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cesta 07

かいしんのいちげき

2024'11.06.Wed
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2008'02.09.Sat


level.42

と言っても、別に遠足の帰りぢゃないですからね、コレ。



金曜の夜は呑み会ってなのが、戦うリーマンの鉄則のような感じですけど、私の場合、金曜の夜はカフェにてSTUDYですからね。

何だか寂しい人ですね…。

こんばんわ、スナです。



最近。気をつけよう気をつけようと思っていても、どうしても直すことが出来ないことがあります。最近ってか、たぶん、結構昔からだけど…。

それは、歩く早さ。

物凄く早いらしいんですよ、わたしゃ。


まぁ…。よくよく考えれば元々ですけど、特にここ2年ほど、どんだけ早く歩くことが出来るか追及してましたからね。

チビッコだから、足の長さがハンデだ。どうすれば早く歩けるのか、人並み以上にーっ!

■歩幅を今より大きくした→男性なら構わないが、女性だと少々格好悪い…。

■ならば、歩幅を小さくして小走り気味にしてみた→何でもないところで転びそうになるし、余計格好悪い…。

■とにかく、今より少々歩幅を大きくして、プラス、足捌きを早くした→いいんじゃない?



何やってんの…?



ちなみに。うちの家族は、

スナ父→物凄く歩くのが早い。痩せていて背筋が良く、しかも大またなので、何だかムカツク感じで格好良く見える。しかし方向音痴だから、人が止める前に迷子になってしまっている。

スナ母→物凄く小股。しかも足捌きが早いので小走りしているかのようにみえるが、実際はフツーに歩いている人より遅い…。

スナ姉→大またの癖に遅い。そして何だか肩が堂々としてるのでヘンな威圧感を感じる…。ヤ●ザか!?


フツーに歩く人、いないんですかね…?


父と姉の体格やら骨格やらが矢鱈と似ていて、スラリと格好いいし、本気を出せば、ヤツラは颯爽としかも早く歩けるんです。

ですが、私は母似のチビッコ+手足が短いので、サラリと格好良く、颯爽に歩くことはどう頑張っても出来ません…。


だからなんだ?


とにかく、私は早く歩きたいんですよ。


でも毎日のその鍛錬が、最近アダになってます。一緒に歩く人々から苦情が絶えません…。


言われて初めて、ハッと我に返って半分以下のスピードに落とすんですけど、つい…。


根本的に、
何故にそんなに早く歩きたいのかと言うとですね、単純に早く次の場所に行きたい、移動時間が勿体無いってなバカなことなんですけど、車やバイクを持っていない、交通機関だけが移動手段の私には、後は自分の足にかかっているワケなんですよ。


かの土方歳三も、飛ぶように歩いていたと聞いたことがありますが、その気持ちが物凄く分かります。


でも…。
もう少し、ユトリを持たねばなあ~とは思う。

別に命の問題に関わるワケでもないし、私の一歩が遅れたからと言って、政治の革命が遅れてしまうワケでもない。日本の夜明けは関係ない。


ただ単に自分のやりたいことの時間が遅くなってしまうだけ。

でもただ単に、自分のやりたいことをさばく為に移動時間を短縮するだけが全てではない気もする。

道端に生えている小さな花や、頭上に広がる空を見たり、街行く人々や、通り過ぎようとしているその街々の様子をコッソリ観察したり…。

一目散に前だけ見て歩いていては絶対に気づかない大切な何かを見つけることが出来るのかも知れない。

最近はそう思います。


ただねぇ…。

こうも必死に鍛錬した習慣は、中々拭い去ることも出来ませんー。



チビッコのくせに、何か矢鱈歩くの早っ!てのを目撃したら、それは私です。







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2008'02.08.Fri


level.42


実家に帰って来い!と言われ続けたのは一体いつだったのか…。
今では、実家でゴロゴロしていると、「一体いつになったらあっちに戻るの?」と少しウンザリ気味に言われる。

あの頃は、
本当に「ウザイなあ…色々考えてんだよ、これでも」とか思ったし同時に、
ちょっとでも弱い部分を出したら負けだと思っていたので、どんなに仕事が辛くて、暗い部屋で1人で泣いた夜ばかりでも、一言も家族に愚痴やら不安やらを言ったことはなかった。

