周波数。

level.47

毎夜毎夜、
ドォンドォンと怪しげな音がしているのは、クルミボタンを作成しているからです。

そんな可愛らしいモノも、実はお見せできない作成過程を経て生まれていたりするのです。

渾身の力を込めてカナヅチを振り下ろしてるからね。

ストレス発散にはオススメの作業です。


今日。
社内で元上司に会い、何故か顔が険しかったので「どうしたんですか？」と何気に聞けば、席が暑いと…。ハンパなく暑いと…。

暑いと言えど、限度はあるでしょう？と思っていれば「本気にしてないでしょう？実際体験してみ？」と拉致され、彼女の席まで実際に行ったのですが（フツー行くか？）、ホントハンパなく暑かった…。

彼女の席は入り組んだ場所の端っこになるので空気が淀みやすいってのもあるけど、アレは相当だな。
温暖化、こんなところまで影響与えているよ。

彼女の席でそんな話をしていると、一緒に働いていた子達が次々に声をかけてくれて本当に嬉しかった。

つい半年ほど前まで一緒に働いていたのに、何だか随分と昔のような気がしていたけど、こうして極自然に話をしてくれると本当に嬉しい。

私が元いたチームは、上司をはじめ殆どが若い女の子だったので、キャッキャと話をしていると、

「スナさん、仕事してください～」

メガネがやってきた。やってくんな。

この女子校のような場所にノソリと現れた男は、何と似つかわしくなのだろうと改めて思った私と同じように多分メガネも、

いつもはギャーギャと喚いている私も、ここではキャッキャとはしゃいでいる私を見て不信そうな顔をしていた。

「あ、メガネさん『聖お兄さん』好きなんでしょう？」

私と絶対同じ周波数だとずっと思っている女の子がメガネにそういえばコクリと頷いていたのだけど、

「今は荒川を読んでいます」

別に聞いてねーよ、誰も。つうか、私のマンガだよそれも。

「どっちも面白いですよね～」

「今回の『聖お兄さん」3巻は、イエスの部下達の大天使がかなりインパクトあったよね。ウリエル、サイコーだよね」

メガネを上げながら淡々とタメで話しているメガネ上司の背景にはアキバが見えました…。

「確かに。上司も上司なら部下も部下ってのは、神様も一緒なんですかね～」

ん？

チラリ思わずメガネを見れば、メガネも私を見下ろしており、何だか気まずくなった私たちを見て、恐ろしい程空気読むのが上手な彼女は、

「あ、別に悪い意味ではなくて…荒川も面白いですよね～ってか、スナちゃん、私のマンガ読んだ？」

「あ、うん。明日持ってくるよ『人間時計』ってか、私のオススメマンガ持ってきても良い？あのマンガが好きなら分かってくれると思うんだけど…」

「持ってきて持ってきて」

「俺にも持ってきて」

「メガネさんはギャグマンガな」

マンガトークは尽きません。結局、私を探しに来たメガネも一緒になってキャッキャと話をしておりましたが、

「暑いんだけど…」

そうそう。忘れていたけど、ここに来た理由は元上司の席が暑いってのを体験するためだった…。

「何か…３人似てるね。同じ匂いがするよ？」

マンガを読まない元上司はパタパタとウチワを仰ぎながら、まるで異星人を見るかのように私たちを見てました…。


そーいや。
メガネは私の元チームの子達とは全く接点がないのですが、当たり前のように極自然に話をしていたのは、やはり、マンガの力だと思う。

マンガは世界を救う！


と言いつつ、今回のＴＯＰは「カメラ日和」の今月号です。オススメです。

親しき仲にも礼儀あり。

level.47


明日ってか今日を乗り切ればお休みナリよ！


こんばんわ、スナです。今週は本当にハードだった…。呑み会か残業しかなかった…。やべぇ、やるべきこと何もクリアーしてないＺＥ！


今宵こそは！と思ってたのですが、相変わらず仕事でトラブルが起こり、ムキー！と「イー玉」でもどうしても処理できない思いを抱えてしまったので、救世主キノキノに電話してますた…お悩み相談室かよ…。

「おいで！」と神の手のように救いを差し伸べてくださったので、まるで駆け込み寺のように駆け込んだ所存でござます。

そしてこの時間…。寝ないとマズイのにどうしても書かずにはいられなかった。



今日。
前半戦は本当に穏やかだったので、今日くらいはフツーに平常に過ごせてもバチは当たらないだろうと、高をくくって、いつもはお昼に「飲むヨーグルト」をチュー！と飲んでいるのですが、今日くらいは良いだろうとカフェモカにしたのですが、一緒の連れが、

