2010'02.13.Sat
level.49
手作りチョコを作って渡すワケではありませんが、作った方がカナリ安上がりだなと思っただけです。
コンバンワ、スナです。明日はバレンタインデーですね。
今日、ムッシャムシャと貰ったパン(娘がパン屋でバイトしていると言う同じ職場のオカーサンからたまに大量に頂くのです。ホント有り難い)を食べていると、同じチームでいつも一緒に食事をしている女性から、
「明日だよ」
と言われ、何が?とムッシャムッシャ食べながら答えれば、
「バレンタインデー」
と…。
こういったイベントの類はホントに疎いし「贈り物」的なものに関してマジでセンスがないので、スッカリ忘れていた。
それに…昨年夏からやってきたリーダーが若い女性なので、こーゆー時こそリーダーだろがと、まぁ何か言ってくるだろと適当に考えていたのに、全く何も言って来なかったし、今日に限ってお休みだったと言う…リーダーって何?
こんな金ばかり掛かる義理なんぞ、無くなれば良いと思っているし、現に前の職場では廃止になった。
だから別に良いんじゃない?とも思ったのだけど、自分の手に負えない困ったチャン達(お客様)の手助けやフォローで駆け回ってくれている方々も実際いるワケで、そう言った意味では、このイベントはやっとかないとならんかの~と…。
今後1年も絶対お世話になるワケだし。
というワケで。
仕事帰りにバレンタインデーコーナーに寄って帰ったワケですが、意外に男性の多い部署なので、ホントにアホらしい金額が掛かってしまったワケです。
女性も勿論多いのだけど、今回全く他の女性達と打ち合わせをする暇がなかった(だって気付いたの前日の昼過ぎだもの)し、上記に述べたように、こういったイベントを仕切るのは大の苦手なので、仕方なく個人プレーになってしまったのですが、ホント、こんなことにお金をかけねばならんと言うのは何とも世知辛いシステムだなと…。
せめて、一緒にお昼を食べている女性とお金を出し合って…とでも良かったのだけど、その女性こそ個人プレーを愛する人であり勝手に帰ってしまったので…気付かせてくれただけでも有り難かったと思うべきか…?
色とりどりのキレイなチョコレートやらケーキやらを見ていると、過去にたった1度だけ、自分も必死になってこのバレンタインデーコーナーを見ていたことがあったことを思い出しました。
気付けば。
もう何年も前になると言う事にも驚きですが、以前付き合っていた人が甘いものが大好きで、しかも料理好きだったと言う事も有り、勝手にケーキやらクッキーやらを焼いていたのですが、
とにかくマズイ。
好きなのは良いけれど、きちんと作らないからホントに「何ですか、コレは?」と言うある意味アート作品を生み出し、しかも私に食べさせるものだからつくづく参っていた。
勿論と言うのも可笑しな話だけども、2月14日は必ず「原材料:チョコ」であるハズの「何か」をこの世に作り出し、それと戦うのが私だった。
2月14日と聞くと条件反射で眉をしかめてしまうのは、このせいだと思う。
チョコレートは大好きなのに、どうしてこんな違う物質になってしまったモノを食べないとならんのか?!と2月に入るとブルーになっていたのだけど、
つうか、2月14日は女性から男性へ感謝の気持ちを込めてチョコを渡すのが一般ではないのか?と言う世間一般の常識を辛うじて思い出した時があり、バレンタインデーコーナーへ飛び込んだのです。
人ごみは嫌いだし、1個何百円もするチョコを買うのは馬鹿らしいと、そんなコーナーに自ら行った事もなかったし、思った通り、もみくちゃにされてツクヅク疲れ果ててしまったのだけど、
それよりも錬金術のように違う物質に変えられたチョコを食べさせられるよりはマシだと必死に選んだワケです。
でも。
普段、ニコニコとボールをかき混ぜ、鼻歌を歌いながらオーブンレンジを覗き込んでいた姿を思い出しながら、選んでいると、
あの錬金術に勝てる市販のチョコを見つけることは出来なかった。
結局。
疲れ果てるだけ疲れ果て、1つも何も買わなかった。
だから。
その年も同じように、私の帰りをニコニコしながら待ちうけており、そして目の前に「原材料:チョコ」である「何か」が差し出されたのだけれど、
「マズイけど美味しい。ホントマズイけど」
半泣きしながら全部平らげた。
2月14日になると…。
ほろ苦いビターチョコの気持ちになりますが、
誰かを思いながら時間をかけて、その人のために自分の力で、この世でたった1つの何かを作るって言うことは、
例えそれがどんなに不恰好でマズイものであったとしても、
何物にも代えられないものなんだと言う事を改めて思い出す日でもあります。
今日。
キラキラ輝くショーケースを見て、思わずテンションが上がりましたが、久々、あのオドロオドロシイ、黒い物体を食べたいとも思ったのも事実です。
ちなみに、3月14日には。
料理なんて拷問だと思っている私が、粉まみれになりながら焼いたヘタクソでマズイクッキーを嫌な顔せず、美味しいと言ってくれた彼は、本当にツワモノだったなと…つうか、単に味覚オンチだったのかも知れない…。
