、入れれば良いの!?」と本気で悩んでいた…)


「もっと早く来ればよかったー!」とか「次はいつ出店!?」とか、「これ全部頂くわ」とか…。

本気で嬉しいっつうんだよ、コノヤロー!!(あ、貴婦人方ですた…失礼)



肝心の。

私の作品ですけど…予想通り売れ残りますた。キャッホゥ~イ!

今の時代…ハガキってのはもう、「ナシ」なんですかね~。私はメールよりも時間差攻撃の「ハガキ」や「手紙」派!なんですけどね~。



でも私が全て撮った写真の載ったハガキや、そしてカレンダーを眼を丸くして見つめてくれる方々が居た。

確かに居た。

それを自分の目で、肌で、耳で…実感したってのが何よりも収穫でした。


「あくまで趣味です。普段はタダの社会人です~」なんぞヘラヘラしながら言う私に、今、初めて顔を付き合わせた人の、凄い驚愕の表情を見れたってのは、本当に面白かった。


それに…。
何より、単に売買をするだけでなくて、いろ~んな!本当にいろ~んなお話が聞けたってのが凄い。

「旅行が好きで、写真が好きで…」と話していると「私もこの前ヨーロッパー行った!」とか「インド、良いよね~。仕事で行った」とか…結構、ツアーとかじゃなくて自分で旅行してる人がいたり、ま、仕事でも海外を転々としている人の話を聞けたり…。

本も。
「○○って作家、オススメだよ」とか、「この本の内容ってどんな?」とか「結構、俺も本、好きなんだよね~。最近、読んでなかったけどコレ、読んでみます」とか…。


「私が好きなもの」を共感して、そしてそれについて語り合う「共通の時間」を、「今、たった今、出会った老若男女」と熱く盛り上がるってのが、

本当に…涙が出そうになるほど楽しかった。




ただ。

1人だったので数人が1度に押しかけると全くダメダメ応対になってしまうと言うが残念ですた~。

もうね、1人1人とフリマ終了まで語りたかったからですね。


トイレも行けないし、他の出店者さんたちのお店も1つも巡れなかったってのも本気で悔しい。

みんな、来てくれたのにぃぃぃー!!きぃ~!!


本当に本当に。貴重な体験をした。私のインスピレーションは間違っていなかった。



仕事…。死にそう。今、職場内でも爆弾問題上がっているし…。1日の半分は仕事。

時計の針が日にちを越えようとしている時間から取り掛かり、コツコツと作業をしていた。

毎日寝不足で。頭の切り替えしなくちゃ!と思っても、コントロール出来なくて…。

苛々したし、不安だったし…。こんなに頑張ってんのにもし売れなかったらとか、受け入れて貰えなかったらとか…。

「売る」ですから。自分の「趣味の作品」に値段を付けたワケですから。



自分を試したんです。これ以上のプレッシャーはなかった。





また1つ。

歳を取る前に、どうしても試さないとならなかった。


今、私は。

どこまで成長できているのか?と言うことを。



条件→ギリギリの極限に1人。




頑張った自分にご褒美。

※勇者はレベルが1アップした!












※フリマの合間に書き書きした妄想です…。キッシーの話の続き…だわわー!
ま、語り合いたい!と言ってもですね&1人で応対と言ってもですね、暇な時間もたんとあったワケですよ。売り物のマンガや本を読むワケにも行かず…さてと。キッシーにでもなるか!と。現実逃避しないと身が持たなかったと言う…ね?
ヘタレですからー!!!


約2時間後。
再び美術準備室の扉を開いた俺に鋭い視線が突き刺さる。まるで矢に打ち抜かれたカモだ。矢ガモだ。
「…」
「…」
何も言わず矢ガモの俺は、矢を放った彼女の傍へ向かってゆく。そんな俺からワザとスケッチブックへ視線をやる彼女にヌッと左腕を差し出す。
「腹、減らないか?」
俺の声にチラリと指し出されたモノを見、一瞬眼を丸くし息を飲む。そんなに驚くことないだろ?
「俺が良く行く店のサンドイッチだ。小さいが一応レストランだから普段はこんなお持ち帰りの品なんてないが、店長と結構親しくてな。無理言って作って貰ったんだ」
差し出した俺の手から紙袋を受け取るとガサゴソ中を覗いている。俺はコーヒーメーカーのスイッチを入れ、自分のデスクの椅子に腰掛けた。
「先生…この店の常連なの?」
サンドイッチを掴むと彼女はボソリ呟く。
「まぁな。1人暮らしだから食事がな。この店は学校と俺のマンションの間にあるからつい…な。ちょっと変わってはいるが、味は保証する。遠慮せずに食え。オマエんち、ビンボーなんだろ」
俺はバサリと読みかけだった新聞の朝刊を開いた。
ピーピーとコーヒーメーカーの音がする。席を立とうと新聞から顔を覗かせた俺の目に、コーヒーの準備をしている細い背中が映った。
「サンキュー」
古びているが愛用のマグカップを突き出され、一応お礼を述べる。そんな俺をじっと彼女は突っ立って見ていた。
「…なんだよ?」
「これ、買いに行ってたの?」
そうだが?と訝しげな俺の声にクルリ背を向けると、作業をしていた元の場所へと戻っていく。何だよ、ムカつくヤツだな。ズズッとカップに口をつけながら彼女を垣間見る。ムシャムシャと機械的にサンドイッチを頬張っている。もっと美味そうに食えよな。
それでも残さず綺麗に食べ終わると、紙袋をクシャリ丸めて放った。綺麗な放物線を描いて部屋の隅のゴミ箱へと着地する。へぇ~とちょっと感心していると彼女はボソリ言った。
「お買い上げ、誠に有難うございました」
はぁ…まぁ…。曖昧に答える。お礼の言葉として何か可笑しくねぇか?
女子高生はカタカタと片づけをするとリュックを背負い、スケッチブックを脇に抱えて俺を見た。
「あんまムラサキに無理言うな」
え…?
「ちょ、オマエ?!店長のこと知ってんのか!?」
ガラリとドアを開け、振り返って俺を見ると彼女は言った。
「またのご来店、お待ちしております。絵の具ありがとな、キザサワ!」
おい、コラ!俺の呼びかけに今度は答えず、その女子高生はスルリとドアをすり抜けて行った。慌てて後を追い、廊下へ顔を突き出したがバタバタと元気に走っていく彼女の後姿は既に遠い。
「何だ、アイツ」
真新しい制服。そして真新しい上履きは今年の1年生の色だった。
「ま、また授業で会えるだろうしな」
ヘンなヤツが入ってきたもんだと思いつつ、俺は再び鞄を掴むと今度こそ美術準備室を後にした。


