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cesta 07

かいしんのいちげき

2024'11.01.Fri
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2009'08.08.Sat


←きらめき団2009spring開催中!!


level.48


新生メガネ島です。ホント、メガネばっか。ちなみに私は今、オッサン病(瞼に住み着いている皮膚病。極度のストレスを持つオッサンに良く見られる病気)が酷くて、裸眼だと目が痒くて仕方がないので、コンタクトです。

どーでもいい。


こんばんわ、スナです。
カレーライスさんが異動してから、寂しくて死にそうになっていた私の隣の空席に、本日から新メンバーがやって来てくれますた。キャホー!

チキンライスさんです。勿論仮名です。オムライスさんと迷ったけどどっちかって言うとチキンライスが好きなんで。

どーでもいい。

つうか…。マジむさ苦しい。暑苦しい。
この職場では男性陣はスーツにワイシャツ着用なのですが、只今、クールビズ真っ最中と言えど、サルが腰掛けて仕事してんの?てな程、イスを低くしてチマっと座っている私の周りに、壁のように居られるとぶっちゃけ、

暑いんですけど。


しかし決まったものは仕方がない。
私とメガネ上司だけでは仕事が回らないし、新人君はまだまだ使い物にならない上に、メガネ上司よりも幾つも年上の新人君。私よりも年上だし、私だってまだまだなので、カレーライスさんを凌ぐ強力な助っ人が必要。そして出来れば…男性が良い(新人君、男性なんで同性が良いだろうと言うささやかな配慮)

と言うことで。

やってきたチキンライスさん。カレーライスさんよりももっともっと年上で、私なんて赤子のような扱いです…。

でも。
この部署全体ではかなり優秀な方なので、一度お近づきになりたいなあと思いつつ、中々実現しなかったので今回の席替えは本当に嬉しかった。

チキンライスさんも…。
遠くの島から、いつもギャーギャやっている私を良く見ていたようで、ぶっちゃけ…

私の隣になるのは抵抗があったらしく
「お噂はかねがね…お手柔らかに宜しく頼みます」
なんぞ、丁寧に私に挨拶をしてくださいました。

「あばばー!チキンライス先輩!こちらこそ、ご迷惑をおかけすると思いますが、何卒宜しくお願い致します!!」

イスから立ち上がってそういえば、早速困った顔をしておりました…。

「チキンライス先輩…ね」

メガネがニヤリ、笑ったのを私は見逃しませんでした。キッと睨んでイー!としている私に益々チキンライスさんは困ったように頭を掻いておられますた…。


とにかく。
チキンライス先輩が来てくれたお陰で、私の仕事の負担もグンと減ったし、とにかく楽しい。

しかし…。困ったことがありまして。
チキンライス先輩、独り言が多いのです。独り言なのかそれとも私に話しかけてくれているのか分からないってな感じなので、益々…困る。

すぐにパッと反応してしまう私にチキンライス先輩もパッと反応して、多分、独り言だったのに、私の相手を律儀にしてくれます。

カレーライスさんの時は…
滅多にカレーライスさんは独り言を言わず、黙々と仕事をこなすタイプだったし、ベラベラマイペースに突如話しかけてくる私に「そうかい?」と流すだけだったのですが、チキンライス先輩はとても丁寧。

とても嬉しいんだけど、仕事が進まないー!

カレーライスさんもそして、チキンライス先輩も…。
どちらも本当にダンディズムで大人の男性なんですが、こうもタイプが違うとビックリです。

「カレーライスさんがいなくなって寂しい寂しいばっか言っていたから嬉しいだろ?」

偉そうに言ってきたメガネに少々ムッとしながらも、
「ええ、チキンライス先輩、早速私のお守りを沢山してくれてますよ」

そう言えば、ニヤリ笑ってチキンライス先輩に「宜しくお願いしますね~」
私はドコの暴れん坊のガキだよ…。


相変わらず。
運がないってか、不運に恵まれている私の担当案件は、予想外のトラブルばかりが勃発し、メガネと取っ組み合いのケンカをしているような1日でしたが、コレ、日常なんで、私もメガネも別に何とも思ってないのですが、

