2009'05.10.Sun
level.47
今日職場で。
「自分で認識してるけど、でもどうしてもついやってしまうと言う癖があるか?」
ってな話題で盛り上がりますた。
仕事しろ。
こんばんわ、スナです。私はPCに向かっているとつい、左手の(特に親指)の爪をガシガシと噛んだり、下唇を撫でたりする癖があります。
この癖は。
随分と昔からってか、おそらく「指しゃぶり」の名残なのだと思うのでちょっと恥ずかしいのですが、ついついやってしまう。
「あ~。下の子って『指しゃぶり」が激しいよね~」
仕事帰り、待ち合わせしてたキノキノにそのことを話せば、ママサンである彼女は自分の下の子と私を重ねて見てそう答えてくれますた。
私もママサンでもちっともおかしくない歳なんですけど、3歳児扱いですか…そうですか。
でもどうしてもやってしまうので悔しいけど言い返せない…。ま、とりあえず私の癖は置いといて、他の方々の意見を述べれば、
カレーライスさん→溜め息じゃないけど、何かいつも口から「スースー」と息を長く吐いている。
新人さん→物凄く同意見の言葉を聞くと頷く代わりに瞼を閉じるってか瞬きの長さが長くなる。
わっはは~。ま、確かにカレーライスさん、ウルサイ。スースーどっから息が漏れてんの?と最初は気になってはいましたが、元々順応力があるってか他人のことに関心があまりない私としては今ではバックミュージックのようになってたので、新人さんにとても上手なカレーライスさんのその真似を兼ねての鋭いツッコミの後、とても静かだったのですが、反対に何だか落ち着かないってな感じだったからね。
思う存分、スースーしてて良いと私は思うYO(いや、良くないだろ…)
ところで。
本日は有休を取ってやがったメガネ上司の癖は何だろう…となったワケですが、私はすかさず、
「アレだよ、ペン回しだよ」
と…。
電話で話をしている時、右手に持ったペンを物凄い勢いで回し捲くっているその行為を始めてみた時、私は本当に呆気に取られてしまい、それ以来、本当に気になって仕方がない。
NICO動にUPしたいほど、物凄いペン回しです。アレは神業としか言い様がないってなくらい。
でも。
そう力弁する私とは裏腹に、
「え…?あ、そう?」
と両隣の温度は凄く低かったのは、何故だ!?
今度回っているのを猫のようにパシッと止めてみるのが私の目標でもあります…。
「あっははは~!」
そんなことを話すとキノキノは本当におかしそうに笑ってくれますた。良かった(何が良かったのか?)
「まぁ、ペン回しは置いといて…。それにしてもスナちゃんにそんな癖があったなんて気づかなかったけどな~」
まぁ…。一緒に働いたこともないし、引きこもってのオタク作業の姿をマジマジと見せたこともなかったからな。
「でも何気に色っぽい癖だよね、ソレ」
ドコが色っぽいのかサッパリですけど…。折角キレイに塗っているマニュキュアが親指だけキレイに落ちているのを見ると、どんだけ私は今までマニュキュアを食って来たんだと、ゾッとします…。
「あ、そう言えば…」
不意に思い出した私をキノキノは「何?」と見た。
「この前、物凄く難件があってね、どう対処しようか凄く悩んでたのね。その時は左指を口に当てているのを自分でも気づいていたんだけど、落ち着くからそのままガジガジやりながらメガネに相談をしたのね、」
ウンウンとキノキノは相槌を打ってくれますた。
「『そうだな~。それは、こうこうでこうした方が~』と真面目な顔と声で答えてくれてたんだけど、ふっと突如メガネも自分の唇に自分の左手を持っていって唇を触ってんだよね~。その仕草が何かゾッとするほど気持ち悪くて思わず、『あ、ゴメンナサイ』と思ったんだけど、何か今更手を離したら気まずい気がして私も『うん、そうですよね~』と真面目に答えながら爪をガジガジ噛み続けてたんだけど…あれはちょっとうん、気持ち悪かった」
あっははは~!と大爆笑。良かった笑ってくれて(良かったのか?)
