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cesta 07

かいしんのいちげき

2024'11.05.Tue
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2008'06.29.Sun



level.43


先日のこのブログで…

顎が筋肉痛と書きましたが、おたふく風邪ですた。


痛み止めも腫れ止めもちっとも効かず、でも「中々手ごわい筋肉痛DAZE」と必死に耐えておりましたが、食事もままならず、加えて除夜の鐘を延々&淡々と打ち鳴らしているような途方もない頭痛までしてきて、仕事に行くどころかベットから起き上がることすらままならず…

ホントにこのまま何かに変身するかと思った。


しかし。
食欲は旺盛で、普段はもう焼肉食べ放題なんて行きたくない、精進料理でもよかと言うお年頃なんですけど「肉を食わせろ~」と体は訴えるし、狭っ苦しくオマケに矢鱈と降り続く雨の湿度100%のこの部屋にいるのは本当に気が狂いそうだったので、予約していた金曜の歯医者でその鬱憤をイケメン先生にぶちまければ…

「スナさん、こりゃあ~おたふく風邪ですよ」

他人事みたいに言うな!


つうか、まさか歯医者から「おたふく風邪」を告げられるとは、この人生で一度だって想像しなかった…。

そして歯医者でおたふく風邪の薬を処方してもらうことも夢にも思わなかった…。

私の中の「おたふく風邪」と言うものは、

こぶ取り爺さんのようにホッペタがムギューと膨らんで、高熱にウンウンとうなされる…そんなイメージだったんですけど、

ものっそ食欲はあるし、胃腸も普段より快調だし、熱もまぁ…ちょっと微熱はあったけど筋肉痛の炎症だと思ったくらいだしで、ホントにまさか、おたふくさんとは…


大人のおたふく風邪はこういうもんらしいです。歯医者のイケメン先生のお言葉ですけど。

大人のおたふく風邪は酷いと聞いたこともあったのですけど、実際はこんなもんなのかと…病気ってムズイね。


なので。
未だにおたふく風邪とは信じてないんですけど、でもホントにおたふく風邪で、そんで他の人に移したら洒落にならんと思い、仕事はお休み中です、ハイ。でも途中で行ったし、もう手遅れのような気もするけどね。

「手ごわい筋肉痛だ!」とのたうち回っていた頃がピークだったらしく、殆ど自力でおたふく風邪を乗り切った自分に「生命って凄いな」と思ったり…わっははー。

しかしそれにしても。
今年に入って半年経とうとしてますけど、今年は矢鱈と体調にトラブルが発生してるので一度マジでお祓いに行って来ようかと思う。


こんなんじゃインドも危ういZE…。



おたふく風邪だと診断された後、母と電話を話をする機会があったので、その経緯の話もしたのですけど、

「成人男性がおたふく風邪なったら大変だって言うから…」

私にそんな豆知識を言われても「そうだね」って言う事しか出来ないんですけど。つうか、まず今、実際におたふく風邪中で、今、こうして話をしている己の娘の体調を心配する言葉をまず発して欲しい。

一般成人男性のおたふく風邪のことはどうでも良いから。


前の職場でも、そして何故か今の職場でも「おたふく風邪」についての話題が出たことがありますが、そんな時決まって年配の女性の方々のまず第一声は「成人男性が…」なんですけど、なんでそんなに成人男性の子孫繁栄の心配をするのか不思議でなりません。

そりゃま、おたふく風邪で人類滅亡とかヤだけど、「おたふく風邪=成人男性の~」はいかがなもんか?

「成人男性の~」のこのセリフが言いたいからおたふく風邪の話をしてんじゃないのってなくらいなイキオイです。


気を取り直して。
今回、TOPにご紹介しているDVDは「かもめ食堂」の監督でもある人の作品「めがね」です。

筋肉痛(と思っていたおたふく風邪)と戦っている最中、気を紛らわせるために久々DVDを借りに行ったんですけど、あまり刺激のあるのもよりと思い、これを借りますたが、途中で寝てますた…。

1週間レンタルして良かった…3回観てようやくちゃんと全部観れた。

でも面白かったんですよ、筋肉痛と思い込んでいたおたふく風邪でなければ思い切り入り込んでいたと思う。

ホントに「もたいまさこ」さんは素晴らしい女優さんだ。

今、話題の「マジック・アワー」の監督の奥さんもホント良い女優さんだ。

旅に出たいとまた思わせてくれる映画だった。黄昏しに行くのって良いね、ホント良いね。最高だよ。


私の考える旅ってのが、朝っぱらから夜まで、みっちりスケジュールの「観光」ってもんとは正反対のもので、例えば、

その土地土地の人々と同じローカル電車に乗ったり、スーパーで買い物したり、ブラブラ街を歩いたり、道端の花壇やらに腰掛けてジュースでも飲みながらボンヤリ道行く人を眺めたり…

そうやって少しずつ少しずつその知らない街が知っているものに変わってくるのを楽しむのが好きです。

ここの駅の傍にある売店のパンが美味しいとか、あの本屋は結構掘り出し物があるとか、この路地の先は実は開けてて、良い眺めになっているとか…

そしてそんな自分なりの地図が出来上がって行くと共に「あ、こんにちわ~」とか「どうも~」とか売店やお店とかで顔見知りも増えて行くのが面白いなと。

ドイツで何日間かフリーパスのチケを買ったのもあって毎日行った美術館で、凄くごつくて強面の警備のオッサンたちに3日目からは些細な日常会話を向こうからしてくれるようになったのが凄く嬉しかったのを覚えている。