「スナさん…ホント、パワフルだね…メガネ君も。いや~若いって良いな~」

いや、世間で言えば私もメガネも売れ残ったクリスマスケーキってとこですから…。

「ようし!私も頑張るぞ~!」
ドコにどうしてスイッチが入ったのか不明ですが、チキンライスさんのモチベーションが上がったようでホッとした。

でも実際私も…凄くモチベーションが上がったんです。凄く丁寧な仕事をしているベテランチキンライス先輩を見て、ステキだなあと。

「どう?」
カレーライスさんも席替えを聞きつけてやってきて、親しげに話す私をチキンライス先輩は眼を細めて見ていた。

突如立ち上がって両手を振り出した私に、チキンライス先輩は驚いたけど、タタッと私の前の席の向こう側からやって来たのは、前の部署で同じチームだった子だった。

他にも…。
内線がかかって来て楽しげに話をしている私や、他の部署の同期がフラリやってきてお菓子を餌付けされている私。

そんな私の仕事の様子をみてチキンライスさんは本当に驚いたようで、
「スナさん…本当に仕事を楽しそうにやる人なんだねえ~。私の席まで良く笑い声が聞こえて来ていたけど…沢山の人から慕われているんだね」

「ただ暇潰しをしに来るだけですよ、みんな。でもみんな大好きです」

そうニッコリ答えた私に、今日初めてチキンライスさんもニッコリ笑ってくれた。

ニコニコ楽しそうにやっている私とチキンライスさんのやり取りをみてメガネも、新人君指導にいつもより集中できたようで、これからが結構楽しみです。

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2009'08.07.Fri


←きらめき団2009spring開催中!!


level.48


我が家の夏の風物詩…相棒のミル公が、床にお餅のようにベチョッと伸びているのを見て、ああ、夏だなあ~と思う私は酷い飼い主でしょうか…?

風呂にでも入れようかとも思うけど、それはそれで私も汗だくになるし、ヤツも反抗してグッタリになるので、双方にとって全く良いことがない。

ま、文句の一つも言わず、ダラ~としているので良しとする(ホント酷い飼い主だな…)


こんばんわ、スナです。

前回書いた日記のその後…。何とか3日間のみっちり研修最終日夜、ヨガにて待ち合わせをしていたのですが、とっくに研修が終了した時間を過ぎても元上司からは何の連絡もなし。

初日の夜に。
気になってメールをしたのですが、それに関しても全く返事を頂けないままだったので、余程どうかなってしまったんじゃないのか…!?とホントに心配していたのですが、

ヨガの始まる直前に、ごくフツーに連絡があり、慌ててスタジオに向かえば…

まるで憑き物が落ちたかのようにスッキリした顔をした彼女が居た…。

え?

ま、なんやかんやとプライベートが慌しくて連絡が出来なかったと言うだけで、問題の研修自体に関しては、ぶっちゃけ、

凄く彼女にとってプラスになったようで…。

全くもう…人騒がせな。これでも私の元直上司です。


初日が終了した後社内で。
カレーライスさんが、研修に参加した私の今の上司のメガネに遭遇したらしく、そのメガネが珍しく興奮していたとの話を聞いたので、一体どんな研修だったんだ!?ってか、マジで元上司、大丈夫か!?と凄く不安だったのに、そんな私の思いとは裏腹に、ハツラツとこの3日間のことを話してくれた彼女をみて、呆れると共に、本当に良かったなと心底ホッとした。

ちなみに…。
何故にカレーライスさんからメガネの話を聞いたかと言えば、その夜、私はカレーライスさんとそして、カレーライスさんが異動した先にいる私の同期の子と3人でお好み焼きを食べていたからです。

上は上で何かしら必死にやっているのと同時に…。
下は下で楽しくやらせていただいております…。


彼女の話で印象的だったのが、

「知る」ということ。について。

仕事上でも。
ホウレンソウは大切です!報告・連絡・相談。ですな。

でも。
下からのホウレンソウを単に受身であるだけでなく、上からのアクションも必要だということ。

勿論のことなのだけど、自分の仕事もこなしながら、チーム全体に眼を配らせるってのは、中々難しい。

でもそれが彼女等の仕事。

社内の人間関係だけでなくて、お客さんとのやりとりの中でも一方的にこちらからばかりアプローチするのではなくて、相手が何を求めているのか?ってのが仕事をスムーズに円滑にお互い気持ち良くやり取りする上でとても大切なこと。