一般的な女性と男性の日頃の感謝を表現する日程が逆でしたが、まぁ、そんなことに拘らず、いつも彼なりの愛情表現をしてくれていたことに今は感謝の気持ちで一杯です…捩れた愛情表現ではありましたけども。
彼を見習って、明日は。
「義理」とかあまり考えず、ただ単に素直に日頃の感謝を込めて男性陣にチョコを渡せれば…と思います。こんなに出費が!とプンスカしながらチャリと飛ばして帰って来ましたけども。
しかもまたもや偶然、上の階のカメラヤローにビルの入り口で遭遇し、ワサワサ言わせているお菓子屋の紙袋を凝視され、自分用に買ったチョコを渡すハメになりましたけども。
結局…金だよ、世の中は。自分用と言ってもその辺のスーパーのチョコではないのに~。
私の不穏なオーラを感じたのか、キレイな箱に包まれたその「自分用」のチョコを見ながらカメラヤローも少々躊躇っていたのでこちらも少々悪い気がして、
「自分用なんで、良いですよ。気にしないでください」
と堂々と言った自分も凄いなと思う。
「んじゃあ、来月、自分用に買ったクッキーでも渡しますから」
そう言い返された時は、思わずチョコを返して貰おうかと本気で思ったけど、
何かもう、色々と疲れたので単に「それでお願いします」と…。
良い話で締めくくろうと思ったのに、やはり2月14日のイベントはロクなことないってな話で終わってしまった…。
皆さんにとっては、ステキなバレンタインデーでありますよう、心からお祈り申し上げます。シャンティ!
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2010'02.09.Tue
level.49
発作を抑えるのに苦労してます。
何の発作って、勿論、牡蠣が食べたい欲求です。
最近、突発的に起こるので自分で自分にちょっと引いてます。たまにボソリ「オイスターソース」とか呟いていることをハヤシライス先輩に指摘されました。
「凄いですよね」
指摘された瞬間、そんな事を言った私に「何が!?」と即答したハヤシライス先輩…妥当な即答です。
「だって牡蠣ソースですよ」
言った自分でも意味分からない。
ナマスカール、スナです。皆さんお元気ですか?
私はあまり元気ではありません。牡蠣が食べられなくて元気ないのもありますが、それよりも実家に帰るのが年々辛くなってきたと言う深刻な現実を目の当たりにして元気が出ません。
先日。
久々に実家に帰省したのですが、引越し事件もあって父が話をしてくれないのです。
火事の件に関して…
母が「父さんには内緒にしとけ」と言ったので、ただ「イキナリ引越しなんかしてゴメン…」としか言ってないのですが、いい歳こいてフラフラ好き勝手やっている我が子にいい加減ショックを隠しきれないってな感じ…あばば。
これで「インドに行きます」なんぞ言ったらそれこそ大噴火が起こってスナ家追放の刑にされそうなので、黙っていることにしますが、
歳を重ねるたび、家族には言えない事が幾つも増えていく…と言う自分にブルーです…。
離れて生活をしている分、仕方ないことも多々あるのかも知れませんが、結局は「親に守られて生きている」と言う現実も確かなことで、それなのに、何1つ、親を幸せに出来ない親不幸者な自分の不甲斐なさに凹みます、それなりに。
今回の帰省は…少々切ないものでございやした。覚悟はしていたけれど。
まぁ、
父さんのことは置いといて…。
地元の友人から県警の音楽隊の無料コンサートに行かないか?とお誘いも受けていたので、トコトコとついて行ったのですが、
ここで少々驚くことが…。
中高と吹奏楽部でクラリネットをやっていたのもあり、こういったコンサートは好きだし、やはり自分のやっていたクラリネットを中心にみてしまうんじゃないかと思っていたのですが、何故か、
パーカッションの1人のオッサンが気になって仕方がなかったんです。
県警の音楽隊のコンサートをきちんとこんな大きなホールできちんと聴くのは初めてだったし、勿論、そのオッサンが知り合いだってワケではありません。初対面ですってか、オッサンは私の存在すら知らない。
一曲目から気になって気になって仕方なくて…。
まぁ、席も1階席で結構前の方だったし、しかもパーカッションに近い側でもあったワケですが、
「あのパーカッションのオッサン、シンバル叩くの上手いよね~」とか、全くシンバルを叩いたこともないくせに一曲一曲終わるごとにオッサンの感想を隣の友人に言うモンだから、友人もウザがっていたのですが、
でも本当にステキな演奏をみせてくれる人だなあと目が離せなかった。
そして。
最後の曲も終わり、アンコールで再び出てきた楽長(指揮者)が、マイクを持ってお礼を言ったかと思うと、
「ここでお知らせがあります。○○隊員」
その呼ばれた隊員こそ、私が始終眼が離せなかったパーカッションのオッサンでした。
パーカッションのオッサンも。
まさか自分が呼ばれるとは思ってもなかったらしく、名前を呼ばれても暫くは微動だしなかったのですが、
「○○隊員にも何も言ってなかったんですが…」
楽長さんは続けて話をしました。