「キッシーって高校教師だったよね?」
朝からずっと雨がシトシトと降っていた。欝陶しく何だか気が滅入る上に日曜の夜と言う事もあり、客は俺以外、いない。チェス盤を挟んだ向こう側で店長のムラサキは言った。

「まあな」
俺はチェスを見つめながら適当に相槌を打つ。
「今年の一年生にハクって女の子がいるんだけど知ってる?背がヒョロ~としててショートカットでぱっと見、男の子みたいなんだけど凄く可愛いの」
「ハク?」
まさかムラサキから高校生の話を聞くなんて思いもしなかったので、俺は思わず顔を上げて聞き返していた。俺の声にムラサキはコクリと頷く。
「んな変な名前の奴は知らねぇな。それに俺、選択科目の美術教師だから」
右手でポーンを摘み動かしつつ、左手は煙草を口に持って行く。
「美術だよ!って怒ってたから多分キッシーの生徒じゃないかな~って。他にも美術教師いるの?」
「いや、俺だけだが…そのハクとやらはムラサキとどーゆー関係なんだ?お前に高校生の知り合いがいることに驚きだよ」
俺の言葉にムラサキが口を開きかけたその時、
「ムラサキ、テメー!アタシのDVDに勝手に上書きしただろ!?何だよ、このドロドロの恋愛ドラマは!」
キッチンの奥からドタバタと騒々しい足音が聞こえたかと思えば、物凄い勢いで罵声が飛んできた。思わず俺も振り返って声の主を見る。
「あ…っ!オマエはキザサワ!!」
鬱陶しいが静かでヒッソリとした夜の雨を振り払うかのような大きな声を上げ、真っ直ぐ人差し指を突き出したそいつは、確かに何処かで見かけたことのある顔だが、いまいち思い出せない。ま、俺の事をキザサワなんて呼ぶガキは決まっている。こいつも俺の高校の生徒なのだろう。
…てことは。
「ごめん。良く使い方分からなくて…。それに急いでいたもんだから」
ノンビリ答えるムラサキの声に、俺は捻っていた体を元に戻し、今度は正面に座っているムラサキを見た。
「キッシー。ハクだよ」
そう言ってニッコリとムラサキが微笑んだのと同時に、銜えていたタバコの灰がポトリと落ちた。
「ハク~。そのDVD、キッシーに渡して。それ、キッシーに頼まれてたのよ」
「何だと!?」
ドスドスと大股に近寄ると仁王立ちで俺を見下ろす。
「キモ!」
そこで俺は思いだした。
「ああ、オマエあの時の…。何でココにいるんだ?」
「それはこっちのセリフだ!帰れ。今すぐ帰れ!!これやるからハンカチ噛み締めながら泣いてろ!」
俺は短くなった煙草を灰皿に押し付けるとムラサキに向かって言った。
「何、コレ?オマエにこんな乱暴な妹がいたワケ?」
「妹じゃないよ、ハクは。でも私の唯一の大切な家族。仲良くしてあげてね」
ふうんと答える俺にギャアギャアまだ喚いている。俺は店に掛かっている古い振り子時計を見た。
「勝負はまた今度な。盤はこのままにしとけよ」
カタカタと椅子を鳴らして俺は立ち上がり、ようやくそこで喚いているハクを見た。
「これ、代わりにやるからプリプリすんな」
シャツの胸ポケットからチュッパチャップスを取り出し、DVDの代わりにそれを持たせた。
「んじゃあな、ムラサキ」
「うん、またね。あ、チュッパチャップス、ありがとね」
軽く手を上げて挨拶を交わす俺たちに、ガキはまだ喚いている。チュッパチャップスはしっかり握っているその頭をポンポンと軽く叩くと俺は店を後にした。

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