セーブポイント前の酒場にて。

level.42


明日は６時起きです。

ふぅ…とため息ひとつ、付く暇もないほどこき使われている日々ですが、６時とか起きたことない。


明日は６時起きです。

血走った目頭を押さえる暇もなく、瞳孔開き気味で何時間もＰＣと向き合っている日々ですが、６時とか起きたことない。


明日は６時起きです。

呑んでますた。久々、呑まれますた。酒は弱いのですけど、何年に何回か、酒豪のように浴びれる時があります。多分、オリンピック周期と一緒です。

明日は６時起きです。




こんばんわ、スナです。すでに気分悪い…。


凄い上機嫌で帰って来て、そのまま調子に乗ってペケペケ鉛筆握ったら酔いますた…。酒ではなく、動かす鉛筆に酔いますた…うぐぐ～。

一緒に呑んだ友人が、凄く良い顔で笑うなあと強く印象に残ったので…言い訳…え、誰に？



ス●イムですらも戦わず「逃げる」を選択し続けていたこの１週間、本当にヤバかった…。

毎朝、何個もの目覚ましが鳴り響いているのに、全て止めるのに３０分はかかってましたからね、棺桶からの脱出は並大抵ではないですよ。


ＨＰもＭＰもぶっちゃけ「１」だったからね。足の小指ぶつけたら即棺桶の状態だったからね。



そんな極限状態でも、セーブポイントに辿り着けば、超人的威力を発するのは何故か！？

フツーの時は「逃げる」で精一杯なのに、ここで「かいしんのいちげき」発揮してどうすんの？


でもま、そんなもんですけど。


「オマエ、残業だよね？」
有無を言わせないオーラで残業を余儀なくされ、予定よりも大幅に遅刻して待ち合わせの居酒屋に行きますたが、自分勝手で自由奔放の勇者の仲間なんぞ、律儀に待っているような人間ではないのは言うまでもない…。

「あ、来たんだ」
なんて言われますからね。流石にちょっと閉口しちゃいますね。


戦うリーマン客１００％で溢れかえる、ちまくて小汚い駅前の小さな居酒屋は、オッサン臭やらタバコの煙や、網焼きの焼き物やらの煙や、その他、なんか色々…の独特の空気で充満してます。

加えて…、
客のオッサンたちの声なのか、それとも店の人の声なのか分からないヘンなざわめきもミックスされたこの異空間は、

ぶっちゃけ心地よいです。


ようやく安心して、ふぅ～っとため息をつき、目頭を押さえることが出来る。


独身の、まだギリギリオッサンではないと言っちゃっても良いかな～てな人間は、

もうちょっとオシャレ…とは言わなくても、極フツーの居酒屋とかでも良いんじゃないかとも思う。

まぁ、
学生さんがアホみたいにイキがっているチェーン店の居酒屋ではないにしろ、もうちょっと…こう…ね、あるだろ！？と思うのですけど、


でも必ず、１００％オッサン客で溢れかえる店を選ぶ友人は、ある意味凄いと思ふ。

オッサンの中のオッサンだよ。オッサンの裏、張ってるんじゃないの！？



あのぉ～…。
この職場で働き出してまだ１年も経っていないってか、数ヶ月のヒヨコなんですけど…

と、思わずピヨー！！と叫んでしまいたくなるほど、とんでもない仕事量の上に「コレ、どう処理すんのー！？」と一度もやったことのない難解な仕事ばかりを当たり前にやって、本当にピヨー！！！と叫んでばかりのこの「修行の日々」を、このオッサンの中のオッサンにグチグチダラダラと話せば、

「あはははははー！！あっはははははー！！」
と笑ってますた…。オッサンの中のオッサン（何かもう面倒なので以下オッサンキングにします）


何が可笑しい！？つうか、何かが可笑しい。


「ピヨー！！だって。あっはははははー！！」
そこかよ。


「オマエって、黙ってればマジメで大人しそうなのに、ちょっと口開くといっつもヘンなの出てくるよな。あわわわ～とか、おろろろ～とか、だわわ～とか…。んで、ピヨー！…ね」


べ、別に実際には言ってねーよ…。心で言ってんだよ。


「いいんじゃない、ピヨー！でもポヨー！でも、そのうちコケッコー！！ってドスの利いたの出せるようになっとーって！」



別に…コケッコー！と叫べるようになりたいワケでもないんですけど～…。



明日は休みです。ちっとも自分の思うようなキチンとした日々ではなく、とにかく、目の前のことだけ何とかやって潜り抜けてようやく辿り着いたセーブポイント。

宝箱も、長老の有り難きお言葉も、何もかもスルーして辿り着いたセーブポイント。

そのポイントの入り口にあった、名もなき小さな酒場で再会した仲間。


色んなものを掴み損ねて、計画通りではなくちょっとシュンとしていた私の背中をバシバシと叩いてくれますた。


「オマエは大雑把なくせに、ヘンなところで完璧主義だからキモイんだよ」

言いたい放題だよ…。


普段は。
焼酎も日本酒も呑まない勇者ですけど、このオッサンキングの笑顔を見ていると、いつの間にかグビグビ一緒に呑んでますた。


オッサンキングだって…
普段は必死に戦ってます。


戦っているところ見たことないけど、でもきっと、私なんかよりとんでもない敵と戦って戦って…

きっと負けちゃうときだってあると思う。


それでも。
そんな面影を微塵にも見せず、「あははははー！」とバカみたいに大口開けて笑う姿は、さすがオッサンキングだなと思いますた。


明日は６時起きです。
セーブポイント、張り切っちゃうからね！！

主はギリギリ綱渡りに行っております。

level42.


おこしやす。



そして何もありませぬ…

すんません。

何もおもてなし出来ません。勝手に冷蔵庫あけて食べるなり飲むなりしてくんさい。

って、ちくわとマヨネーズしかないけど。



早く明日のこの時間にならないものか…セーブポイントが待ち遠しい。ってかセーブポイントのことしか考えていない、考えられない。


寝ます。