「飲まなくて良いの？」と警告したとおり、飲んどけば良かった…っ！てな災難が後半戦訪れてしまったという…まるでマンガのようなある意味喜劇だよ、あっははー！

あ、飲むヨーグルトは…
以前、ストレスにて肋骨にヒビが入って神経痛に悶え苦しんで以来、ささやかな足掻きとしてほぼ毎日1本、飲んでいるのです。

カルシウムは大切だよ！


後半戦。

「マジこれ有り得んのだけどぉぉぉー！！？」
てな、もう笑うしかないだろ？てなくらいの大トラブルが起こり、あらゆる部署に連絡をしなくちゃいけなくて、その連絡先一覧を管理しているメガネにファイルを借りながら指示を請うてバタバタと電話しまくっていたのですが＆、
そのファイルを抱え込むように電話に齧りついていた私も悪かったのかも知れませんが、

不意に左の二の腕と胸の脇をペロンと触られ、ビックリして思わず息を飲んでしまったと言う…。

噛み付かんばかりの、まるでケンカのようなやり取りの最中で、一瞬でも気を抜いたら負けてしまうってな状態だったので、まさかの感覚に一瞬にして頭の中、ぶっ飛んでしまったと言う…ね。

結局。
一体、何が起きたのかと言うと、他の子でもトラブルが起こり、その関連会社一覧ファイルが必要となり、メガネが私の抱え込んでいるそのファイルに手を伸ばした際、当たってしまったってな話なんですが、

いくら一触即発のような緊迫した電話のやり取りを邪魔しちゃ悪いとは言え、イキナリ手を伸ばさず、肩でも叩けっつうの！！

まぁ、
私が男性ならば、そこまで動揺はしませんですけども！そう、当たり前のようにメガネにファイルを差し出したのかもしれませんですけども！！

一応これでも嫁入り前の女子なんで！


捲くし立てるように喋り捲っていた私が、不意に息を飲んでしどろもどろになるもんだから、電話相手も「一体何が起こった！？」てな、電話の内容よりも私の様子にアタフタしているのが見えなくても手に取るように分かって、益々私もアタフタ…。

左腕を挙げ、脇を開けてファイルを取り易くしてやった私の動きを見て、メガネはシュルリとそのファイルを私の間から抜き取りましたが、

後々考えると、私も脇を開けるってのより、ファイルを手渡ししてやれば良かったんじゃないのか？ってな話なんですが、

本当に動揺してしまったし、電話も真っ最中だったのでとりあえず触られた部分を再度触られないように避けることしか思いつかなかったと言う…。


冷静に考えると思い切りセクハラだよ、コレ！



メガネもまぁ…。

必死で電話のやり取りをしている私の邪魔をしないように考えた末、肘をついて電話をしている私のその脇の隙間しか見えなかったのかも知れませんが、

ちょ、常識的に冷静に考えて分かるだろ？


電話を切った後もスグに他の部署に電話をしなくちゃいけなくて、結局メガネと話が出来たのは、そのハプニングから大分経ってのことだったし、それどころではないくらいの事態でもあったので、ついその話についてはスルーになってしまったのですが、

どうして肩を叩くってな方法をしてくれなかったんだと悔やまれて仕方がありません。

触られて減るモンでもないですけど～。それにまぁ、今更ちょっと触られたくらいでショックを受ける年頃でもないですけど～ってか、別に良いんですけど、

フツー、そう来るか？！ってなまるで考えもつかないことをされると本当に人間、フリーズします。


そのことをキノキノに話をしたのですが、

「セクハラよ！！」


確かに…まぁ、セクハラだよな。




普段。
サイケデリックなネクタイを掴まんばかりにギャーギャ捲くし立てているやりとり、そして、メガネの癖であるペン回しを見かけるたびにパシッと止めているやりとり、そして、コンビニで立ち読みしているジ○ンプを覗き込んでセリフを勝手に朗読しているやりとり…そんな、

通常の上司と部下ではあまりやらないようなやりとりを極当たり前にしてしまっていた私の行動も悪かったのかも知れませんが、

女性の机に肘を立てて空いている隙間に、手を思い切り突っ込む男もどうなのか？てな話ですよ。


親しき仲にも礼儀あり。


身を持って痛感した今日の教訓ですた。


あ…。
結局大トラブルも全く持って解決してなかった…。



ふんばれ！！