そうこうしていると、身近な友人や、大切な人にも何も言えないようになっていた。

言うのが怖くなってしまっていたのだ。


そしたら…
1人で頑張れることが苦痛ではなくなった。と言うか、1人で頑張るのが当たり前になっていた。

1人が「自由」で、そして「気楽」だと思うようになっていた。


んなことが自分の中での「ジョーシキ」になってしまうと…


「人」と「人」との「繋がり」と言うものが何なのか分からなくなってしまって、そして…


「人」としての「やさしさ」や、「おもいやり」や、「ささえあい」や…そういった本当の「ジョーシキ」が欠落してしまった。



何だかスッカラカンになってしまって、自分を見失ってしまったこともある。

一度、崩壊してしまったものは、ガラスと同じで元には戻れないと絶望したけど、でもそれでも良いか…なんて諦めもあった。

諦めれば、凄く楽になる。だからぶっちゃけ諦めたかった。



でも。
当時、そんな粉々になった私のパーツを丁寧に拾い上げ、そして根気強く1つ1つのパーツを繋ぎ合わせてくれた人々がいたから、今、私はココにいる。


その時、思ったのだ。
「人の思い」と言うものは、なんて凄いものなのだろうと。

それがどんなに一般的常識の範囲内である「当たり前の優しさ」なのだと100人が100人答えるものであったとしても、当時の私には、まるで生まれ変わったかのような…大きく偉大な温もりに包まれていた。


それなのに。

いつの間にかまた、私は1人で必死に頑張るのが当たり前だと思っていた。
無意識と言うものは、本当に恐ろしい。

更に一人旅に出たのが、また、それに拍車をかけていた。
どこまで自分は出来るのか?そんな、自分を試すことは決してわるいことではない。

でも、必死になりすぎて周りが見えなくなっていた。


頑張るのは楽しい。毎晩、必死に計画を立てたり、勉強をしたりするのは、仕事をしながらだった当時の私の体にはカナリの負担をかけたけど、でも全く苦ではなかった。

食べなくても寝なくても全く苦ではない、むしろ楽しくて仕方が無い。そんな私はある意味、病人だったのかも知れない。


旅立ってからも全く同じ状況&心境で、しかも旅先で出会う人々は、自分と同じような旅人。もっと頑張らなければ…っと益々必死になっていた。


でも…
そんな調子に乗って思いあがっていた私が、ポーランドで。
スリにあって、人生初と言っても良いくらいの動揺をした時、改めて思い知らされた、人の優しさに。

頭が真っ白で、何を喚いているのか自分でもサッパリだったのに、冷静に対応して助けてくれた友人達、そして現地のポーランド大使館の人々。


だだっ広い大使館の一室で、ボンヤリ腰掛けている場違いのような私に、さりげなく温かい食べ物と、沢山のレトルトの日本食、そして日本の新聞をワンサカ抱えて持って来てくれた大使館の方。

食欲なんて全くなかったし、母国語とは言え、細かい字を追える状態では全くなかったけど、私は、その与えてくれたモノたちを受け取ったその瞬間、

それまで空っぽだった体の一部に、津波のように何かが押し寄せて、とても熱くなり、気づけばボロボロ泣いていた。

「そんなに優しくしないでください」そんなことを何度も呟いていた。


「同じ日本人なんですから。当たり前でしょう?」

勉強ばかりしかやってなかったんじゃないかと思うような、物凄くお堅い外見をした大使館の方から極自然にそんな返事を貰った。


人を外見で判断してはいけない…。



何とか無事にポーランドを後にし、その先の場所で心配しながら私を待っていてくれた友人たち。

そして。
無事に再び戻って来たスタート地点で待っていてくれた沢山の友人たち。



『自分が会いたいと思っている相手も、同じように自分に会うために待っていてくれている』



こんなにも大切なことを私はちゃんと身を持って経験し、イヤというほど体に染みこんで覚えたハズなのに…

再び私は同じことを繰り返そうとしていた。




傷つくのが怖いのだ。




自分を高める為にはどうすれば良いのか?
自分の人生を、自分らしく生きる為にはどうすれば良いのか?

そして…
それらをする為に、人に迷惑をかけないようにするにはどうすれば良いのか?


人と関わらないように頑張る…。



違う…っ!!




春になって。

私の小さなベランダの、小さなプランターの中で眠っているチューリップ3兄弟が目覚め、そして全員花を咲かせたら、

彼らの花を持って、そして出掛けようと思う。


人に関わるのが怖いくせに、誰よりも人が好きな私が、もっともっと頑張れる為に、


会いにいこうと思う。









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