こうして書き出せば…
ごく当たり前のことだけど、でもこれが結構難しい。

ヘタに知識や経験が多く、頭でっかちになると益々難しい。「思い込み」で判断してしまうから。

初心、忘れるべからず。ですな。

同時に。まだ要領が分からないホントのペーペーの時は、相手のことを考える余裕なんて1つもないから、また難しい。

だからこそ、彼女等の支えが必要なのですよと外部講師のアドバイスに「なるほどな~」と思ったそうです。

元々良く気の利く子だとは思っていましたが、そんな彼女ですら目からウロコのこの、

「知る」ということ。


仕事の話だけでなく、プライベートでも勿論とても大切なことだと私は思ってます。

この人はこーゆー人だ!と何故かしら思い込んで、その人に合わせたつもりでいても、本当は全くトンチンカンなことをやって相手を傷つけてしまっているかもしれない。

自分自身ですら。
一体どんな人間なのか?ってのが良く分からないのに、相手の事を「こうだ」と決め付けてしまうのも可笑しな話ではあるんですけどね。


でも…
「知る」ってことは同時に、

「知ってもらう」ってことも伴うことなんです。


名を聞くときはまず名乗れ。と父から言われ続けて育って来ましたが、まさにそれだよなと。

相手のことばかりズカズカ踏み込むのも…ね?

そのさじ加減が本当に難しいところではあるし、特に日本人は「仮面」を被りたがる人種だから、人と人とのコミュニケーションってのは深く追及すると本当に難しい。

でも実は…
案外、簡単なことだったりもするんだと思うんですよね。

自分の名を名乗ることって誰だって出来るでしょう?

親から付けて貰った自分の名前、恥じる人がいるならお目にかかりたい。アナタの名前がどんだけステキな名前なのか、私が代わりに語ってあげるから。

「自分」であれば良いんです。そう思う。


仮面を被らず、素顔で相手に接すれば自然と相手のことも見えてくる。



「本当に、お疲れさまでした」

バタバタと今日も慌しく、ドカンドカンとトラブルが多発している私の戦場に巻き込まれ、一緒にキイキイやっているメガネ上司にボソリ言えば、一体何のことかと一瞬不思議そうな顔をしたけれど、

「昨日の夜ね、○○さんとヨガだったんですよ。んで、色々話を聞きました」

元上司の名を出せば、「ああ」と納得して私のPCに視線を戻した。

「前日の直前まで彼女、心底嫌がってましたけど昨日は本当にスッキリした顔をしていてホッとしました。何かモチベーションも上がったみたいで凄いやる気よ?どうする?」

「どうするって言われても…」

ま、確かに。

「そういえば、メガネさんたちの研修初日の夜ね、私、カレーライスさんとそこの部署の私の同期の子と食事してたんですよ。その部署、メガネさんの元居た部署でしょ?同期の子がメガネさんもって言ってたけど、何か一杯一杯そうだったから誘うの止めてたんですよね、今だから言うけど。それに始まるのが22時くらいからだったから疲れて寝てるかなと思ったし…」

「起きてたよ。何してたかな俺…」

「興奮してたんでしょ?」

「…興奮してたかも」

「ハァハァしてたんだ」

「うん、ハァハァしてたって、俺どんだけヘンタイなんだよ!?」

メガネが珍しく大きな声で、しかも「ヘンタイ」とか言うから周りの席の人々は一斉にこっちをみた。真っ赤になってメガネを上げるメガネ上司の顔は、いつもの無表情の仮面が剥がれて人間らしいと思った。

こーゆーワザとの思い込みで話すパターンは好きです。


元上司が話した、

「知る」ということ。


私は。
この部署に来てまだ1年にもなっていないけど、この直上司のメガネと並んで座って仕事をしていた異動したばかりの頃からすれば、

随分と色んな表情をして仕事をしていると思う。

異動する間際、幾度か席替えになってもずっと私の隣の席だったカレーライスさんがボソリ言ってくれた言葉、
「スナさん、本当に成長したと思うよ。それにスナさんの隣で仕事が出来て本当に楽しかった」

その言葉をふと何気に思い出した。


元上司とこの今のメガネ上司をどうしても比較してしまって苦しんだことも沢山あったし、何度も何度も私はメガネ上司の前で泣き顔も見せて来たし、飛び掛らんばかりに怒ったこともあった。

自分だけに必死で。だからメガネの気持ちを読み取ろうとは思いもしなかったし、この無表情がコイツの日常なんだと思い込んでいたけれど、

でも最近、分かってきた気がします、何となく。

私が一杯一杯になればなるほど、コイツは無表情になっていく。
私がユトリを見せれば見せるほど、コイツは無邪気な表情を垣間見せる。

一方的なホウレンソウだけでなく、こちら側からも相手の様子を読み取って相手を「知る」ってことが出来るようになってきたのかも知れない。

カレーライスさんの言っていた言葉はこのことだったのかな…と。


もっと私らしく。そしてもっと相手の立場に立って。

正直に受け止め生きていける人でありたいと思う。







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