多分、私につられたんだと思いますが、男の人が自分の唇を指で撫でる仕草は一歩間違えるととんでもないことになります。おそらく人に拠るんだとも思いますけど…。
ゾッと思わず口で言ってしまいそうになるほど気持ち悪かったですが、その代わり、メガネ上司のメガネを上げる仕草は、天下一品だと思う。あれは反則技だ。
同時に。
PCのキーボードを打つ指先も物凄く柔らかく、そして恐ろしい程ソフトにキーを叩くのも、何ていやらしいんだとゾッとします…。
私なんて…
あまりにも力強く打ちすぎて我が家のPCデンゾーさんのキーは歯抜けですからね(キーが壊れた…)
人によって。
本当に色んな仕草や癖があるんだなと、改めてつくづく思いますた。
「ところで」
キノキノが腕組をしながら言ったのですが、
「私の癖って何?」
長い付き合いで、家族以上に知り尽くしているつもりだったのですが、何1つ、思い浮かばない…。
キノキノ、なんて完璧なんだ…っ!
私もキノキノ目指して「指しゃぶり」から卒業したいとは思うのですが、でも多分、
一生治らないとも思う…。
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2009'05.05.Tue
level.47
暇で気を緩めた時に起こってしまった仕事のトラブルと、
プライベートの数々の始動で。
すっかり忘れていた。
「…もしもし」
あわ~。不機嫌極まりない声だよ。
「お誕生日、オメデトウゴザイマス」
「…どうも。ま、別に嬉しくもない歳ではあるけどな」
親友であり戦友でもある双子のような同い年の幼馴染みの誕生日ですた。
「なんかさ、歳取る度に一年が早くない?ってか『あ~、もうすぐだ~』とは思ってたんだけどね、それが4月末だったのね。『あ、もうちょい先だな~』と余裕こいてたのね、そしたら…」
あ~分かった分かったと私の「言い訳」を不機嫌な声で遮られたけど、それでも上から被せて、
「ごめん。タダ単に忘れてしまってたのね…」
「別に良いって。めでたい歳でもないんだから」
しかも…。
慌ててTOPに載せた画像、昨年の誕生日に描いたもので「使い回しちゃえ」と思ったは良いものの(良いのか?)昨年2008年の日付を入れちゃってたよ…。
全然反省していない。
この前。
サーカスを一緒に見に行った以来、お互い何だかんだと忙しく、全く連絡を取っていなかったのだけど、でもそれでも別に構わなくて、そして今年は誕生日すらも忘れてしまったという、その事実に少なからず罪悪感は感じたし、そして焦ったし、そして何気にチョッピリ寂しさも感じたのだけど、
でも冷静に考えると…
単に近所の幼馴染みであり、そして滅多に実家に帰らない私にとっても、そして同じく私なんかがいない地元で彼は彼なりの世界があって、そしてその世界で私と同じようにそれなりに色々あって、何とかやっていかないとならないそんなそれぞれ別々の日常の中で、
こうして必ず毎年誕生日の祝いの言葉を律儀に贈るってのは…
反対に何だかおかしなことなのではないだろうか?ともふと思ったりもする。
土日祝日が基本休みである仕事に就いているコイツも、今年は何だかんだで毎日出勤しているらしく、ぶっちゃけ自分の誕生日を忘れていたとボソリ言ったりもしていた。
だからやっぱり、別に私が罪悪感やらを感じることも無いってワケなのだけど、
でもやっぱり、
毎年毎年当たり前の「儀式」のようになっていたこの習慣を忘れてしまっていたと言う事は、
何だか悲しい。
まるで自分の誕生日を忘れていて気付いた時は既に次の日になっていた…てな気分だった。
「今年は行くのか?」
どーでも良い世間話のようなお互いの近状報告をしていると不意にそう言うから何のことだと一瞬、言葉が出てこなかったのだけど、
「ああ、うん。その予定」
「そうか…。オヤジさんとか家族には…勿論言ってないよな、その調子だと」
「…ああ~うん」
「そうか…」
「うん、そう」
暫くお互い沈黙してしまったけど、でも顔は見えなくても別に全く都合が悪いわけでなく、むしろその沈黙はお互いにとってとても大切な時間のように感じた。
「俺から言っても良いけど?」