「毎日何をそんなに見ているんだ?」と言われ「レンブランド」と答えると「俺も好きだ」とか、

「今日は奥で絵画の修復作業をしていてそれを見るのも面白いぜ」とか、

「ここに住んでるのか?」と言われ「旅行中」と言えば「毎日飽きもせずここに来るから美術か何かの学生かと思った」と眼を丸くしたり、

「旅行で来たのならベルリンの壁は見たか?」とか「蚤の市には行ったか?」とか…

まぁ、アジア丸出しのチビッコが毎日1人でネズミのようにチョロチョロ館内をうろついていれば、浮いていたのだろうけど、でも挨拶は勿論、強面のデッカイ見上げるような警備のオッサンがニコニコフレンドリーに話しかけてくるってのは日本じゃ中々考えられない気がする。


でも凄く嬉しかった。


明日はベルリンを発つので今日で最後だと伝えたら、「また絶対おいで」と手を振ってくれた。

人は。
あまりにもそれが当たり前になり過ぎると反対に大切なことをドンドン零して行く気がする。

私が今、住んでいる街にも美術館はいくつもある。でも実際に行ったのはほんの数回しかない。

いつでも行ける。そう思ってる。

別に用もないのに美術館に行かないといけないとは思わないけど、それが「旅行先の美術館」となると、用もないのに通ってしまう自分は面白いと思う。

自分は此処の人間ではない。

そういった客観的な立場から見る「日常」が凄く好きです。自分の居るべき場所のこともまた客観的に考えることが出来るから。


春になったら小さなプロペラ機に乗ってやってきて、朝は砂浜で皆で体操をして、昼はノンビリとカキ氷屋をして…何だか昔からずっと此処にいるオバサンみたいに馴染んでいるけど、春が過ぎればアッサリいなくなる。

でもまた春が来ればやってくる。

そんなもたいまさこさんがとても素敵ですた。あ、「めがね」の感想です、コレ。


あっちゃこっちゃ話がズレてすんません。久々書いたらまとめきれなくなった。

これも流行性耳下腺炎のせいです(言い切っちゃったよ)



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2008'06.25.Wed



level.43


今日は母の誕生日です。

うちの母は…こんな人です。



こんばんわ、スナです。幼い頃、家族で良く旅行に行っていたのですけど、その時の記憶で思い出すのがこーゆー光景…。

自分が1番キビキビしていると多分思い込んでいて、そして多分自分が仕切らなきゃ!と思い込んでいて、めっさ一生懸命なんですけど、めっさ空回りしてるという…天然。

さすが我が母だと思う。さすが雨神様をこの世に産み落とした母だよ。ちなみに今現在土砂降りです。


一体何歳になったのかもう分かりません。別に本人に聞いてもフツーに答えてくれるだろうけど…何か敢えて聞きたくないってな気もする…。


ああ、こんなにも親は歳を取ったのに、自分はちっとも何も変わらないなあってか、益々何をしでかすか分からない親不孝な子供になっちまっていってるなあ~とか。

インドに行きたいなあ~ナマステ~。とか言っている自分を知ったら母はどうするのだろうとか。

多分どうもしない。


ふとご近所さんを見れば、私と同い年の子らは約1名を除き全て結婚&出産している…。

娘が2人もいるのに1人は、どっかり家に根を張り毎朝「ストッキング何処ー!」とドタバタやってて、もう1人は高校卒業してから家を飛び出したままで、しかも時折行方不明になってたりもする…。


うわ~…。



一年ぐらい前。母に本気で本音を言った事がある。

「もう家には帰れません。一緒に住むことが出来ません」

母はその私の言葉に「そうだね」と驚くことなくフツーに受け止めた。


いつもいつもマイペースで。
専業主婦のくせに、アイロンがけも料理も皿洗いも掃除も何一つちっとも上手じゃないけど、

毎朝ちゃんと姉と私の弁当を作ってくれた。


…奇抜だったけど。(お好み焼きとかホットケーキとか…。素麺の日もあったし、ふりかけ弁当の時もあった。1番ビックリしたのは、ついに真っ白いご飯だけだ!と思ったら、ご飯の下に野菜炒めが埋もれていた…)


…たまに箸が箸箱しかなかったりしたけど。(どうせなら箸箱も入れないで欲しい)



何を考えているのか良く分からない母だけど、それでも1番、家族のことを考えているのはこの人なんじゃないかなと今なら思う。

母が私を産んだ歳をもう私はとっくに追い越しちゃってるけど、いつか自分が親になった時は、母と同じような母になりたいと思う。


子供には頑張ってアップアップしている姿なんて微塵も見せなくて、いつも自分勝手にマイペースにやってるただの天然としか、子供の私の記憶にはないけど、でも本当は、

陰で泣いたり、父ともケンカしたり、ヘタな料理を朝早くから頑張ったり、姉と私の授業参観を走ってハシゴしたり…

苦労している姿を見せずに、頑張らないように頑張っている母が、私は好きです。


ま、
大人になって、そんな母の思いが少しは私が分かってきたことに気付いた今の母は…

たまにフラリ実家に帰った私を「待ってました」とばかりに家事を押し付けて、自分はフラリどっか行っちまいますけど、

そんな我侭な母も良いと思います。


体には十分気をつけて。いつまでもマイペースな母でいてください。
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