「今年の3月で○○隊員は定年退職をされます。よってこのコンサートが彼にとって最後のコンサートともなります」
ご紹介されたパーカッションのオッサンも私の席から分かるほどビックリの表情をしてましたが、何より私が驚いた。
全く関係ない私ですけど。
「○○隊員、この音楽隊は何年になりますか?」
楽長さんのその質問に、少々恐縮しながら、
「3×年です…」
マイク無しでの返答だからハッキリした年数が聞き取れませんでしたが、30年以上もこの音楽隊を頑張ってきたと言う事に場内の観客は皆、感嘆した。
勿論。
通常のお仕事を皆さんされてます。県警だから、警察官で駐在さんだったり白バイ走らせたり…まぁ、本部で内勤の事務をされたり、とにかく、皆それぞれ警察のお仕事をされているワケです。
パーカッションのオッサンも、警察官として音楽隊員と同じ年数の任務を全うされ、そして今年3月に定年を迎えられると言う事です。
警察官だったら。
早出出勤もあり、当直もあり…と勤務は皆マチマチですが、それでも週に1回は皆で合奏するようにしていますとコンサートの途中で楽長さんが仰っておられましたが、このパーカッションのオッサンもクタクタに疲れた勤務後に、シンバルやティンパニーやらを叩いていたんだろうな~と思うと、
本当に本当に好きなんだなと思った。
そして。
彼自身と彼の身内だけが知っていた「最後の舞台」
その彼の気持ちが、今回初めて聴きに行った私にビシビシと伝わっていたんだと言うそのことが、凄く嬉しかったんです。
見ず知らずのパーカッションのオッサンの人生が。
一体どんなものだったかなんて、ホンの数時間その演奏を聞いただけの私になんかに分かるワケない。
だけど。
思いがこもった彼の演奏は、パーカッションの知識が全くない私にも凄く凄く響きました。
私は。
凄く音痴だし、リズム感も全くありません。中学の部活動で絶対選ばないと思っていた吹奏楽に入部したのも、仲が良かった友人達が全員吹奏楽に入部したからです。本当はぶっちゃけ陸上部に入りたかった。でも1人で帰るのが嫌だった。そんな安易でバカな動機です。
クラリネットを選んだのも。
楽器なんて1つも知らなくて、縦笛なら出来るんじゃないか?ってなホントアホな理由です…しかもクラリネットの名前すら知らなくて、「あの縦笛、何て言うの?」と隣の人に聞いて希望パートを提出した…。
そんな私だから。
本当に苦労したし、何度も何度も辞めようと思ったけれど、それでも毎日毎日1人、朝練→昼練→居残り練までバカみたいにやって…気付けばパートリーダーやらセクションリーダーにもなっていました。
吹奏楽が好きになっていたんだなと。
大勢の色んな人が集まって、そして1つのモノを創り上げるってのが凄く好きです。
感動します。
人数の多いクラリネットパートを誇りに思っていたのも。色んな性格の人が同じ楽器を愛し、一つになるってのが出来るからだった。その分、他のパートより苦労が耐えなかったけれど。
オーケストラで言えば、バイオリンやビオラに値するクラリネットは、曲の主旋律を担当することも多く、そのくせトランペットやサックスのように華やかで目立つ楽器ではなく、ぶっちゃけ縁の下の力持ち的な存在ですが、でもいつも歌うように演奏できるこの楽器は、音楽音痴の私には合っていたのかも知れない。
だから。
クラリネットとは真逆とも言っても良いくらいのパーカッションさん達が私には本当にお手上げのパートだなとつくづく思ってた。
どんな曲なのか楽譜を見ただけでは分からないし、勿論、1人で練習しても、パートで合わせても「何の曲?」ってなパーカッションさん達。
でも。
その一曲を盛り上げるためには絶対不可欠な存在であるパーカッションさん達。
シンバル1つ、絶対にミスは許されない、誤魔化されない(オマエはどんだけ誤魔化してきたんだと…)
それくらいの知識しかない私にも。
そのパーカッションのオッサンの思いがドーンと伝わったと言う事が本当に嬉しかったんです。
シンバル1つ、ティンパニーの音1つ、他、何て言う名前なのかも知らない楽器1つ…その1つ1つの音にオッサンのこれまでの3×年間の思いが込められていたんだなあ~。
慌しい日常。謝ってなんぼの仕事。疲れ果て何もする気が起きない部屋…。
一体、いつまでこんなノンキなことをやっているんだと言うシビアな現実。
自分自身のこれからのことを本気できちんと考えていかないとならない、時間が限られていると言う、この自分の人生の現実に凹んだのだけど、
パーカッションのオッサンの最後の演奏は、本当に私に勇気や元気を与えてくれました。
色々あってこその人生だなと。
パーカッションのオッサンだって。
仕事やプライベートで沢山沢山辛い事や苦しい事あっただろうけど、それでもこうして存在すら知らない1観客に自分の思いを届けることが出来る。
諦めず、自分を信じて。「好き」だと言う思いを歌うように届ける。
私もそんな人生を送りたいと思った。
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