考えた結果がそれですか。それでも何も答えず黙っている私に、
「そうだよな、余計なお世話、だよな」
「余計ではないけど、タダ単に言いたくないだけ。知らない方が良いって事が私の世界には沢山当たり前にあるのだ」
「何だそれ?」
昔は。
お互いのことは何でも知っていた。お互いが話さなくてもそれぞれの家族やら友人やら…そんなルートから自然と知ってしまう。そんな関係だったのに、
気付けばいつの間にか知らないことが沢山出来てしまっていた。
「ちゃんと帰って来いよな」
「そのつもり」
「つもりじゃダメだ。ちゃんと約束しろ。それが今年の俺の誕生日プレゼントってことで」
「…出来ない約束は出来ない」
はぁ~と溜め息が聞こえたけど、聞こえないフリをして黙っていると、
「相変わらず頑固だよな、チビッコの癖に」
呆れたような諦めたような…そんな声で言われたけど、それには何も言わず私は、
「手紙を書くよ」
それだけ言うと、はっと掠れた笑いが聞こえた。
「いらない。帰って来てちゃんと話をすれば良い」
「…そうするつもり」
行くなとは絶対に言わない。だけど、絶対に帰って来いと言うことだけはどうしても譲ってくれないその口調に、頑固な私もつい、頷きそうになるのだけど、でもやっぱり、
出来ない約束は出来ない。
自分の分身のような特別な存在であるコイツにだけは嘘はつきたくなかった。
自分に嘘をつきたくない…。自分を必死に信じようといつももがいている私にとってコレだけはどうしても私も譲れなかった。
だからつい。こんなことを口走ってしまった。
「アンタのことだけは何があっても誰が何と言おうとも私は絶対信じる。だからアンタも私のことを信じて欲しいと思うのだけど…」
長い長い沈黙。いつもはポンポンとバカみたいでそして口の悪いことばかり出てくるのだけど、今日は沈黙ばかりだった。
「分かった…。信じるよ」
隣にいるのが当たり前で、いつもセットのようにあしらわれていた時間よりも、私が家を出て1人、全く別の街で別々に過ごしてきた時間の方が長くなっている今、
お互いの存在をぶっちゃけ忘れていることばかりで、でもそれでも全く滞りなく私の日常は平常で。
だからお互い知らないことも沢山あって、何かの拍子に知ったりするとビックリしたりもするのだけど、
でも別にそれも「ああ、そうだよね」と当たり前に受け止められるようにもなっている。
そんな関係である今、お互いの事を
「信じる」ってのはとても困難なことかもしれない。人づてに聞いた風の便りを信じてしまうかもしれないから。
少なからず私は自信がない。
でも。それでも。
私たちだけの間でも今まで色んなことがあって、そしてお互い傷つけあったりもしたし、「おい、アレ」とかでも何のことか分かるくらいだったハズなのに、一晩徹して話し合ってもどうしてもそれぞれ両方が納得出来る答えを導き出すことが出来なくて大人である彼の方が飲み込んで受け入れたってなことだってあったのだけど、
でも。それでも。
ずっとずっといつも変わらず私に接してきてくれたコイツだけは絶対に裏切りたくないと言う気持ちだけはホンモノだと言い切れる。
「ところで今度はいつ帰ってくんだ?」
いつもの声でそう言われて、今考えている日程を伝えれば、
「了解。BBQだな…」
お前の頭の中は肉のことしかないのだな。
結局は。
誕生日で主役であるコイツの欲しがっていた「確かな約束」なんて1つも答えることが出来なかったのだけど、でも頑固でワガママな私の性格をウンザリするほど知り尽くしているコイツはそれ以上は何も要求せず、根掘り葉掘り何も聞いてこなかった。
どんな環境で。どんな人たちに囲まれて過ごしているのかなんて何1つ知らないのだけど、
でも昔から嫌と言うほど知っているってのは便利だなと思う。
いつもごめんね。誕生日のお祝いをするつもりだったのにこっちのワガママを聞いてもらうことになっちまった。
最後にそう言うと、
「何を今更。ってか、素直すぎてキモイ」
性格を知り尽くしているってのもどうかってこともあるな。
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